いしだ会計の日記

西三河の開業税理士の日記です。

2005年02月

青色申告控除55万円

個人が青色による確定申告する場合、45万控除、55万円控除を
受けたければ必ずB/Sの添付が義務付けられています。
それ以外にも要件はあるのですが、B/Sの作成は
絶対にはずせないです。平成17年からは45万円、55万円の
控除は廃止され、65万円に一本化される
改正がすでに決まっています。

この控除、現在でも金額が結構大きく、最低額の10万円と
最高の55万円では45万円の差があるわけで、
税率によってはすぐに所得税額で10万円位の差が出てきます。
そして住民税なんか入れるともっと差が
開くわけで、それこそ税理士の費用くらいはすぐに浮いちゃう。

しかし個人は、年一の申告だとB/Sがとっても作成しにくいです。
一番困るのが個人の預金をどうB/Sに反映させるか。
営業用、不動産用にしっかり通帳を分けている方でも
個人の生活費との兼ね合いなんかもあって迷ったり、困ったり。

それでも自営の人は比較的まだましな方。
困るのは不動産を沢山持った地主さんのパターンです。
地主さん場合、とにかくお金の動きがラフになりがち。
不動産の譲渡なんかがあると、どっかーんとお金が不動産用の
通帳には入ってしまったりします。処理上は簿外から
数千万とか、億とかお金が入ったかたちをとらざるをえないです。
溜まったお金の会計処理も困ってしまう。

他の税理士の方は、いったいどうされているのでしょうか。
毎度、毎度悩みます。

生産活動、消費活動

年一での個人の確定申告は受けない税理士さんいるようですが、
今のところ私は区別していません。受けないのは内容を見せずに
申告書だけ作成してくれという方。そういった場合はこちらも
怖くて受けれないし、またそこまで税理士を信頼できないのなら
そもそも自分で申告するばいいのです。

そういった年一の申告をしていていつも感じるのは、皆さん自己の
生活のための消費の支出と、自分が仕事として所得を生み出す
ための支出とをごっちゃにしていること。

昼、よく見るのは1人で昼食を済ました1人親方らしき
自営業者が、領収書を書いてもらっている姿。
こういった人は自分の使ったお金が、所得を生むためのお金なのか、
その稼いだ所得から消費のために支出されたお金か、自分の中で
はたして区別ができているのでしょうか。

税理士の中にもそういったことをちゃんと説明せず、ただ交際費とか
消耗品とか大きな金額の枠だけで入れていいとか、もうちょっと
削れとか、まことしやかに説明される方がいまだにいるようです。
もちろんそんなこと法律のどこのも書いてないし、納税者の
知識不足につけ込んだ恥ずべき指導だと私は思っています。
納税者の方も、ただ税金の多寡だけで指導される税理士は
疑ってかかった方が賢明です。多分、税金以外に
語るべき言葉をもっていないのです

お金にはちゃんと理由があって使われるはずで、
そういった意味ではお金には色がついているのです。

税金のでる、でないは、あくまでも結果にしか過ぎない。

混乱させる消費税の説明

無料の税務相談を受ける機会が多い時期です。小規模事業者の
方達は所得税とあわせて消費税も皆さん気にされている。
今まで消費税の納税の対象になったことがないから、どうやったら
いいかわからないのでとっても不安なのです。

そういった人たちの話を聞いて思うのは、大抵の場合、
税務署の職員も相談された税理士もろくな説明をしていないこと。
はっきりいって取るに足りない事象をとらえ、事細かに説明するから
皆さん混乱してしまっている。

たとえば簡易課税と原則課税の選択。
簡易が得だとか、原則が得だとかいったって、そんなことは正確には
終わってみないとわかるわけないのだ。
シュミレートの段階であきらかに損得がわかれば、思い切って
選んだ方にすればいい。そうでなければ、かりに損得が出たって、
迷うぐらいだから新規に課税事業者になる
レベルの人の場合、せいぜい数万円程度のことだろう。
商売をやっている人が、数万円のレベルで損だ得だとか
ちまちまと悩み続ける問題ではないのだ。

帳簿の記載、領収書等についての指導もそう。
こんなものは今までのやり方にちょっと工夫をすれば十分。
専門用語を連発され、簡単なことをむしろ理解しにくくしている。

国が消費税の課税対象者の範囲を広げたからには、納税者の
ある程度のミスや間違いは織り込み済みに決まってる。
手を止めるよりやりながら考えたり、勉強すればいいのだ。

「間違えたら間違えた。多少のミスで納税が、
増えても授業料と思えばいい。命まではとらないです」

栄養ドリンクの差し入れ

今日は以前の勤務先に、お菓子と栄養ドリンクの差し入れ。
独立してから約3年、今のところ毎年今の時期にいってます。
知らない顔ぶれも増えて、人の入れ替わりもあるようですが、
これからも毎年続けるつもりです。
10年間お世話になりましたから。

何でもいいと思ったことを継続することはいいことです。
結局、信頼とか、信用とかは継続からしか生まれません。
すぐやめちゃうことなら最初からしない方がいい。

人間関係に狩猟民族型の時価会計はそぐわない。
時間はかかりますが、農耕民族で行きましょう。

どっかいっちゃた利益

私が購読しているメルマガで教えてもらったのですが、
住宅売却した人の約85%が売却損。
マンションに至っては、90%が売却損だそうです。
しかもその売却した人で1千万円以上の損がでた人が64.3%!
居住用の売却の申告をしていて感じてはいたのですが、
ここまでとはさすがに思いませんでした。

むかしマンションを購入すると住んだ時点で、たとえそれが1日でも
20%値下がりするというのを聞いて、「その20%ってどこに
いってしまうの?」ととても不思議に思っていたのを憶えています。
よくよく考えればようするにその20%、分譲業者の取り分なのです。
その20%分購入者が負担して、再調達価格、つまり仕入原価に
価額調整が起こるというわけ。

こういった現象、実はあらゆる物の販売に伴っておこっています。
マンションでは金額が大きいからこそ、それが顕著におこるわけです。
言葉は悪いですが、経済活動というのは
損の押し付けあいと考えればいい。
続きを読む

大先生たちの無料相談

手書きで所得税の申告書を作成することは、無料相談以外では
最近はほとんどありません。おそらくかなり年配の
税理士の方以外は、皆さん同じじゃないかと思います。
そんなこともあってか、申告書の作成、なれたころには3月15日に
なっちゃう。

来週は市役所等で無料税務相談の予定が入っています。
皆さん手書きの申告書作成は、今年初めて、そして最後という方が
少なからずみえられる。
というか、事務員が作成するから申告書自体、
最近作成したことがない、先生方がみえられる。
だから相談者からなんやかんや聞かれても答えられない、
申告書も多少込み入ってくると書けない人も沢山います。
そういった方と同じ日になると、自分の担当している分
以外の業務もこなさなければいけないことに。

「いしだ君、いしだ君、こういった場合の端数て、どう処理するの?」
「退職所得の分離課税の申告てどうやったっけ」
「もうよくわからないから、いしだ君書いちゃって」等々・・・
皆さん納税者の目の前でも平気で聞いてくる。
私の場合、税理士としての見栄もあるのでなんとか自力で
処理しますが、大きな事務所の先生はあまり関係ないようです。

事務所を大きくするについては、事務作業なんかやってちゃ
いけないんだなあと、逆にこちらも感心します。

借金棒引きの魔法

先々週の日経を(今頃)読んでいたら、地方の企業再生ファンドに
ついてでていました。国の方針として企業再生ファンドを
各都道府県に1つずつ創るようなことは少し前に
聞いたことありました。

この再生ファンド、再生と聞くとなにか魔法のように企業がよくなる
手法を用いるように素人考えでは感じるでしょうが、実際は
不良債権の買取機関のことです。
銀行が不良債権として回収不能と判断した場合、B/Sに
計上したままにできないので売却する。売却先の債権買取会社から
ファンドが買い取るか、場合によっては直接買い取ることとなります。
そして「がんばりなさい、がんばったら借金の額を減らしたげる」と
人参をぶら下げることによって再生を果たすというわけ。

銀行は不良債権と判断したら、引きあてを100%積まなければ
ならないので、帳簿上は経費処理はすんでいます。したがってただに
近い金額で売却してもいいわけで、それによって税務上も貸倒れ
処理が完了する。銀行はそういった理由で処理済みの債権は
早く売却したい。
ただしそれは体力のある銀行であって、
そうでない場合(多くの地方銀行、信金など)はU○J銀行のように
なんとかごまかそうとする。引き当てしたら自己資本が
危なくなっちゃうから。

借金する場合はなるべく体力のある銀行がいいわけです。
会社が左前になったときはさっさと引き当ててもらって、
売り飛ばしてもらったほうが再建は楽になります。
なぜなら、サービサーかファンドから5分の1とか10分の1とか
の金額で買い戻せばいいから。

注意しなければならないのは、直接買い取ってはいけないこと。
債務免除益がドカーンとたってしまいますから。
ちゃんと買い取り用の別会社を作っとくかしなくてはいけません。

RCCなんかも同様の機能をはたしています。ということは、
国も借金棒引きの手法を公式に認めているのです。
ただ、表立って借金棒引きいいですよとはいえないから
「企業再生」とかかっこよくいってるだけ。

ファイヤー

1人でなにからないまでやってる税理士の、なにが悲しいといえば
外にでていると仕事がまったく進んでいないこと。
今の時期になると、昼間はほとんど出ているので
事務作業はもっぱら夜。お客さんによっては
夜じゃないとダメな人もいるので、
夜に予定を入れてしまうと作業は夜中となる。
ついでに土日にも入れちゃうと、予定表を見て自分でも、
いったい、いつ作業をするのか不思議(まったく他人事のよう)。
個人の申告時期には違いなくても、法人も業務を
当然行っているのでこちらも帳簿はとめられないし、
いろいろなんやかんやと連絡が入ってくる。その都度対応すると
個人は回収した分だけ作業が溜まる。

不謹慎かもしれませんが、毎年追われてくると溜まった資料が
火事で燃えちゃわないかと夢想する。

めらめら・・・燃えろ燃えろ・・・

実際に燃えちゃったら大変ですけれど。

工数=食えるライン

今年一番に申告が完了したお客さんは中古バイクを販売している方。
非常に単価が細かい金額を積み上げていくスタイル。
細かい金額で仕入れて、それにうまく付加価値をつけて売っていく。
この方と話していると、「工数」という言葉がよく出てくる。
バイクショップに勤めていたのだが、資本を出している会社が
製造業者で小売といえども「工数」を考えろとよく言われたそうだ。

「工数」という言葉は、私も製造業に勤めていたので
よくいわれました。ひらたく言えば手数を考えればいい。
ようするのなにがしかの価値を生み出すのに、
同じ価値を作るなら少ない手数でということになる。
もう少し広い概念で考えれば、工数=投下資本ということか。

ただ商売を始めてする方の場合は、
工数=時間と考えるといいでしょう。
投下資本がかからないサービス業の場合はそれオンリーでもいい。
早い話が、時給いくらかで、それをペイする付加価値(荒利)
設定から売上逆算するやりかたで計画をたてていく。
原価から積み上げていくやり方は、供給者側の論理には違いなく、
マーケットが価格を支配する現在では古典的手法には違いないです。
しかし食えなければしょうがないので、もっとぶっちゃた話、
食えるラインと言い換えればよろしい。

バイクが好きで、メカが好き。しかしちっとも価格には反映しない
修理を一日中してる人もバイクショップには多いということ。
好きとビジネス、両立しなければね。

総勘定元帳用紙

私の場合、個人事業者の元帳を出力するのは申告書を
製本してから。製本して後片付けしながら、出力するのは
前の勤務先の事務所からのやり方です。
この総勘定元帳の用紙、この日記を書かせていただいている会社が
傘下におさめた会計ソフトメーカーのサプライ用品を使っています。
が、これがばか高い。定価で1000枚が12000円。
1枚12円の計算。個人事業者でも結構な枚数を使うボリュームの
方もいて、ほんと馬鹿にならない金額となる。

一度このメーカーのソフトを使っている税理士が共同で、印刷屋さんに
だそうかという意見が出ました。これって何か法律上まずいのかしら。
誰かご存知なら教えてください。

元帳を出力するとき帳票の種類を間違えたり、印字位置がずれたまま
出力してしまうことがあったりして、知らないまま100枚ぐらい出力
してしまうと、とても悲しいです(涙)。

「本体で損して、サプライ用品で儲けろ」
なんとなくこれが今のスタンダードのよう。
印刷屋さんに見積もりとってみようかなあ・・・

農家ガンバレ!

今日は農協の確定申告指導会。
一年間記帳指導を続けて総決算の作業。
記帳指導していていろいろ矛盾を感じること多かったです。
しかし確定申告時は輪をかけて矛盾を感じる。

そもそも自分のやってる事業で利益がでてるか、どうか皆さん
申告時にならないと正確にはわからない様子。
それではビジネスとはいえませんし、なんのための記帳指導だか。
「大の大人が朝から晩まで働いてずっと赤字。恥ずかしくないの」
とか「儲からない、儲からないで日暮れ、年暮れるじゃなくて
なんか展望を考えなきゃ」とかいいっぱなしですごく疲れた。
もっとも後から考えると多少言い過ぎたかなと反省。
人によってはしょげ返っていました。

今年は当たりませんでしたが、昨年申告した方で、結構な規模で
農業をしているにもかかわらず、ここのところ連年でずっと赤字と
いう人がいました。大変な金額の固定資産税を払っていて、
耕作の規模としてはものすごい規模だと推定できます。
しかし連年でずっと赤字で、青色の欠損も切捨てられている。
税額控除もありましたが、赤字では使えないのでこれも切捨て。
本人は日に焼けて真っ黒で、それこそ朝から晩まで馬車馬のように
働いているのがすぐにわかる。

こういった事実を見るとホント考え込んでします。
これは農家だけの問題じゃなくて指導している農協も悪い。
でも農協の職員は所詮はサラリーマン。農家自体がもっと自営業の
意識を持って自己防衛をするしかありません。

しかしここ2年間見てきて感じたのは、実は農業は儲かるのでは
ないかということ。今年は台風の影響で所得が皆さん
少な目でしたが、でてる方は売上に対して、
青色専従者給与支給前での所得率が
50%〜40%位でている方もいないわけではないです。

考えてみれば当たり前のことです。
だって土地にかかるコストが他のビジネスに対して段違いに低い。
土地は自己所有なので安い固定資産税の納付くらい。借地だって、
地代はほんとしれてます。
駅前の一等地に田んぼはないですもんね。

支払調書と確定申告

税理士個人の確定申告の場合、普通は所得税の還付を受ける
確定申告をすることになります。報酬をいただく相手が
源泉徴収義務者であることが多く、10%の源泉をされて
いることがほとんどだから。
所得税については前払いしてるから、収めすぎた分を返してもらう
ことになるわけです。

源泉徴収義務者の義務の一つに、支払調書の提出があります。
源泉の対象になった税理士等の支払報告を年度分、各個人ごとに
まとめて税務署に行い、同じものを税理士などにも郵送してくれます。

しかしこの調書の金額が、自分のいただいた報酬の金額とあわない。
私の所属する支部では、公的な派遣の場合、支部で取りまとめて
支払っているので、○○税務協会とか○○法人会とかの公的なところ
ほどびみょーに金額が違う。正直、税務署には提出されちゃってる
ので、少しばかりの金額の違いを相手にいちいち確認できません。
まあ、もらった調書の金額でいってしまえーということ。

今年はいろいろ事情があって、自分の申告をまず作成。
上記の理由で源泉も調書にあわせた。所得の内訳、
源泉の明細も書いて、申告書も製本しました。元帳も出力済み。
そしたら昨日、集計に入れていない支払調書が今頃送られてきた。

いまさら無視とは思うのですが、支払者氏名「○○税務署」と
書かれた支払調書を見ながら直すかどうか考え中。

譲渡申告指導会2

今日も譲渡の申告指導会。もう面倒なので最初から全部書いちゃう
ことで作業開始。いきなり譲渡でも準確定申告の人から。
準確定申告の付表がおいてないし、単独ではできないので
税額の計算だけして税務署に行ってもらうことに。
次は譲渡の対象者がもうアメリカに行って3年かえってきてない。
なんのことはない制限納税義務者。これも納税管理人の問題も
あって仕方がないので税務署にいってもらう。
決して制限納税義務者の所得控除がわからないって
ことではないです(汗)。

こういった申告が面白いのは、短い時間でどう判断してこなして
いくかの土壇場のくそ力がつきます。はっきりいって本と
首っ引き、時間をかけるならならば誰でもできる。
そういった訓練をお金がもらえながらできるのが魅力です。

勤務税理士で開業を考えている方は、是非積極的にしておくことを
お勧めします。この土壇場力は開業したてのときは実に役に立つ。
開業したてのときは、時間がほとんどかけられない、期限が
明日なんて案件が結構きます。そういったときに時間をかけて
なんていってると二度と仕事がこなくなります。
買換えの譲渡の申告資料を夜もってきて、翌日申告納税なんてのも
ありで、そうなると腹をくくってやるしかない。
でも必死で考え、調べ、作業をしていくとなんとかなるもんです。

税理士の仕事を考えたとき、皆さん勘違いしているのは知識に
お金を払ってくれると考えていること。知識の部分なんて私の
経験則上たかが知れてる。

お客さんは経験に裏打ちされた度胸にこそお金を払う。

申告指導所雑感

用事があって税務署と合同庁舎になっているビルにいってみると
大変な人、人、人。駐車場もあふれる自動車でいっぱいで、
駐車まちの自動車で近くの道路も大渋滞。
申告書の作成指導の会場もごったがえしていました。

こういった光景を見るにつけ、申告書の作成ってそんなに大変な
ことなのかなと思う。本を見ながら書けばどうってことないし、
何でなのかなといつも不思議。

私が申告の相談するときはた多少無責任かも知れませんが、
少々間違えてもいいから自分で書くことを勧めてます。
もともと申告納税制度は自分の税額を自分で申告するわけだから、
他人に申告を依存するのはおかしいはずです。
まずは自分のことは自分での姿勢が基本。

少々間違えても命まではとらないし、
税務署の職員も税理士も世間で思ってるほどにはあてにならない。
何しろ税理士本人がいってるのだから「間違いない」。



不動産ババヌキ

昨日マンション購入について書いたら、同じ日のNHKでは不動産
ファンドについて特集していました。サラリーマンで大家さんに
なろうとかいうのもはやっています。
どうも不動産がブームのようです。

今日ちょっと耳にはさんだ話では、あきらかに東京では不動産バブル
だということです。昨日のNHKでも番組の最後でアメリカの
年金基金運用の責任者は、日本の不動産は高くなりすぎて
これからはそれほどの利回りは見込めないといっていました。

先進国での成長率は、年率せいぜい2〜3%もあればいいほうです。
当然そういったなかで12%〜20%とか利回りを求めようとすれば、
まともな運用では絶対まわらない。そういった利回りを求めて転売する
ってことは、誰かがババを引かなければならないはずです。

今まで日本の会社、投資家は最後に常にババを引き続けた。
でもそうやって高い授業料を払ってきたで、皆さんちゃんと
学んでいるのでしょう。

しばらく前に友達の不動産屋さんの知り合いが、1億円近い借金と
自己資金を突っ込んで東京で投資物件を買った話をしていました。
新幹線にのってペンキを塗りにいっているとか。
ことあるごとに自慢されるそうで、その不動産屋さんも
食傷気味のようでした。

何でも挑戦することはいいことです。
かりに最後にババを引くことになっても・・・・

マンションは金融商品

最近いろいろあってマンションの価格を調べています。
というのも自分のために調べているから。
よく言われるのはマンションの場合、1に立地、2に立地。
自分に置き換えればすごーくよくわかる。駅までテクテク歩いて
30分も1時間もかかったらかなわない。
心情的に10分〜15分ぐらいが限界(少なくとも私の場合)。
駅に近くて、駐車場もあって、かつ相場より安い。
ついでに隣に独身の美人が住んでいるともっといい(ばか)。

不動産屋さんに言わせると、築年数の古いぼろマンションでも
駅に近ければ借り手は幾らでもいるそうです。
そう聞くととマンションって、住宅というよりはむしろ
ホテルに近いのかもしれません。

生活のイメージ優先の幻想を住宅に抱くのは高くつきそう。
あくまでも自分の生活(住宅)のコストを幾らに設定するか。
もつことの値下がりリスク、もたざること住居のランニングコスト。
うまく天秤にかけないと、人生のキャシュフローが
大きく変わってしまいます。



農業所得の会計税務2

昨日は農業所得について書きましたがそれの続き。

農業の記帳指導をしていてなにが困るかというと、よくわけが
わからないお金の入金がすごく多い。
こういったお金の入金が多い作物としては米、麦、大豆といった
作物が多い。ようするに以前は国の食を支える作物として
位置づけれら、今では補助金漬けになっている農作物です。

わけがわからないお金の入金ですが、大別すると2つに分かれて
いるようです。まず農家の共同の資金としてプールされ、対象となった
農家にプールされた資金から給付を受けるものと、国から支給される
お金、ようするに税金を財源として給付されるものです。続きを読む

農業所得の会計税務

昨日今日は、農協の組合員の決算指導会です。
来週は申告書作成指導がまってますが、とりあえず決算修正まで。

農協の職員がほとんど数字を集計して、それをOCR用紙に税理士が
書き込むだけ。ほとんどすることがありません。農協の職員さんが
数字集計までしてくれるなら、そのままコンピューターに入力した方が
早い。税理士に頼まなくてすむので費用もかからないし勿体無い。
まあ農協さんの考えることは私にはよくわかりません。

農業の面白いことに所得税には収穫基準というものがあります。
農業は取り入れしたときに、売上を計上するのです。
だから決算書も収入から期首棚卸を減算、期末の棚卸を加算する
形式になっています。これは前期に収入計上した在庫分を今期の
売上から減算、期末在庫分を今期の収入に加えるためです。
農業の決算処理に慣れていないと最初戸惑います。
在庫なのに収入とするためには、在庫の値付けをしなければ
なりませんが、そこは農協ですので調べるのは簡単。

収穫物以外の農薬肥料等は通常どおり、貯蔵品として原則的な
会計処理となります。

農業用の決算書をみてみると、果樹牛馬等の育成費を経費から
控除するようになっています。
これは育成費用をいったん経費計上しておいて、そこから控除して
原価計算しているようです。実際はどうも国税局や税務署で
一定の育成の基準額があるのか、個別的に計算するのでは
ないようです。

牛については償却資産として計上されているのは見たことは
ありますが、果樹等については減価償却資産に指定されているのも
かかわらず、償却資産計上しているのは見たことありません。
果樹の場合、とにかく管理本数が多いでしょうから
償却資産としての個別管理は無理なので、課税庁側も細かいことは
言わないのかも知れません。

ちなみに肉牛売却の所得の場合、売却価額100万円以下等、
一定要件で非課税の規定があります。

おきたら大雪

朝起きたら一面の銀世界。
むかし、工場勤めだったときは「ラッキー」遅刻しても怒られない。
駅で証明書もらってそのまま喫茶店に直行。
自分が自営になると、「アチャー」予定が狂っちゃう。
渋滞してるし、電車も遅れる。今日は最初から1時間遅刻して
しまいました。

雪といえば、以前会計事務所に勤務していたときに事務所の車を
潰したことがあります。雪が降った2日ぐらい後に日陰に残った
雪が凍ってスピン、横転してひっくり返って大破です。
自分の所の駐車場では狭かったので、JAFには事務所の駐車場まで
運んでもらった。おいてもらった所が、所長の駐車場所の隣。

朝所長が来て、残骸となった車を発見。
所長しばらくの間、そのままの状態で固まっていました。

少しだけぶつけると怒られる。
廃車にまですると怒りようがない。

譲渡申告指導会

今日は税理士会からの依頼があった申告指導の応援。
今回のは珍しくすべて譲渡の申告のみ、
特定住宅造成等の1500万円控除の申告を
土地の開発公社が地権者を集めて行うというもの。
一部収用等もありましたが、資料がまとめてあって申告指導は
存外楽チンでした。日当もこういった派遣では割がいい方。

私の所属する税理士会では派遣は人気ないですが、都市部では
すごく人気ある。派遣が嫌いでない人には田舎がいいと思います。
私の場合、お金より納税者の方とワーワー喋りながらするのが
楽しい。どうせ忙しいときに行くのなら、なるべく楽しんで
らなきゃ損と思っています。

みえられた方は、調整区域の農地の地権者がほとんど。
そういったこともあって年齢で60歳以下の方は私の
担当した方には1、2人除いていませんでした。
その人たち含めても平均年齢は多分65歳くらいでしょう。

一応、譲渡だけに指導・下書きだけということで作業開始。

うー。我慢できない。
(貸せ俺がかく、その方が早い!)
「これに印鑑押して、納付書はこれ、これが控え。ちゃんと
納付期限守ってよ」

結局、提出用までぜーんぶ書いてしまいました。




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