いしだ会計の日記

西三河の開業税理士の日記です。

2006年09月

ヨーロッパの幻影

明日の夜には日本の馬が、ひょっとすると1番人気でヨーロッパの
大レース、凱旋門賞を走ります。
今までも有力馬でてましたが、今年ほどの勝利の可能性、期待が高い
年は今までなかったです(エルコンドルパサーのときも期待は当然して
ましたが、外国産ということで、目一杯のめりこめなかった)。

私の競馬暦は、20年以上。

その昔日本のダービー馬がイギリスの大レースに
果敢に挑戦しましたが、手も足もでなかった。
馬群の後ろの方でもがいてる、けし粒のような日本の英雄。
その遥か前方をすさまじい瞬発力で駆け抜けてく、筋肉の塊。
ヨーロッパの最強馬、ダンシングブレーブ。

眠い目をこすりながら観てたキングジョージ&クイーンエリザベス。
そのあまりの力量の違い、その資質の違いに
淡い期待をすこしだけでももってた自分がなぜか情けなかった。

そのあともヨーロッパで日本の馬(その英雄含めて)はちょこちょっと
走ってましたが、期待するとがっくりするので、期待しない期待しないと
頭の中でつぶやくのが自分の癖となりました。

これほんの10年くらい前まで。
今ではヨーロッパ、アメリカ、ドバイでも最高峰の頂点のレース意外は
それなりの期待をしながら観てられる。
しかし、その頂点は手が届きそうでも、歴史がヨーロッパが
それを与えてくれないのです。

今回はどうなんでしょうか。
しかし期待は当然もってます。
今回の英雄が勝てなきゃ、当分勝てそうもありません。

それにしてもやっとここまでたどり着いた。

いわゆるやみ小作?

昨日持ち帰った資料をもとに土地の評価をしています。
公図と地図と固定資産の評価証明書、申告書資料をもとに自用、貸地の
区分をしながらいろいろ利用状況を聞いてきました。
今回は正式な申告ではないので、現地確認等までは突っ込んでは
しませんが、それなりの正確性は必要なのです。

しかし昨日いろいろ聞きながら、うん?と思ったことが・・

お客さん
「農地、小作権の設定やってないと思いますよ。調べたことないですが」

「ふ〜ん、じゃ何も書面ないし、農業委員会の許可も受けてないんですよね」

どうも昔からの小作なのですが、正式な手続きは何もしたこと
ないらしいです。言葉が悪いですがいわゆる「やみ小作」といわれる
状態のようです。このパターン今まで経験がないですが、調べてみたら

国税局のHP

あたたたたたた、自用地の評価になってしまいそう(しかも市街地農地で)。

農地法の規定では、農地は耕作したものが利用権をもつのが原則です。
だからこの場合、耕作権といった一種の借地権が小作人に生じることに
なるのです。

口約束で貸したものが、直ちに耕作権が生ずるとはいえないのですが、
昔からずっと貸してますし、小作人に農業を辞めてもらうときには
離作料※を支払う慣習があるところです。
したがって地主が勝手に売ることはできません。
つまり普通に考えれば所有権が完全ではないので、自用地の評価は
通常の商取引的にはありえない。
が、しかし税務署サイドはそうは考えないということ。う〜ん。

※離作料の相場は更地価額の3〜4割。

現在の農地の貸付は、通常農協が間に入ってくれて
貸付の契約書を公正証書で作成しています。
この場合は、あまり強固な権利は発生しません。

困るのが永小作権も耕作権も正式に結んでいない、いわゆるやみ小作。
実は昔から、そのままな〜にも手続きしないで、口約束だけで
小作人が農業を続けてる場合が少なくなくありません。
その場合は、市役所等の農務課では耕作者は地主となってます。

書面がなにかあれば、まだそれでもって正式に権利の確認ができるので、
こういった相続の場合の評価の減額でいくらかは取り戻せる。
しかし、これでは売るに売れないにも関わらず、自用地で課税は行われて
しまいます。

ああ、あんまり報告したくないなぁ・・
皆さんいったいどう思います。
不合理でしょう(マニアックすぎて興味ないか・・)。


地図って著作物なのね

相続税額のシュミレーションのために土地評価しなければならず、
住宅地図写しをもらいに図書館に行きました。
たまたま公図はもらってあるので、いつもなら公図とってそのまま法務局の
住宅地図で足りてしまうのですが、今回は別に準備しなければいけない。

まあ、年度の新しいのなら図書館のがあるだろうし、
新しけりゃ新しい地番にも対応してて、作業はやりやすそう。

地番と公図と住宅地図をにらめっこしながら該当ページを捜し出して、
ふむ、ふむ、このページとこのページね。
さあ、コピーコピー。

しかしここで問題が。

図書館員「ゼン○ンからの著作権上の問題があるから、該当ページの全面
コピーはだめ。片側のページだけのコピーにしてください」

私「はあ」

図書館員「どうしてもってことなら、年度の違うゼン○ンに地図のページを
それぞれコピーされたらいかがです」

私「はあ」

結局いわれるままに、年度の違う版で調達しました。
作業的には問題ありません。

しかし作業的には問題ありませんが、何かしら意味があるのか不明。
そもそも学術研究のために図書館に住宅地図があるらしいのですが、
眺めてるのはどうみても業者さんばかり。
当たり前、図書館で住宅地図読む人はいないでしょう。

それにしても思うに住宅地図、これって著作物になるのでしょうか。
確か航空写真から起こすはずです。なるほど人の手はかかっているし、
会社としてはお金もかかっているのでしょうが、どうなんでしょう。
なんとなく地図って一種の公共物のような気もするし、
それに対して著作権法上の保護が必要なのかしら。

だいいち法務局ではバンバン、コピーしてるはず。
それに対してとがめだてされたことなんかは1回もなかったような。

そもそも写真をなぞったものを著作物というのかなぁ。
なんか判例調べればでてきそう。
が、調べるのが面倒なので、とりあえずは深く考えないということに・・


商売とは、ようするにこういったこと

私たちのビジネスが恵まれてるなと思うのは、毎月ほぼ決まった金額の
売上が計算できることです。確か本郷礼洋先生でしたか、この顧問料と
いった制度を発明した人は天才だとおっしゃっていたのは。

この「ほぼ売上が計算できる」これ、他のほとんどの売上が
計算できない、言い換えればあてにできないビジネスをやってる人からは
ホントうらやましがられます。

たとえば、食べ物屋さんなんか、今現在マスコミで取り上げられてるような
売れっ子の店だって、1年後はどうなってるかわからない。
それくらい売上の数字なんてものはあてにならない。

それに対して数字のなかで比較的あてになるもの、それは経費。
もっと正確にいえば固定費。
ビジネスやってると、かなりの経費部分が固定費なので、実感としては
出てくお金の方は、計算してた金額+予想外の経費なんてのが普通です。
だから感じとしては、なかなか計算どうり入ってこない売上、
思っていた以上にでてく経費といった図式となるのです。

新規にビジネスを始めた人は、うまくいってる人でも例外なく
全然お金が残らないといった話をされる。
その感想の根底にあるのは、上記のお金の流れの性質がめぐりめぐって
もたらしているものなのです。

私が特に新規にビジネスを始める人と話をするのが、
あてにならない売上をいかに計算できるものにするのか。
確定したものとなりやすい経費をいかに「始める前に抑えるか」。
しかしたいてい聞いちゃいないです。

あとになって、お金が苦しくなってからもう一度話をすると
「先生!何で最初に話してくれなかったのよ!」って言われます(以前も
書きました、人間聞きたいことしか耳に入ってこない現象)。

ビジネスを商売を極論すると、あてにならない売上をいかに
あてにしたものとするか、どんどんと確定的に膨らんでく、膨張していく
経費をいかに抑えるか。これに尽きるのではないかと思うこのごろ。

会計の専門家、コンサルタントがさも難しそうな顔して、もっともらしく
する話を単純化するとこういった理屈でしょう。
経営計画も事業の長期展望もこれと同じことを言ってるだけ。

あてにならない売上を計算できるものに。
確定的な経費を切り下げる。
うん、これ、これ、シンプルに行きましょう。

特殊支配同族会社の計算なんて・・イヤしたくない!

特殊支配同族会社の別表の記入を試しにやってます。
ずっと黒字の法人や設立して間もない法人はいいのですが、
過去の調整繰越欠損金の計算が・・よくわからない。
これはいったい・・う〜ん、う〜ん。

調整所得金額、調整欠損金額、過年度欠損金の調整金額。
基準期間内事業年度等の調整所得金額から控除される調整繰越欠損金。
基準期間直前事業年度等の調整繰越欠損金の計算。
ああ、漢字、漢字、漢字のあらし。
頭がパンクしそう。

解説を読むと聞いたことがない言葉の羅列と、入り込んだ事例で
さっぱりわからず、じゃあといって条文読めば尚更わからん。

なんか、びみょーに解説書によって書き方違ってるぞー
どうなってんだぁー、えー、責任者出て来い!

こんなもんわかるかぁーーーー

つづく

ノウハウ=お金を払う必要はなし

最近よくくるのが、タック○ハウ○に加入しませんかって案内。
会計事務所のフランチャイズのシステムで、出店するのに権利を
買わなければいけないのですが、私の住んでるところはまだ出店枠が
埋まっていないようです。
一度電話営業もありましたが、1人でやってる小さい事務所だから
そちらのスタイルにはあいませんと断りました。

あと、船○総研とかの会計事務所向けのコンサルティング導入の
お勧めなんかもあります。
経営コンサルとしては超メジャーな会社ですが、正直な話中小零細での
話はあまりいいこと聞いたことはありません。
今まで、会計事務所向けのコンサルは聞いたことがなかったのですが、
これまた最近はよくきてるような気がします(そのままゴミ箱直行なので、
記憶にあまり残ってない)。

皆さんこういったものに参加したり、コンサル受けたりするのでしょうか?
私の場合は、完全に一匹狼的に動いてるからあまり興味がわかないです。
独立したとき、自分でやっていこうと決めたときに
「人のいうことは聞かない」「人の意見は原則無視」としたので、
人から、あーしろ、こーしろいわれるのはしょうにあわない。

フランチャイズなんて、どこまでシステム化してるのかわかりませんが、
私には窮屈だし、立派なコンサルでもいちいち人の指導なんか受けたくない。
俺は俺、不器用だろうが遠回りだろうがほっといてちょーだい。
勉強は自分で考えてするし、人の意見なんか知らん、
聞きたくないのです(特にコンサルとかいう胡散臭い連中の意見)。

そもそもノウハウなんてものは教えてもらうものではないでしょう。
結局体験でしか、経験でしか培われない。
汗をかいて、血を流してこそ本当に身につくのです。

全国で何百事務所が導入、
これで私はこれだけ集客達成!
これこそ21世紀の会計事務所の姿・・・アホ。



持病の発症

昨日のブログにも書きましたが、カウンセリングについては
一区切りつけようかなと思ってます。
カンセリングを専門とするとしたらまだまだこれから
勉強なのでしょうが、現在の税理士業との関連を考えるとここまででしょう。

ということで、ここまでで一つ終わりと決めたのですが、
決めたその次の日にまた悪い虫がうずき始めました・・

それは次なに勉強しようかなぁ。

この経営財務プロ講座・・・

プロフェッショナルCFOってのもカッコいいなぁ・・

ビジネス法務検定も2級ぐらいはなんとなく必要な気もするし、

そういえば社労士とってよっていわれたこともあるし、う〜ん。

どうしたもんかなぁ・・


我ながら病気のような気が・・

女性は感情、男は屁理屈

昨年の10月から勉強を始めたカウンセリング、間に業務多忙で
休み休みしながらも約1年間通い続けました。
とりあえず一通り終わったって感じで、一区切りつけるつもり。

このカウンセリング講座に通って一番勉強になったのは「聴く」と
いったことの意味とその姿勢についてです。

今まであまり意識していませんでしたが「人の話を聞く」と
「人の話を聴く」では音としての「きく」は同じですが、
その意味はまったく違ってきます。

そして自分では人の話をよく聴いているつもりでも、
その聴くといった行為を自分で意識して行うと、実はまったく
聴いていなかった事実にぶちあたるのです。
結局、聴いてるつもりが、自分が聞きたい情報だけを無意識にチョイスして
聞き分けてる自分がいることに気がつくのです。

そしてその聴く行為は、相手の理解に繋がって深い部分での心理的交流が
生ずるだけでなくて、聞き分けてる自分自身の自己分析にも
それは役にたつのです。

体調、季節による気分の変化、新たな出来事、それらが同じような相手と
同じような内容の話をしていても、毎回毎回、微妙に変化する。
世の中のうつろいと同じで、変らないつもりの自分自身もあらゆる
ものの影響を受けながら、日々変化している。
こういった事実が、それとなく実感できるようになりました。

あともう一つ面白かった事実。
それは男性と女性の精神的なスタンスの違い。
普段あまりそこまで話をしない部分まで突っ込んでの話をしていくと、
この男女の違いは結構明確に分かれるように感じました。

たとえば、男性の場合、感情的な部分が体調にまで影響を及ぼすことは
少ないと思います。しかしこれが女性の場合、感情の動きが比較的
ダイレクトに体調に現れるようです。この点は、男側は自分がそうでないから
非常に理解しずらい部分でしょう。

気分がすぐれず、体調が悪い(女性)→なにを甘えとるんじゃ(男性)
こんな感じ。
しかし実際に感情の影響は女性の方が男性よりもはるかに大きい。
だから場合によっては気持ちの面から、女性は本当に病気になってしまう。
そのことの配慮がもっとあってもいいのかなって、
男性側の1人として今回は思いました。

また女性ばかりの職場で、仕事そっちのけで、ぐじゃぐじゃした人間関係に
せいを出す理由も、仕事が生み出す付加価値よりも、他に優先順位が
高いもの、すなわち自分の気持ち、感情があるからだと思います。
こういったことは男の側にはまったく理解しずらい。

カウンセリングに係わる参加者はかなりの部分が女性です。
その理由の上記の優先順位の考え方にあるように思いました。
しかしそれゆえの現在のカウンセリングの限界も感じます。
すなわち、感情が優先で論理が弱い。
感情は共有できても、感情を教えることは難しいです。
それに対して、論理は男女を超えて万人に共有できる。
そこのところの違いでしょうか。

後で聞いたのですが、参加者の女性となんだかんだと喋りながら
結構、私の受けはよかったとか。特に話の論理的なところが
女性だけの集まりにはあまりなく新鮮らしかったです。

理屈っぽい、たまにはよいこともあるのです。

節税のカードは切れません

昨日の税理士会の研修での山本守行先生によると、例の特殊支配同族会社の
役員給与の損金不算入の制度について、税理士会は突然に昨年の年度末に
決まったのごとくいってますが、実はその伏線は相当前からあったそうです。

実際それに関するアンケートを税理士側にとるように依頼されていた
事実もあったみたいで、そのアンケートによると「顧問先の法人の中に
実質的に個人と変らないようなものがあると思いますか?」といった
もののようです。それに対して、正確には聞きそびれてしまいましたが、
かなりの割合の税理士が、YESと答えたようでした。

また財務省の中でも個人の法人なりにともなう、2重控除(ようするに
給与所得控除部分の課税対象からの除外)の問題意識はかなり以前から
あったようです。税理士に対して、税法に係わる意見も聞かれなければ、
情報ももらえない、ようするに税法の決定についてはただ利用はされるだけ。
あとはお上からの決定をただ待つ以外にないのです。

そして決まったことに対して、俺は知らなかった!
それは間違ってる!とか騒ぐ意外にできることはないのです。
残念ながら・・

冷静に考えれば、確かにふざけた制度だと思います。
しかし税理士の中で、法人顧問に会社とはいえない顧問先があると
答えた税理士は文句をいえた筋ではないでしょう。
だってそのことに対して網をかけたのだから。

今回自分のところの会社で調べましたが、さほど対象となるものは
多くはなかったです。2社ぐらいが引っかかるかどうか。
それよりこの対象となる会社を調べながら感じたのは、
個人から法人にすることの「意義」みたいなものを税理士はうまく
説明してきたのかってことでした。

給与所得控除を利用した節税。
実際目的のほとんどはこれに集約されることでしょう。
節税を主目的とするから、それに対して網をかければ
ブーブーいわざるをえないです。

今回の特殊支配同族会社の制度が今後も続いて行くとなれば、
節税以外の法人なりの理由が必要になります。
はたしてそれは税理士に説明可能か。
それを生み出す力は税理士にあるのか。

そんなこんなを最近は考えています。
株式を誰かにもたせる、役員になんとか他人をねじ込む、
そういったことをすることが正しい対応なのでしょうか?
それより他に先に考えるべきことがあるような気がします。

税理士側のホンネの1つ、法人になれば顧問料が値上げできる。
さあさあ、節税のカードは切れません。
貴方ならどうする。

私、私ですか・・考え中。

本日の研修雑感

本日、名古屋で1日東海税理士会の研修。
久しぶりの山本守行先生。

多少の人脈自慢、ご自分の大物気取りはご愛嬌で、とにかくそのお話の
質の高さ、面白さは万人の折り紙つきです。
しかし、久しぶりに拝見してのお話では、脳血栓を3回やられたとかで
さすがに痛々しい。かつぜつも十分ではなく、聴き辛かったのも確かでした。

前半の消費税にお話は、忘れてる部分や見落としていた部分の指摘も
あって面白かったです。
たまたま土地などの譲渡があって、非課税売上高がその期だけ高くなった時、
課税売上割合に準ずる割合の適用申請は、今のところ対象となるような
事案はありませんでしたが、なるほどといった感じ。

※課税売上割合に準ずる割合
課税売上割合がその会社の消費税上の実態にそぐわない場合、
課税売上割合に準ずる割合の承認申請を税務署長にすることができます。
これは適用を受ける事業年度前に届出する必要はなく、かつ2年間の
継続適用のしばりもありません。
使用人の数、床面積等の合理的な割合を使用することができます。
上記のような場合は、その事業年度前の過去3年間の平均、または直前の
課税期間の課税売上割合のうち、どちらか低い割合で申請することが可能。

ただし後半、特に法人税の今年の改正点、租税法についての講義については
いささか広範囲すぎて、冗漫な感じとなってしまったような気がします。
おそらく体力的にも、かなりきつかったのでしょう。

先日の名古屋での税理士会の研修は、今では財産評価の大家といえる
笹岡先生の講義。おそらく相続関係では、現在もっとも油がのってる
税理士といえると思います。年齢的にもキャリア的にも
まだまだこれからで、あちこちの研修会で引っ張りだこのことでしょう。

時間は過ぎてく。
登場人物はだんだんと入れ替わっていくのです。

私自身のピークはいつなのでしょう。
もう終わっちゃってたりして・・


わ忘れてました

9月18日、1日も終わりに近づいて忘れものに気がついた。
ニュース番組を見ながら、愚かな自分が失念していたことに、
今日もそのすぐ目の前を通りすぎていたのに。

次にこの日が来るのは、いったいいつになるのかわかりません。
それくらいに久々、皆が皆待ちわびてた日、それが今日。
しかしその日を私は漫然と、ただ漫然と過ごしてしまいました。
しかも、すぐその近くを何回も、それこそ何回も何回も何回も
通りすぎていたにも係わらず・・

まったくノーマークだった私、ああ。

次にその日がはたして来るのか。

吉野家の牛丼・・




新たな試練が・・とほほ

先月の23日に農協での営農部会でのセミナーが終わって、
3週間ほど過ぎました。

ああ、あれは苦しかった。
まったく知らない分野で、わけのわからない多くの制度、仕組み。
これらの理解から入らなければいけなかったので、
こんなに下準備がいる依頼も今までになかった。

終わった瞬間、その開放感といったらなかったです。
これほどの開放感を感じることは、個人の確定申告終了でも
感じないほど。
やったー、終わった〜〜〜〜〜〜〜って感じ。

つい先日農協から、この間のセミナーのお礼のメールが入ってました。
しかしこのメールよ〜く見ると。

お礼兼依頼書となってる。

何だこの依頼とは!

この間終わったばかりじゃないのよ・・とほほ。

頑張って頑張って・・なぜか不幸のような気が・・

先日、お客さんから裁判所からなにか書類が送られてきたと、
驚いて夜に電話がありました。最初、FAXで送ってもらいましたが
よーわからん。仕方がないので、行ってみて確認することにした。

「まー、問題なさそうですねー」

こちらに債務があれば、それを差し押さえるといった内容。
しかしまったくないとかで、債務なんぞ「0」で回答を出しとけば問題なし。
しかし、いきなり差し押さえするとかいった文書がくればびっくりするわなー
当の文書の本人は「へー」、ちゃんちゃん。


一昨日、友人の税理士の事務所に行ったとき、わけわからんで
みてくれといった文書を準備してまってました。
みてみると、公正証書遺言と任意後見の公正証書契約。

遺言はともかく、公正証書による任意後見契約はめったにみないので、
ふむふむふむ・・

「ここまでが、痴呆になる前の委任契約で、ここからが痴呆状態になった
後見契約。これが委任の範囲で、これが財産目録ね」
「ようするにピンシャンしたときの委任契約と。ぼけちゃったときの委任契約、
それと委任内容を頭がしっかりしたときに決めといて、管理をお願いした
財産を最初に明示しておくようにしてるのよね」

わけわからんなりに、多少は知識あるから見てればそれなりに
理屈つけて話はできます。
まってた友人の税理士は「ふーん」

いろいろ知識があると仕事上はとっても便利。
知らないより、当然知ってるほうが断然いい。
だから頑張って勉強するわけです。
いろいろな場面で「それ」は本当に役に立つのです。

しかし最近思うのです。
知識は必ずしも、私自身を幸せにしてないのではないかと。

「まーなんかあったら、頼むねー」
「さすが、頼りになりますわー」

自分でなんとかしろ・・

メンター募集

FP協会から、CFP登録5年以上の会員あてとかで、なにかメールが着てます。

なになに、ふむふむ。
CFPの新試験制度以降にともないエントリー研修にともなうメンター募集。
ふ〜ん、これからは6科目の試験合格だけではダメで、
3年間の実務経験とエントリー研修ってのを受けないといけないのね。
そこまでハードル高くしてまで、資格取る魅力ってあるのかしら。
現にCFPもってる私は不思議。

それよりもなによりも、メンターって募集するものなのね。

※メンターとは

メンターの語源は、ギリシャの詩人ホメロスが書いたといわれる
叙事詩『オデュッセイア』に登場する老賢人「Mentor(メントール)」の
名に由来します。メントールは、オデュッセウスが危機に陥った際には
勝利を導く助言をする存在で良き支援者であったことから、
メンターは「助言者」「教育者」「恩師」といった意味で使われるようになり、
米国FPAの実務教育プログラムでも採用されています。
 CFP(R)エントリー研修では、単に講義するだけではなく、
「助言する」「導く」「支援する」という役割の期待から、
指導講師を「メンター」と呼びます。また、受講者は「メンティ」と呼びます。

メンター募集要項

メンター応募用紙

メンター応募用紙記載例

なんとなく、笑えてくるのは私だけなのでしょうか。

募集要領読むと、これなら講師とか指導官とかいった方がよさそう。
研修では受講者は教える側の人を石田メンターとか呼ぶのでしょうか。
それとも老師とか。

私だったら、この募集要項にあるような登録年数とかCFPとか、
助言者・教育者・老師の資質が備わってるなんて、選定者には求めないです。

所得証明もってこさせる。
500万円以上の人しか対象にはしません。
食えない奴の話なんか説得力欠けますもんね。

さすがにこれはカッコ悪い

4375c57d.JPG







多少のことは気にしないのですが、これは・・あまりにカッコ悪い。
カッコつけて、カッコ悪い。

「ミワカ安城ヒルズ」

このビルに幸あれ・・

ユーレカ!

昨日の配当可能利益を資本に組入れた場合の別表五(一)の処理について
究明することができました。
申告事務もあるし、いつまでも税務署の回答を待っていてもわけにもいきません。
本屋さんを覘いて、法人税の書籍を探してみると
「資本積立金・利益積立金の法人税務QA」といった本があって、
そのなかに今回の場合の記述があった、ありました。

簿記上の処理としては、
繰越損益金100万円/資本金100万円なのですが、
これ税務上は、利益積立金の内部処理、つまり利益のなかの科目の
振り替えとして処理します。

利益積立金の明細書の記載としては、繰越損益金を100万円減額して
「利益積立金」の明細書内に資本積立金100万円と記載する。
この場合、資本積立金(実際は資本金)といった表示なのですが、
あくまでも利益積立金、利益の表示が資本積立金に変っただけといった
考え方なのです。つまり会計上は払込資本を構成するように見えても、
実際は社外流出していないので、配当課税されていない利益と考えるわけです。

それに対して、資本等の額の計算の明細書での表示は
利益積立金の△100万円として表示する。
つまり法定の資本金となって表示されているが、実際にはそのなかには
配当課税を受けていない、利益(利益積立金)が100万円入り込んでると
いった考え方なのです。

上記資本積立金の表示の根拠は、法人税法上の資本等の部分の記述、
「資本金+資本積立金−利益のうち資本等の金額に組入れられた金額」
ここの後段の部分からきています。
つまり法定資本を直接いじるわけにはいかないので、資本積立金のマイナスで
調整するといった考え方をとっているようです。

しばらく前までは法人税は、課税済みの利益かどうかだけしか申告書上では
興味がなかった。しかし利益の配当組み入れをみなし配当として
考えなくなって、その調整のために資本積立金をプラスマイナスして
調整するシステムに変更しました。さらに会社法が変更になって、今まで
以上に自己資本内の移動が容易になって、資本金そのものの増減も
管理しないと追いついていかない。
想像するにそういった考え方なのでしょうか。

それによって、別表五(一)は会社の自己資本のすべてを網羅して、
しかもそれを会計上の名称に係わらず税務上の利益と、払込資本を分別する
機能を持たせたわけです。ふ〜む、勉強になったぁ。。。

勉強にはなったのですが、新しい会社法の考え方では、通常の利益処分増資は
できなくなりました。だから普通は上記の処理で迷うことはなくなった。
しかしあれですねぇ、昔の制度を憶えておかないと、申告書見て
考え込んじゃう場合があるやもしれません。

ああ、あれも憶えてこれも忘れず。
ホント大変な時代になりました。


資本金等の額に関する明細書

会社法が新しくなった関係で、法人税別表五(一)の様式が変わってます。
平成18年度5月1日以降終了事業年度の場合については、利益積立金の
明細部分について利益処分のところがなくなってます。
まあこれはいいです。

しかし以前、「資本積立金」の明細となってた部分が、「資本金等」に
変っています。今頃になって気がつきました。
変った部分は、以前は資本金・出資金の額を書く欄がなかったのですが、
新しい別表五(一)にはあります。
つまり資本金・出資金の額は所得計算に直接関係ありませんが、
一応記載する様式に変っているのです。
先日やった7月申告法人の決算では、ここの欄書くの忘れました(涙)。

なぜ今頃になって気がついたかというと、以前利益処分で増資した法人に
ついて、資本等の金額について処理し忘れていて、今回きちっと訂正して
おこうと思って見直してるから。

平成13年の税制改正で、みなし配当の規定がなくなりました。
それ以前は、資本等の金額とは。資本金+資本準備金と考えとけば
まず間違えることはありませんでした。
しかしその改正以来、
資本等の金額=資本金+資本準備金−利益から繰入れられた資本金、
といった考え方に変っています。利益処分増資は資本等取引の
マイナス処理といった考え方。つまり配当課税を受けていない
払い込みなので、法人税法上は資本等の構成要素から除く考え方を
とっているようです。

困ったのは、確か以前にみた別表記載の解説書には資本積立金の明細書の
空欄に資本金と記載して、そこに利益処分で増えた資本金額をマイナス
表示するといった方法がとられていたように記憶しています。
しかし今回、新たに資本金・出資の金額襴が設けられて、
どういった記載方法が正しいのかわかりません。
それに以前、資本金のマイナスといった記載が正しいと書かれた
解説書も見当たりません。勘違いかもしれんし、う〜ん困った。

ということで、税務署に確認してみることにしました。
ことの経緯と、今回の記載事項についての方法について。

で、予想どおりすぐにはわからないとか。
新しい別表だし、まあしょうがないです。

皆さん忘れないようにしましょうね。
別表五(一)、資本金額、出資の金額を書く欄ありますよ〜
後で指摘されると、カッコわる〜い。

上記の配当可能利益の資本組入れについては、別表五(一)の
「資本等の額の計算に関する明細書」の資本金・出資金の額部分での
調整を行わないことが判明しました。


100万円の配当可能利益を資本金の振り替えたときの処理

簿記上の仕訳
未処分利益(繰越利益)100万円/資本金100万円

税務上の処理
利益積立金の明細上で
繰越損益金100万円/資本積立金100万円

したがって、利益積立金の明細書に「資本積立金100万円」と記載されます。

資本積立金の明細書上
資本積立金100万円/利益積立金100万円

資本等の額の計算に関する明細書には「△利益積立金100万円」と
記載されます。







特殊支配同族会社の実態調査アンケート

東海税理士会から特殊支配同族会社の実態調査のため、アンケートが
送られてきています。実際にこの制度でどれくらいの数の法人が、
損金不算入になるか、具体的に調べたいのでしょう。

9月末までということで送られてきていますが、どのみち自分のところの
法人として調べなければいけないので、とりあえず簡易判定表で
わかる分だけ調べてみました。

現行の事業年度が終わってみないとわからないものや、新しくお客さんに
なっていただいて、以前の資料を集めないとわからないものも
ありますが、調べてみた印象としては、存外すくないな〜といった印象。

私のところは、法人では25件程度なのですが、あきらかに引っかかって
きそうなのは2件くらい。後は株主比率、業務従事役員比率、
それと所得の800万円以下、800万円超3000万円以下で
業務主催役員の報酬比率が50%以下の場合の除外になりそう。
事業年度が終わってみないと、わからなかったりする法人が2〜3件
ありますが、おそらく最終的には3件くらいかなぁといった感じ。

やってみて思ったのは、株主グループの90%基準で該当せずが
多かったことも意外でした。これでもって私のところは、3割ぐらい
適用なしとなりました。株主に他人が入ってると「あ〜あ、先々揉めるぞ」
とか思いますが、今回みたいな時は有利にはたらく。

一番多かったのが、所得基準で該当せずの法人。
よくよく考えてみればこれも当たり前かもしれません。
世間の会社の7割が赤字。社長の給与を足しても大した金額いかない
会社も多いのです。それにたまたま調子がいい年度があっても、
それも毎年は続かない。つくづく儲からないのです。

所得基準の800万円超3000万円以下の法人でも、社長が50%以上
給与もらってるといった法人も、それほどないのではないでしょうか。
これもやってみて思いました。

それにしても今回所得で引っかからないからといって油断はできません。
そうなると毎年毎年、年度が終わるたびに計算しなおして
判定しなければいけません。やはり根本的な解決は持株比率、役員比率で
解決しなければ。まあ、制度がなくなるのがもっといいのですが。

今あわてて付け焼刃的に持ち株をいじったり、役員を操作すると
後で嵌る可能性もあるので、まずは直ちに対象となるかどうかを
判定すべきでしょう。場合によっては、1期だけかぶってもらいつつ
考えるのもいいような気がしてきました。

ただそれには現状をまず把握しないといけませんが。

借金の効用

今月一つだけある決算作業を進めています。

この法人、最初のころ(私も法人も)からの付き合いですが、
今回の決算後(税引き後)の自己資本比率39.5%となります。
普通、自己資本比率が30%を超えてくると、会社として
つぶれにくくなるといわれています。これが40%を超えてくると、
まずつぶれることはありません。

決算を進めながら、自己資本比率ほとんど40%といえる数字が
でてきて、なんとなく会社としてそこそこのレベルに
なったなあといった感慨がわいてきます。
最初のころ、攻めに攻めてた時分は「大丈夫か」と
思える時期もありましたが、とにかく今すぐつぶれるといったことは
ないレベルにたどり付きました。

会社の成長の過程で、B/Sの形が崩れることはよくあります。
当然ながら、自己資本が潤沢であるはずがないから、借り入れに依存した
形になる。可能な限り借入れして、レバレッジを効かして攻めていく。
そうしないと自己資本の蓄積を待たなくてはいけなくなり、
気が遠くなるくらい時間がかかってしまいます。

私たちの子供のころは、お金は貯めて使うものと教えられました。
借金は身を滅ぼすから、しちゃダメと。
しかし商売の世界で貯まってからなんていってると、いつまでたっても
小さいままで終わってしまいます。小ささはある意味不安定さを
意味してますので、結局リスクをとらないことが逆説的にリスクと
なってしまう。ここのところがまた難しい。

最近思うのは、資本主義とは他人のお金でビジネスができることだと
いったこと。だからチャンスがあるのなら、当然に攻めていくことも
必要なのです。

借金を重ねながら、自己資本比率40%。
これの意味するところから、学ぶべきところは十分あるのです。


BOSEウェイブミュージックシステム

43973382.jpg







仕事中はマンションに入ってる有線で音楽聴きながら仕事やってます。
しかし自分の持ってるCDやラジオは、引越しのときにCDプレーヤーを
捨ててしまって聴けませんでした。

ということで、思い切ってボーズのウェイブミュージックシステムを購入。
音がいいと事前に聞いていましたが、やはりなかなか。
コンパクトなわりにはパワーも十分、このサイズだとでかく音を鳴らすと
音が割れたり不自然になりそうですが、そういったこともありません。

写真はイギリスのベテランテクノバンド、ニューオーダーを
鳴らすボーズ、ウェイブミュージックシステム本体の勇士。
やはり機器がいいとノリがいい。
ノリがいいと仕事もはかどる。

このボーズ、ウェイブミュージックシステム、仕事中に聴くのだから
当然、全額経費で落とし・・・50%にしときます。

訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

記事検索
Archives
  • ライブドアブログ