いしだ会計の日記

西三河の開業税理士の日記です。

2006年04月

どこいっても混んでるんだぞぅ

世間は休みです。
3月決算を大量にかかえた税理士には関係ない話ですが・・・

電話がかかってこないし、外にでる予定を入れないと
仕事がはかどるなぁ(涙)。
法人の決算2件完了。相続税の仮計算のための財産評価概ね終了。
サクサク仕事が進んでく。

ゴールデンウィークなんかどのみちどこいっても混んでんだから
うらやましくないもんねぇ。へーんだぁ・・
負け惜しみじゃないもんねぇ〜だぁ・・

絶対に絶対に負け惜しみじゃないもんねぇ・・
絶対に絶対に絶対に絶対・・

幻想の株式

相続で株の評価をやっているのですが、以前は上場株式については
税務署まで調べに行っていました。
これがネットで各証券取引所のホームページで月中平均を調べたり、
直接電話で確認すれば教えてくれることを知ってからは楽になりました。
以前は税務署で株価のひろい忘れがあって、あわてて戻ったりしてましたが
そういったことがなくなった。

しかしこの株式、相続をするたびにいろいろ確認するのですが、
イマイチこの保護預かりの制度だったり、特定口座に預け入れている
場合の取り扱いだったり、端株ついてだったりよくわかりません。
そのつど、信託銀行や証券会社に聞くのですが、あちらの方々は
株の業界人の言葉で話されるので、それをいちいち一般人の言葉に
頭の中で翻訳しながら聞くしかない。

その作業をしながら思うのが、あちらの業界の方々も実は
よく理解してないんじゃと思う場合が少なくないです。
本当に詳しい人って、一般の人にもわかるように説明できる人のことでしょう。
これだけ預貯金からリスク資産へといわれている時代に、
もう少しわかりやすい説明をできるようしてほしいです。

新しい会社法では、株式は原則不発行になります。
この株式不発行、株式の印刷コストを考えれば当たり前の流れですが、
なんとなく不思議な感じもします。
会社の所有者を証明する権利証である株式、これが概念上での所有が
「原則」となるわけです。しかしいったい誰がそれを証明してくれ、
かつ保証してくれるのでしょうか。

私たちの係わってる零細な会社では株式を発行してるのなんて見たこと
ありません。ごくごくたまに、事務用品屋さんで売ってる株式セットで
手書きで作成された株券は見たことはありますが、本格的に印刷した
ものは見たことないです。
このときに会社の株主を証明できるのは、ルーズリーフに
ボールペンで書かれただけの株式名簿。

現物株については、その所持者が適法に取得したという前提で考える
ルールが存在します。かりに拾おうが、盗もうがそれを反証できなければ
真実の所有者と考えるわけです。
不発行の場合が多いとはいえ、今までのルールは現物株を
前提に考えられていました。

あなたが自分のものだと信じてるその株式。
実は人のものかもしれません。
そもそも本当にそれってあるのでしょうか。
イヤホントのところ・・


頭がパンパン

そろそろ3月決算についての準備作業をすすめていかなくてはいけない
時期になりました。段取りと、予定と法人によっては納税の準備も
当然いります。今年は昨年よりさらに増えて11件となりました。
昨年でも1人でやるのは限界と思ってましたが、今年はさらに増えました。
期限間際にさらに増えたりしなければいいのですが・・

相続申告の応援も頼まれています。今のところ2件、1件は期限が7月と
迫っています。しかも相続人が1人のためにざっと計算しただけでも
そこそこの納税になりそうです。

期限後の還付申告、いつものように外国人の所得税申告ですが、
これが15件溜まったままで、チェックをする時間がありません。
このまま時間が経過していくとそれに上積みされるのは目に見えています。
郵送等の手間を考えると、これが意外と時間を食う作業なのです。

昨日農協さんの記帳指導していたら、営農組合の勉強会で講師を依頼されて
しまいました。そこの農協さんに係わる営農組合を集めて、興味がありそうな
テーマで講師をやってくれとか。その中で農業法人に興味がありそうな
営農組合を法人化して、税理士の顧問としてかかえさせたい意図がある様子。
できれば辛口コメントの税理士がいいとのことで、ここで毒舌が
災いするとは我ながら思いませんでした。
話を聞きながら気分が沈みこんでしまう私・・・

5月の新会社法の関係で、法人成りの相談が現在2件ほど、例の
特定同族会社の役員報酬の給与所得控除額の所得加算の制度のおかげで、
いろいろと考えなければいけなくなってしまいました。
既存の法人についても考えていかなければいけないのですが、
新規の設立の場合、すぐにある程度判断しなければいけません。

そうそう、例の交際費等の1人当たり5000円以下の飲食費について
指示していかないと。すでに対象となる期間に突入してる法人もいます。

最近思うのですが、人間どれほどのことを同時進行で考えることが
できるのでしょう。頭がパンパン状態の私は考える
(そんなこと考えとる場合か!)。

そういえばもっと何かあったような気がするのですが、思い出せない。
知ること、憶えること、記憶されること、実はこれ、人間の原罪に
係わる問題のような気もしています。禁断のりんご・・

ああ、夜空のきれいな、きれいな、お星様になりたい・・・



そのつどそのつど悩みはつきない

先ほど所属している税理士会支部の飲み会から帰宅しました。

私の属してる税理士会の支部は、結構皆さんのんびりしてる方が多く、
規制緩和の競争激化はあまり関係ない感じです。
都市部の税理士会支部はどうだかよくしらないですが、これほどのんびり
した支部は私が知ってる限りないのではないでしょうか。

そういったのんびりした支部とはいえ、開業したての若手税理士、開業希望の
若手税理士はいます。そういった人たちと話していて、ああ、私もそういった
時期があったなといった、懐かしさを感じたりしていました。

独立する前の悩みは、ひたすらお客さんが集客できるのかどうといった
悩みです。自分にお客さんがつくのかどうか、そのお客さんはお金を
払ってくれるのかどうか、ひたすらそれだけで悶々とすごすことになる。

開業すればしたで、今度は依頼された業務がこなせるかどうかで悩むことに
なります。見たことも聞いたこともない、仕事の依頼があって
手も足もでないではないのか、やったはいいが、重大なミスがあるのでは
ないかといった具合です。

結局のところ、ハッキリしてるのは悩みは尽きないってことです。
食えるかどうか、食えれば仕事自体の悩みになり、人を雇えば人の悩み、
それが軌道に乗ればこんどはまた新たな悩みが・・・

人の悩みはホントきりがない。
その悩みを解決する方法は、その悩みを実際に体験することでしか
解決はできないのです。これは頭で考えるロジックではありません。
ただ体験でしか解決はできません。

悩むこと、実はそれこそがその人のステージをあげていく。
そう考えると、やはり人生に無駄はないのです。



また1年よろしくお願いします

本日よりまたもや1年間の農協の記帳指導が始まりました。
これで4年目。予定では後1年やってご赦免になるはずです。
一度担当するとなかなか抜け出せない。ああ、後2年間(2年間で終わらない
可能性は考えたくないです)。

今日は暖かく、農作業が忙しいのかあまり出席率よくなかったです。
天気、温暖、行事などで出席率はだいぶ変わってきます。
今までの感じだと4、5月はあまりよくなく、6、7月はよくなる傾向が
あります。

出席率のよくないときのために、農協さんにいくときは新聞、税務通信、
FPジャーナルは必須です。ボーっとしてる時間がもったいない。
今日もたまってた税務通信かなり読み進めることできました。
明日は沢山来るのかなぁ・・

農家の方々、これから、また1年よろしくお願いします。
今年は悪口控えます。
皆さんの元気が出る言葉選んでしゃべろうっと。

イドを使いこなすべし

カウンセラーの応用講座も始まりました。
最初の部分は、フロイトとユングについての基本的知識についてから。
フロイトについては昔少しだけ読んでいた時期があるので、ある程度は
知ってます。それと文学、芸術の世界ではフロイトが下敷きになってる
ものも多いです。

フロイトの発見として知られているのが、無意識の発見です。
フロイトがでてくる前のそれまでの考え方では、人間の意識に知覚できない
部分があり、しかもそれが人間の精神生活の大半を占めているなどとは
誰も考えもしませんでした。その存在を科学的手法を使って最初に証明した、
精神分析学の創始者がフロイトということなのです。

この人間の精神生活の大半を占める無意識、その中をもっとも占めて
いると考えられるのが、イド(エス)といわれるもので、これが人間の
原始的欲求を支配している、エネルギーの源。
性欲、食欲、物欲、そういった原始的欲求を一時的に支配している。

この理論が発表されたときシュールレアリストの芸術家を
狂喜させました。なぜなら芸術が生み出されるその源泉が探り
あてることができたので、芸術を生み出す技法そのものを体系化する
ことによって、人間の文化的レベルそものが向上することができると
信じたから(実際は思ったようにはならなかったですが)。

この芸術を生み出す源泉たるイド、以前も書きましたが資本主義をつき
動かしている「エンジン」と私は思ってます。
この原始的エネルギーが巨大であればあるほど、資本主義の世界では
勝ち上がる可能性が高まるわけです。

しかしそのイドから噴出するエネルギー、使い方を間違えると
非常に危険。そのエネルギー自体が社会性を持っているわけではないから。
それを体系化して、社会的有用性を与えるのが人間の理性といった
ことになるのでしょう。

欲望と理性、この二つを使いこなす術を身につけた人、
それこそが求められる理想の人間像なのでしょう。
だから欲が勝ってる人は、一度立ち止まってよくよく考える。
理性が勝ってる人は、自分自身の内部にある欲望の存在を感じてみる。

マネジメントの本を大量に読んで勉強するより、
そのほうがすぐに効果があるのじゃないでしょうか。
その方が安あがりでしょうしね。

それって敗北主義じゃないですか

私たちのクライアントや相談者は男性がほとんど、しかし女性からも
当然のように相談を受けます。起業、就職、そこまでにはいたらなくても
なにかしら社会との係わりを模索されている状態での相談もある。

現在かよってるカウンセラーの講座なんかも、ほとんどの受講者が女性、
その受講の延長線上に皆さん就職、起業の仕事に結び付けたい意向を
もたれているみたいです。

ただいろいろな女性も方と話していてすこし気になる点があるのです。
皆さんおっしゃるのは、女性にしかできない仕事、女性であることで
有利に立ち回れる仕事といったかたちでの社会との係わりを言われる。
しかし、この発言、個人的には一種の敗北主義ではないかと思ってます。

資本主義の経済の仕組みにおいては、収益の極大化を目的としてます。
早い話が儲かったもんがちで、その儲けが社会的地位や権力を約束してくれる。
なんぼ血筋がよくても没落貴族ではどうしようもないし、
ブルジョワだろうが、成金だろうがお金もったもん勝ち。
その価値観がいいとかわるいとか、一切関係なし。
ここに性別の概念の介入する余地はないのです。

ところが多くの女性の方、男性の仕事の市場には最初から入れないと
決め込んでる節がある。だから競争を嫌い、競争のない市場での
社会的係わりを求めたがるのです。しかし残念ながらおいしいところは
ほぼ押さえられてる。残ってるのは、枯れたたり、非常に遠くにある
水のみ場しか残ってない。
よしんばそこに新しい井戸を掘り当てても、多分儲かりそうなら後から
どけどけどけってとられちゃうでしょう。

日本では現在製造業がもっとも付加価値をつけてる業種でしょうが、
昔と違って体力だけで仕事ができるものではありません。
サービス業であれば今度は気配りや、コニュニケーション能力といった
あきらかに女性の方が有利な部分が少なくないです。

私が思うに、男性にあって女性にかけてるものがあるとすれば、
行動力と面の皮の厚さ。
決しておちんちんなどではありません。

スパッと全部損金にさせろって

交際費等の損金不算入制度について、適用除外となる飲食費等の規定が
新たに設けられました。社外の人の接待供応について支出する飲食費等に
ついて1人当たりの金額が5000円以下なら交際費等から
除外されるというものです。

これについて今週の税務通信で、Q&A方式の解説がされています。

まず法人の役員・従業員を対象とした社内交際費等は対象とならない。

一店舗あたりの飲み食いを人数で除して5000円以下であること。

はしごする場合は、原則その店ごとで5000円基準の判定をすること

タクシー代は含めてはいけない。ゴルフ場の支払いから飲食代だけ
抜き出してはいけない、贈答は飲食代とは考えないので対象としない、
エトセトラ、エトセトラ・・

おそらく税務調査のときに金額でもって交際費かどうかもめるので、
金額基準で一律にしておけば、もめることはないだろうといった
目的が透けて見えます。
が、しかしさらにもめそうな制度を作り出したとも考えられるよう気が。

どこで食べたかによっては、除外されるのかどうか微妙だったり、
飲食等のこの「等」はいったい何なんだといった具合。
社外の人間に連結子会社は入るのか、出向者の場合はどうなるのかとか、
まあ、はっきりいってちっともありがたくない制度。
ただ面倒になっただけのことのように思えます。

そもそも経理の担当者が、交際費自体の支出のチェックできるような会社は
いいのでしょうが、経理担当も社長が兼ねてるような会社、説明したって
社長の頭に残るわけがない。
めんどくさいから、今までの方式に戻して。

最近思うに税法の定め方、段々とレベルが下がっているように思えるのは
私だけでしょうか。四角四面に金額基準を持ち込んで趣旨論、目的論から
解釈することを認めない仕組みになりつつあるような気がします。
バカのための法律をバカがつくる。際限ないバカの氾濫、バカの増殖。

「国家の品格」という本が売れてるみたいですが、この著者である藤原さん
あるテレビで、六法がぶ厚い国は恥ずかしい国であるといった
発言をされてました。つまり法律でがんじがらめにしなければ、
ならないくらい道徳やモラルが低い国家の証明であるから。

ということは税法というものは、さしずめ法律の中で
もっとも恥ずべき法律といったことになるのでしょう。

ファクタリングって言葉くらい知っておこう

あるお客さんのところで、売掛金の決済時期が当初の予定からずれ込んで
しまって資金ショートしてしまうと相談がありました。
仕方がないので、銀行につなぎの融資を申し込みにいこうと思ってたら、
どうもその売掛債権、ファクタリング会社に債権の確定時点で譲渡する仕組みに
なっていて、即現金が振り込まれそう。やれやれ。

最近このファクタリングのシステムを入れる会社が
ずいぶん増えたような気がします。手形による決済もあきらかに減って
きていて、手形の管理、印紙のコストなんかを考えると手形より
こちらの方が有利なのでしょう。

※ファクタリング:支払期日前の売掛金、受取手形等の売上債権を
ファクタリング会社が買い取り、一定の金利分を割引て決済期日前に
お金が支払われる仕組みのこと。

ただこの先々の支払い債権を買い取ってもらう、ファクタリングの仕組み
まだまだあまり一般的ではないようで、支払先の会社から書類が
送られてきて、よくわからないまま提出してる会社も少なくないです。
そうなると、今回の件のようにお金がいったい、いつ、いくら入金するのか
わかってない会社も沢山あります。

自分で印鑑ついた契約書の控えにもわけのわからない単語が
大量に書いてあって、そこらへんの零細な会社の
社長さんでは、誰も読みこなすことができない。
私も偉そうなこといってますが、今回のその契約時の書類を眺めながら
この契約関係をすらすら説明できるレベルではとてもないです。
特約なんかもこと細かく書いてあって、一つ一つ理屈を考えていたら
頭がパンクしそう。

今のところ与信の高い大企業が、経費削減の一環として導入されて、
その取引先がそれに従うかたちが多いですが、だんだんと中小会社にも
導入されるようになるのではないのでしょうか。

そのうちに与信の極めて低い会社に対する売上債権なんかも
買い取ってくれるようになるのかなぁ・・
不良売上債権も一まとめにしてとか。
そうなると、なんかや○ざ、街○なんかと変わらないような気も・・

涙、涙の季節到来

スギ花粉の季節はもう終わったのでしょうか。
これからはイネ科の花粉症をもってる人にはつらい季節の始まり、
つまり私にはとってもつらい季節の始まりです。

皆さんスギ花粉が一段落してやれやれといった時期からがイネ科花粉の本番、
これから初夏までの数ヶ月が私たちの発症期間。
通常今までは、鼻がつまってつまって息苦しくなってましたが、
今年については目もちかちかして、涙目になったまま。

昨年中古マンションを購入して引っ越してきましたが、気になってたのが
どうも幹線道路が近く、空気がよくないせいか鼻毛の伸びが
スピードアップした感じ。その空気のわるさはいろいろと影響を及ぼしてます。

涙目の原因は、確定申告終わった虚脱感から軽いうつ病が発症し、その影響が
でているのかもと思ってましたが、どうも花粉症が悪化したのが原因みたい。
目薬差したら一応効き目がある間はそれが収まる。

つらいといえばそろそろ3月決算法人の申告書が送られてくる時期。
こちらの場合は本当に泣きながら作業する。
ああ、緑萌え風薫る季節というのに。

冬は苦しい苦しい年末調整作業の季節。春は悲しい悲しい申告の季節。
初夏は世間のバカンスを眺めながらの法人申告の季節。
ひょっとして涙目、花粉症が原因ではないのかもしれません・・

あったらしい会計制度

新しい会社法が5月1日に施行になりますが、会計制度も新しくなります。
一番劇的な変化は利益処分案がなくなって、新しく株主資本等変動計算書の
作成が義務づけられることでしょうか。
役員賞与も会計上は経費処理すべしということで、これからは一般的だった
利益処分では行わないことになりました。

新しい会計制度の導入にともなったもろもろは、ソフトメーカーが
対応してくれるのでしょう。たまに2〜3年前の会計ソフトをそのまま
使ってるのを見受けますが、さすがに今回は変更していかざるをえない。
利益処分案ありで決算書作って銀行等に提出するわけには
行かないでしょうから。

注記についても、注記表といったかたちで独立させて作成する
必要がありそうで、今まで以上に詳細なものが必要になってきそうです。
これについてもこれから勉強しなくいては・・・

新しい会計制度の対象となるのは今年の5月1日以降に決算を
むかえる法人から。つまり4月までの決算法人については、
いままでの様式でいけるのですが、5月以降の決算法人
(通常7月末までに申告する分)については上記に対応する決算書が
必要になってきます。
うっかり前の様式で出したりしないように皆さん気をつけましょう。

会計ソフトのメーカー今頃大変だろうなぁ・・
まあビジネスチャンスでもあるんでしょうから、頑張ってくださいね。

会社を売ってくれー

確認株式会社、確認有限会社を別にすれば、今年の5月1日までは
法人の設立は最低資本が1000万円、300万円必要です。

そのこともあってか、そんなにお金がかかるならってことで、
今現在でも休眠法人の売買は結構おこなわれているようです。
私が最近相談をうけた案件でもそういった方式をとったものでした。

しかし、話を聞いてみるとお金を払ったのはいいのですが、
もうらうべき書類がまったくそろってない。
渡してもらったのは、会社の印鑑だけ。
これじゃなんにもできないからって、電話してもらったのですが
話してる電話の内容はどうもあやしい。
今回はあらためて書類がそろってから相談ということに成りました。

法人を設立するより、購入した方が安いってことで買う人も少なくないです。
青色の欠損が多額にある場合などはそこそこの値段で売れるとも聞きます。
が、今までの経験則では、まあ、あまりいい話は聞いたことがないです。

よくよく調べてみると借金が多額に張り付いていたり、どひゃーっといった
額の税金の未納があったり。まあ、歴史があっても休眠状態ってことは
何かしらのリスクの存在は考えた方がいいのです。

5月1日以降はこういった休眠法人の流通市場にも変動があるのでしょうか。
理屈の上では、定款認証、登記の実費、それに司法書士の手数料くらい以下
まで相場は下がるはず。ということは有限で25万円、株式で30万円以下
くらいまで下がるのでしょう。

マンションは中古がお得な気がしますが、
会社は新品のが、これから特に経済合理性が高いような気がします。
今回の会社法の改正、こういったとこにも影響大となるのか。

会計参与で営業に打って出る

新しい会社法では、会計参与とかいうよくわけのわからない、新しい
役員の設置が可能となりました。
これは以前から、税理士会が新たな職域拡大の一環として力を
入れていたみたい(興味がなかったからみたいとしかいえません)です。

しかしこれ本当に必要なものなんでしょうか、私は大いに疑問。
すくなくとも私はまったくなりたいとは思わないです。
ほとんどの場合、設定は任意だし、あってもなくてもどうでもいいような
気がします。

私たちの関与するレベルの会社では、非公開会社(譲渡制限ありの会社)で、
取締役会ありの監査役会、監査役なしの場合で必要なくらいでしょうか。
そのわりには責任は重たいし、第3者に対しては無限責任とか
いわれてしまえば、なりたい人は普通いないはずでしょう。

それでも新しいビジネスチャンスと考える前向きな税理士さんも
いるかもしれません。

事務所の看板にでっかく
「どんな会社でも会計参与引き受けます」
と書けば営業上も結構インパクトあるかも。

私もそうしようかなぁ・・スリル満点・・

定款探しといてくださいね

会社法の改正が5月1日にあって、さらに昨年末決まった税制改正の
特殊支配同族会社の役員報酬の損金不算入制度の影響などで、
ホントやりにくくなりました。
法律の詳細自体決まってなかったり、運用についても手探りだったりで
どう対応したもんかと考え込んでしまいます。

とりあえは、まず定款をチェックする作業からかなと思ってます。
しかしこれが意外と一筋縄でいかない場合もありそう。

「定款、なにそれ?」といった反応の法人もありそうで、
そもそも原資定款自体紛失してしまってる法人もかなりある。
設立してしまえばもう関係ないってな具合で、どこかに紛れ込んでるか
ごみと一緒に捨てちゃったかもしれない。

それにしても昔、会社法を勉強したとき、定款は会社の憲法に
あたるものとかいった解説を読みました。
その「憲法」を書いたものがなくなっちゃって、どこにいったかわからない。
定款自治の拡大はいいのですが、今までなくてもたいして困らなかった
ものだから、今までとのギャップがあまりに激しすぎます。

とりあえずこれを読んでる法人の経営者、定款を探しておいてくださいね。
税理士が多分「定款、定款」と大騒ぎするでしょうから。

有限会社も新しい法律の下では、名称はともかく法律上は株式会社。
つまり有限、株式どちらであっても見直しの作業はいるでしょう。

これから日本中でドタバタが始まります。
ああ、憂鬱。

漢字、漢字、漢字の嵐

今日は一日会社法の実務対応の研修でした。
もうこれでもかってくらい盛りだくさん。

株式の譲渡制限
旧有限会社では、社員以外の者に対して持分を譲渡するには社員総会の
承認を要する一方で、社員間の譲渡は自由とされてきたが、特例有限会社に
ついても、これが維持され、特例有限会社の定款には、特例有限会社の
承認を要する旨及び株主間の譲渡について・・・・

別に勉強したての会社法の解説をしているのではありません。
読んでいただければわかるでしょうが、漢字の分量が異常に多い。
もう少し、ひらがなで書いて、喋って・・

これを一日続ければ、私の頭ではオーバーフロー。
情報量が多すぎ。これ皆さん、一回で理解できたんでしょうか。

新しい法律、新しい会計制度、LLC、LLP、
税務と会計の乖離・・・
世の中複雑になりすぎ・・ああ、もっとシンプルにならないのか・・・

ボーっと暮らしたい・・ボーっと。

今ごろ必要なセンスと思考

たとえば投資をする場合、分散投資の考え方をとりながら行うことが
一般的だと思います。
自分の持ってる資産を預貯金、株式、債券、
不動産、外貨だといった具合にそれぞれ分散して投資することによって、
リスクとリターンを最適にして効率的な運用を心がける。
それらの組み合わせをアセットアロケーションとかいったりします。

最近思うのは、会社経営も今は金融的な思考が必要かなって感じてます。
上記のアセットアロケーション、会社で考えれば貸借対照表が
その投資の考え方と似たような感じでしょうか。

現金預金でもつのか、固定資産に投資して果敢に攻めるか、
その場合、投資する資産はどの様な物を購入するのか、
資金はどうやって調達するのか、借り入れか、返済不要の増資で対応するのか。
借り入れの金利はいくらで、事業としての投資案件の利回り目標はいくらか。
そもそも会社そのものの期待すべき利益率はどうなのか。

これらをすべて理路整然と話せる経営者はまずいないでしょうが、
考え方そのものを共有することはできるはず。
経営者はできるだけ、他の人にロジックとして説明できるか考えてから
行動されるといいでしょう。

突っ込まれて、しどろもどろになるようじゃ、
最初からやめといたがいい(愛のムチ、ビシッツ!)。

カンセリング入門の入門

カウンセリング講座を引き続き継続して受講することにしました。
一応基礎が一通り聞き終わったので応用編。
日程の関係で今日は昼間の時間帯で受講するはずが遅刻して
しまいました。別の日の夜にまた日程入れなおさないと・・くぅー

最近このカウンセリングの技法をとり入れるのは、私たち士業者を
はじめとしていろいろな相談を業としている人達の間でも
流行のようです。今月業のFPジャーナルの相談トレーニングでも
反復傾聴といったカウンセリングの基礎的な部分に触れていました。

どうも私たちのように一応知識を売り物としてる業を行ってる者は、
クライアントのニーズとは別に、自分たちの考えを押し付ける傾向が強い。
だから確かに論理としては正しいのだけれども、クライアントは自分の
話を十分聞いてもらったのか、気持ちを汲み取ってもらったのかで
不満が残ることが多いのです。

だからカウンセリングの基本的技術を身に付けて、クライアントの満足度を
高めようというのは流れとしては当然といえると思います。
このカウンセリングの基礎、聞いてみれば技法としては実に簡単。
うなづき、相手の言葉の反復、感情を汲み取って相手に返す、
もやもやとした感情を明確にしてあげる、簡単な質問の繰り返し、
こんな感じです。

こういったことを意識しながら、相手の話を聞いてあげればいいのです。
そのとき注意するのは、決して自分の意見を言ってはいけません。
この自分の意見を言わないようにする、これが私たち頭でっかちには
大変難しい。

人間は本質的に問題を解決できる能力をもつ存在である前提で
カンセリングは考えられています。だから私たちの専門化の仕事は、
それらのお手伝いをするのが目的であって、決して、
私たちが勝手に考えた、あるべき結論を押し付けることではないのです。

もっともカウンセリングの基礎を聞きながら、それの限界も感じないでは
ありません。たとえば会社存亡の危機にありながら、社長の話に
延々と耳を傾けながらカウンセリングをしてる時間があるのか。
カンセリングの技術によってえられたクライアントの結論が、
専門家からみてはたして正解といえるのかどうか。

実はもっと本質的な問題があるような気がしてます。
しかしそれには今回は触れません。それはもう少し進んでから・・

とにもかくにも、ちょっとは意識しましょうね。
税理士に相談しにいって、泣きながら帰っていく人、
ぷりぷりしながら帰っていく人、暗く沈みながら帰っていく人・・
それは税金の専門家の仕事じゃないですもんね。

もっとも不利な金融商品(と思う)

先日お客さんのところで、法人加入の保険の見積もりのチェックしながら
提案してきた生命保険代理店と話をしました。
福利厚生の一環としての従業員が加入する医療保険、役員の退職金目的の
逓増定期保険の提案についてです。

結論はでませんでしたが、従業員の福利厚生の全体の計画が固まっていない
状態での加入であることと、全額損金になるタイプの保険でも長期に支出する
資金を固定してしまうので、事業の業績がまだ不安定な状況での加入、
それぞれ今回は見送った方が賢明ではないかと伝えておきました。
保険屋さんは税理士のお墨付きがもらえると期待していたみたいで、
がっかりしていました。

生命保険というのは正直な話、掛金に対する期待率を金融商品ととらえた場合、
もっとも不利な商品であろうというのが私の意見です。
なぜなら、支払った保険料から控除される経費部分が大きすぎるから。

投資信託の場合、購入時に1〜3%程度の経費を支払って購入します。
さらに預かり資産に対して0.5%〜1%程度の手数料を差っぴかれます。
これらは当初の手数料がマイナスの確定金利、預かり資産に対する手数料が
マイナスでの複利金利として作用します。

株式の購入のときにかかる手数料、インターネットなどを利用すると
信じられないくらい安くなりました。それでも安くなったといえども
これまた株式の利回りに対してはマイナスであることはかわりないです。

投資信託、株式で例示をしましたが、ようするに証券会社、運用会社が
もってく手数料は顧客側から見れば確実にマイナスに働く。
生命保険の場合、支払い時に安いものでも30%程度の経費は控除されてるし、
かつ変額年金などでは、投資信託のように預かり資産に対応している手数料も
控除されてます。

生命保険がもし金融資産としての優位性があるとすれば(そもそもあらゆる
金融商品、なにが一番有利などといった事実そのものが金融の
世界ではありえない)他の金融商品との税制上の取り扱いの違いと、
課税を先延ばしできる2つくらいだと思います。

つまり税金の係わる部分を除けば、他の金融商品と比べて
有利だといったことはまったくない(税金を除外する行為自体無意味と
いった考え方はここではとらない前提で話してます)。

私は今まで生命保険のいろいろな説明を聞きました。
しかしそこの部分を正直に説明しているのは聞いたことがありません。
むしろいかにわかりにくく説明するかが保険会社の勝負、
といった感じさえします。

もちろん生命保険が重要な機能をもってるのは分かります。
それは背負いきれないような過大なリスクが発生した時、
最大の効果を発揮する。ようするにお金がないときに、支払わなければ
いけないようなことが起こったとき。

しかしそういったときは、課税の問題はどちらかというと後回しなのでは
ないかと思うのですが、いかがなんでしょう。

ファンク会計事務所

私の場合、自宅兼事務所で仕事をしているのですが、住んでるマンションが
たまたま有線を入れてるので、仕事中は有線放送をかけっぱなし。
音楽の好みは洋楽、ロック、ポップス、ソウル、ファンク。
その日の気分で聞きわけてます。

以前の勤務していた事務所ではクラシックをかけてました。
ボーカルが入ると耳障りなためでしょう。多分、多くの会計事務所が
そうじゃないでしょうか。クラシックがかかってると、ストレスのかかる
私たちの仕事でもすこしは神経が休まる。

有線放送、その日の気分に応じて聞きわけてますが、最近気にっているのが
特定のミュージシャンを特集組んで、集中的にかけてるチャンネル。
今週はU2をやってます。先週はジェイムスブラウン。

先週のジェイムスブラウンはすごくかっこよかった。
体がファンクのリズムを刻みながら作業やってて、入力作業が
はかどる、はかどる。

それにしてもすごいのは、この人50年以上ずっと、
ファンク、ファンク、ファンク。生けるファンクの人間国宝。
これに比べるとローリングストーンズもひよっこ同然です。
バックのJBSの演奏もクールで実にかっくいい。

これからの特集の希望としては(順不同)、
ニューオーダー、トムウェイツ、スミス、デビットボウイ、
ロキシーミュージック、XTC、フー、えーと、そうプリンスなんかも。
それとえーと、ソウル系もいいなぁ、カーティス・メンフィールド、
ボビーウーマックあたりなんかどうなんだろう・・スティービーワンダーも。
ボブ・ディランも忘れてはいけないし、
う〜ん(はよ仕事せー)

格差社会考

日銀短観が3日に発表になって、景況感は回復基調続いてるみたいです。
景気の雰囲気自体はわるくない感じ。

しかしこの景気の拡大はすべての人に恩恵があるわけではなく、
所得格差がどんどんと開きつつあるといったデータなんかもでききてます。
年収600万円以下の人が全体の8割を超える社会に日本はなっていくと
言った意見もあって、金持ちと貧乏人とに2極化していくのでしょうか。

私の考えでは経済のダイナミズムを拡大したいと思ったら、ある程度の
格差型社会になるのはやむをえないと思ってます。

たとえば所得が、均一化した社会と、ある程度格差があった社会では
おそらく経済的に活力がでてくるのは多分格差がある方でしょう。
なぜなら、格差自体の振幅の幅の分だけ動きのある社会になるから。
もし問題があるとしたら、この格差をいかに固定化させないことでしょうか。

共産主義が崩壊した理由の一つは、均一の所得分配方法を選択したことが
あります。こういった社会ではさほど働きが所得に反映されないから、
働いても働かなくてもどのみち一緒。
機会も公平(実際は公平でなかったですが)ならば、結果も平等、
こんな社会で一生懸命働いたり、工夫しようなんて誰も考えません。

しかし格差型社会が強いるストレスも、今まで日本人が体験したことが
ないだけに、大変なものがあると推定できる。
最近の自殺率の国際比較では、リトアニア、ロシア、ウクライナ、
ハンガリーといった旧共産圏が上位を独占(ちなみに日本は10位)。
このことが教えてくれる事実もしっかり認識すべきでしょう。

皆さん頑張って生き残りましょう。
生き残って顧問料払い続けてくだ・・・
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