いしだ会計の日記

西三河の開業税理士の日記です。

2009年11月

狼の死刑宣告

昨日は夕方から映画を観にいきました。

見てきた映画は、狼の死刑宣告

映画のキャッチコピーは「愛する家族を
守るために街のダニどもを全員処刑に処す」。

上映少し前に映画館に入ったら、20人ほどの
観客はすべて男一人。カップルどころか女性の
一人もいない。

そしてなんか、皆さん気のせいか、
荒んだ感じの人ばかり。


深作欣二やジョン・ウーとか好きな人ばかり
なんだろうな・・(←おまえもだろ)。


さあ飲食店を始めよう!

先日ある飲食店のマネージャーと話したとき
出た話題が、飲食店の居抜き物件の売値の
ことでした。

内装が2000〜3000万円かかったで
あろう店舗が、新品に近いにもかかわらず、
200万、300万で普通に売りに出ている。

しかもその投資金額を考えると、超格安価格
にもかかわらず、全く買い手がつかない
店舗もざらにある。

その売値と初期投資との差額は、その
お店を始めた人がかぶった損失です。


昨日お客さんのところで出た話題。
新しいアルバイト、40代のバツが
ついた女性のこと。

最初安く売ってもらった、ラウンジで
そこそこ儲かって、調子にのって
居酒屋に進出したらそこでずっこけた。

ラウンジで培ったノウハウで、
いけるとってやったら大外れ。
借金で身動きできなくなる前に、
店を閉めてアルバイトからやり直し。


飲食業(飲食と一括りにするのは、
多少乱暴ですが)を眺めてみると、
素人が簡単に始めて、成功できるものでは
ありません。

そしてその理由は「場所」と「過大投資」
概ねこの2つで、大抵の場合、この2つが
同時に重なっています。

ここで間違えると、仕入、調理、接客の
オペレーションや販売をいくら工夫しても
取り返しがつかない。

800円、900円のものを売って
月200万円の売上があっても、
支払がトータルで300万円ならば
多少の工夫ではどうにもならないのです。

そして飲食に関しては、お客さんは
実に移り気。

浮気性のお客さんを飽きさせず、でも
原価割れなどの損もせず、気持ちを引っ張り
続けなければいけないのです。


・・それでも、私のような、役にたってるのか、
たってないのかわかんないサービス業に
従事してるものとしては、魅力的に思えます。

だって、ダイレクトにお客さんの喜ぶ顔が
見えますもんね。

その点だけは、税理士といったヤクザな
職種には勝ってる。

私はデフレと闘うのだ

今朝の日経で「不況なのに牛丼苦戦」といった
記事が出ていました。

前回のデフレ宣言時には、吉野家が過去最高益を
だしました。それがデフレである今回は、
一転して苦戦を強いられている。

牛肉の原価高もあって、前回のデフレ時のように
200円台後半まで値下げもできず、前回の
価格の記憶が消費者には残っていて、
300円台でも割高に感じてしまうとか。


私が思うに、牛丼の並盛の値段が、
400円を切っているというのは
驚異的だと思っています。

だって、私のタイムチャージの金額で、
牛丼いったい何杯食べれるのか。
死ぬほど食べることができる。

このことからわかる事実として、
デフレだからといって、安くし続けると
スパイラルに巻き込まれるのです。


そうだから、預金残高が5000円で
あっても
請求するものはしなければ
ならないのです。

そう、苦しくあっても。
つらくあっても。

でも会社の預金全部足しても
5000円かぁ・・



男を集客するために重要なある要素

オヤジ連中には効果絶大

以前コンビニに、かわいい女の子が
バイトに入って、その思わぬ反響に驚きました。

そしてそこから何か学べるビジネス上の
ヒントがないかと、さまざまな人に
聞いてみました。

証言その1
(もとレンタルビデオ店店長の話)

バイトの女の子には、つり銭を返すとき、
必ず手を握るように返金する指導をしてました。
そうすると、男の会員さんの場合、やたらと
ビデオを借りてくれるんですよ。


証言その2
(歯医者さんの話)

歯医者の場合、やっぱり集客に影響があるのは、
歯医者の腕もあるけど、受付と歯科助手の
女の子の影響が、バカにならないと思います。

そしてピンクのかわいい制服だったり、
制服のスカート丈が短めだと
いいという同業者もいます。


証言その3
(飲食店マネージャーの話)

面接するとき口をすっぱくして、
担当者にはいったんですよ。
ウエイトレスを選ぶのに、ルックス重視に
しろってね。

ところが担当者のやつ、性格がいいとか、
まじめだといった理由で選びやがった。
ブツブツ・・


証言その4
(上記のマネージャー)

お客の中には、お店の名前は覚えないくても、
「ああ、あの短いスカート丈の制服のお店ね」
という人もいます。

10代後半から20代前半の女の子で
容姿に自信がある子は、自らスカート丈を
短めにはく傾向がある。

でね、別に風俗店でもない普通の
飲食店なのに、食い物より、サービスより、
その方がお客(ヤロー)さんにとって
インパクトがある場合もあるんです。


私はどうも、世の中のビジネスの仕組みの
一面しか知らなかったようです。

女の子の容姿、短いスカート丈が
売上げに影響するなどとは、思いも
よりませんでした。

お釣りを事務的に渡すのと、女の子の
手のぬくもりを感じさせつつ渡すのとで、
商品の回転率が違ってくるとは。


勉強になったなぁ。
皆様もビジネス上のヒントに
してくださいませ。。

マジに。


ある結論

J○Lについて、私が結論をだして
あげましょう。

潰してしまえ。


生活費はいったいどうすんの!

たとえば家を買う時、2割程度の頭金を
入れるのは常識です。

全額借入金でやれないこともありませんが、
リスクを減らすためにも、最初にお金を入れるのは
必要なことなのです。


ところが、事業をしたい、1千万円ほどかかる、
でもお金はない!

フゥ〜ッ。

起業相談を受ける場合、こういった人は
かなりいます。
全額借入金でなんとかなんない?

私だって、最初始めるときは、食いつなげるよう
250万円程度のお金はもっていました。

かりに事業が3カ月でうまく軌道にのって、
お金が回るようになるとしても、
その間の生活費はいったいどうするんだ!


せめて半年しのげる生活費ぐらい、
貯めてから起業しましょうよ。

ねえ。

疲れる。


他にやりたいことがあるのが不思議

会社を経営していたら、それで十分。

趣味?
そんなものは必要ない。
これ以上面白いモノは他にない!

私のお客さんの社長の言葉です。

経済成長は前借なのでありました

いまのJALの企業年金を見るまでもなく、
企業年金の制度は「前借」の仕組みでした。

しかしもっといえば、企業年金のような
私的年金だけでなく、公的年金も実は
「前借」の制度でした。

そしてよーく考えてみると、年金だけで
なくて、道路も橋もダムもぜーんぶ
「前借」で造られました。

公務員の無駄な仕事も、役員の天下り先の
公益法人の仕組みも、全部「前借」で
つくられました。

ついでに公務員についていえば、
団塊世代の大量退職に伴う、とてつもない
「前借」がすでに始まっています。

1人当たり3千万円×退職人数、といった
とてつもない金額の。


日本人の多くは、その前借が前借でない
錯覚のもとに、定年間際になって、
やっと払い終わる住宅ローンを組んで、
ボロ屋をせっせと建て続けました。

つまり日本の住宅需要のほとんどは、
住宅ローンといった「前借」と老後の安泰と
いった「前借」の二重の前借構造から
成り立っているのでした。


デフレだそうで。

デフレになると、需要が縮小するから
需給ギャップを埋めるため、お金を
突っ込まざるをえなくなるかも
しれません。

出処がないから当然「前借」から。


子供手当、公立高校の授業料の無料化、
安いもんです。これから一生かかって、
「前借」を払ってもらうんだから。

奴隷制度よりチョッピリまし

養殖池、または釣り堀。

大半の消費者は実は上記のどちらかに
生息していて、知らない間に釣られたり
食べられています。

世の中の勝ち組ともてはやされてる
企業は、実は養殖業者であり、釣り堀に
囲い込むのがうまい会社のこと。

そして囲い込まれた私たちは、
太らされながら食べられるのです。
滅びない程度に。


資本主義とは他人を食べて、
食われて栄える仕組み。

しかし狩りを続け、新たな魚場を
探し続けるのはしごく大変。
とりすぎればすぐに枯渇してしまう。

だから養殖場で育ててから、
食べる方が効率的なのです。


私たちは私たちで、エサをもらうのに
慣れてしまうと、養殖場の外へ出る
リスクは冒したくない。

滅びるリスクは、外ほどないし、
だいいち外の自由は高くつく。

かくして、池の中をぐるぐる回り、
時間がくればエサがまかれ、病気が
蔓延しそうなら抗生物質入りの薬が
ばらまかれる。


・・今日は結論もオチもなしね。。


ビジネスライクにいくべきか

たとえば法人決算の明細書を作成します。

そして預貯金の残高、合計5千円とか入力。
何だ、俺の財布の中身より少ないジャン。

その瞬間に、申告書を作成した後で一応
契約上約束してた、決算料のことが
気になり始めます。

ビジネスは契約だよね。
約束は約束、ビジネスなんだから。

しかし少なくとも決算のときの
預貯金は5千円。

さらっとビジネスライクに行くべきか、
それともやっぱり相手の台所事情を
考えるべきか。

儲かってる会社で、税金払いたくねー!
といわれるのもつらいですが、
儲かってない会社は、これはこれでまた困る。


う〜ん、う〜ん。

う〜ん、う〜ん。

う〜ん、う〜ん。

同一人物?

最近ではプロカメラマンに撮ってもらった
写真を、HPの紹介写真として掲載してる
人も増えました。

一応頭で勝負のような仕事でも、
やっぱり見栄え(ルックス)がいい方が、
営業上は有利なのです。


が。


よく撮ってもらいすぎると、
それはそれで問題があるのです。


違う・・この写真の人じゃない。
どうやったら、コレがああなるのだ。


何事もほどほどに。。

事業仕分け=バラマキ財源確保

事業仕分けで1兆125億円ですか。
まだ3兆円にはだいぶあるなぁ。


民主党に代わって、お金の流れが変わります。
バラマキには違いないですけど。

自民党のバラマキは、企業や特定団体に
対するバラマキでした。したがって、
そのお金が一般庶民にまでまわっていたかは
結構あやしい。

でも民主党の子ども手当、公立高校の実質無料化、
農家への戸別所得補償、暫定税率の廃止、
高速道路の無料化、これらもバラマキですが、
少なくともお金が配られるのは一般庶民。

そう考えれば、案外悪くない気もする。
特定の団体や職種についた人のみが
便益を受けるとか、役にたたん天下った
人間の給与に消えるくらいならば。


ビジネスの視点からも重要です。

誰に向かって、モノやサービスを
売っていくのか。

お金が配られる場所や仕組みが変われば、
攻めるところも変わって当然ですよね。


農業でなくてコメの問題

先週の農業経営アドバイザーでもらった
資料の中に、品種別にみた農業総算出額の
農家類型別シュア(平成17年)というのが
ありました。

この中で品目コメのところを見ると、
主業農家38%、準主業農家24%、
副業的農家37%となっています。

主業農家というのは、平たくいうと農業所得が
主たる所得で、準主業農家というのは、
農外所得が主たる所得の農家のこと。

副業的農家とは、ようするに働き盛りの人の
農業従事日数が年間60日未満。
ある意味農業が趣味に近いかたちで
行われている(週末)兼業農家のことです。

コメ以外の品目の農産物については、
どの品目も概ね8割程度は主業農家が
占めています。

つまりコメ以外の農産物のほとんどは、
プロの農家がつくっているのです。


究極的にいえば、日本の農業の問題は、
コメの問題に尽きる。そういってもいい。
上記の数字の意味するところは、
そういったことなのです。


しばらく前のニュースでは、民主党は
生産調整の見直しをして、農家の所得補償の
22年度から前倒しでやっていくとか。

所得補償=コメの赤字補てん


生産調整を見直しすれば、コメの価格は
間違いなく下がりますが、これにはどんな
政治的意図があるのでしょう。


たんに自民党を支持したJAを
いじめるのだけが目的だったりして。。


農業経営アドバイザー

今週の木曜日と金曜日、東京で
農業経営アドバイザーになるための
研修及び筆記試験を受けてきました。


木曜日の午後から、マーケティングと
農業政策について講義を受けて、
金曜日の午前中に論文の筆記試験。

来週の19日までにリポートを提出し、
試験とリポートが一定の基準を
満たしていれば、来年1月に面接を
受けることになります。

そして筆記、面接で合格すればはれて
農業経営アドバイザーというわけです。


とくにこの資格があるから、どうという
ことはないのですが、一応農業に興味も
あるし、民主党になって農政も変るで
しょうから、受けてみることにした。


研修のマーケティングについては、
正直専門外なので、ふーん、といった感じ。
ただ、研修後半の農業政策に関する
話はとても面白かったです。

ちなみにその講義内容については、
日本の農業は成長産業に変えられるほぼ
この内容からきてます。


過去の農業政策については、貧しい
農家の保護政策であって、農業の振興を
目的としたものでなかった。

そのために米価の維持、兼業農家振興、
農地資産保護の3つの有効需要創造策。

※まず米価については需給を無視。
広く兼業を認めることによって、
農業以外の所得で、農家の所得を補填。
原則転用を認めないとしながら、
穴抜けの法律によって宅地化を認めている。


そして戦前は、農業は生産だけでなく販売まで
含めて農家が行っていたものが、農地法により
完全に生産だけに縛りつけられた。

かくして、たんなる農産物の生産要員と
なった農家は付加価値をつけるといった、
資本主義の世界では当たり前の行為が、
まるでできなくなってしまった。


そしていよいよヤバイといった状態になって、
慌てて方向転換。経営者重視と構造改革による
競争強化にシフト。しかしはたして今の
考え方や政策で、本当にうまくいくのか。


農水省の目標では2015年に、
2003年の農産物の産出額8兆8千億円の
8割を42万の経営体が担うそうです。

そしてその場合の1経営でおよそ
1680万円の産出額となります。

ある程度農業のことを知っている
人ならわかると思いますが、家族経営が
主体である農家が、この数字をたたき出す
のは並大抵のことではない。

私の知っている限り、今現在この数字を
クリアしている農家は、そうはありません。

ちなみに主業農家の総所得、平成19年で
548万円。うち農業所得が425万円です。
1680万円は産出額ですが、実際かなりの
開きがあるのです。

後半は、1次産業を戦略的に主要産業とした
先進国の例。日本の中で優秀な農業経営の
例をあげながら講義は進みました。
こちらの話もとても面白かったです。

もしも実際に農業経営に係わることが
あれば、参考にしようっと。
ポイントとしては、脱1次産業。
作っているだけではダメなのです。


さあマーケティングのレポートを
書かないとなぁ。

忘れたモノはしょうがない

茂木健一郎氏の4億円の申告漏れについて、
けしからんといった記事を読みました。

新聞によるとある税理士が、
「納税は国民の義務。多忙は理由になりません。そもそもこれだけの雑収入があれば、税理士をつけるのが普通。しかも、まったく申告していなかったのだから、所得隠しとみなされてもおかしくない。これで隠蔽の意図がないとしたら、どんなケースが隠蔽にあたるのか。金額的にも、脱税額が3000万円を超えたら起訴、1億円を超えは実刑というのが相場。少なくとも重加算税は課されて当然の事案です。当局が手心を加えたと思われても仕方がありませんね」ということだそうです。


そうか?
多忙による申告忘れだったんでしょう。

税理士をつけるのが普通。
誰が決めたの?

1億6千万円払ったんだよ。
そんな悪質?

おのぼりさんが行く

昨日と今日東京で研修を受けてきました。

その研修内容は明日にでも書くとして、
いつも東京に行って思うのは、地下鉄の
乗り換えの実に複雑怪奇なこと。

東京駅の近くの大手町駅だと、
東西線、千代田線等と地下鉄が6つも
乗り入れてます。

降りてからどこを通って、
どこで乗るのか。まあ、田舎モノには
さっぱりわからない。


宿泊したのは御茶ノ水のビジネスホテル
でしたが、この御茶ノ水、JRの御茶ノ水駅、
地下鉄の御茶ノ水駅、御茶ノ水駅と
3つあります。

えーと、えーと、と探しているうちに
2駅ぐらい歩いてしまいます。
アレレレ。


フ〜、東京の人はすごいなぁ。


すごい数の人が、地下の穴に吸い込まれ、
そのすごい数の人が階段を下りて、昇って、
左に曲がり、右に曲がり。

脇目も振らず、すごいスピードで
歩いてく。


フ〜、東京に人はすごいなぁ。


乗ずるのが先?除するのが先?

3月決算法人の中間申告書を書いてます。

法人税の中間申告、県税の中間申告は
楽ちんです。申告書、納付書ともにほとんど
数字が印字してあって、書くところは
あまりない。

しかしこれが市民税になると、
なーんも書いてない申告書、納付書が
送られているので、全部書かないと
いけないのです。

前年度実績で申告、納税するにしても
計算はしないわけにはいけません。


でもって、予定申告納税額の

 ×6/前事業年度の月数(12)

6を乗じて、12で除すのか、
先に12で除してから6を乗ずるのか・・

まいど悩む。

100円違っちゃうんだよなぁ。。

不安解消ビジネス

最近、会計事務所向けのマーケティングセミナー
のFAXやメールがやたらときます。

本屋の税務会計のコーナーに行くと、
数年前ならほとんどなかった、会計事務所
向けの営業本がたくさん置いてある。

会計事務所向けの、営業の代行会社、
士業専門のHP作成会社、こんなところも
DM、メール、電話営業やたらくる。


私たち税理士の業界は、20年以上前から
すでに飽和状態といわれていました。

それでも実際に、つぶれたとか、
食いっぱぐれたとか、いった話は聞いたこと
ありません。

地味な人は地味に、それなりに頑張った人は
頑張ったなりに、まあまあやって
いけたのです。

ところが、さすがに陰りがみえてきた。
これからの10年で、事業者そのものが
半分以下になるといった方もいるくらい。

相続に力を入れる税理士が増えてきたのも、
事業者減って、死ぬ人は増えるといった
ところからきているのです。


不安は儲かる。

いままで危機感さほどなかった業界でも、
やっぱり先行き不安。賢い人はよく見てます。

そう考えれば、こういった営業に関する
勉強もさしずめ宗教と一緒。
不安であればあるほど信者は集まるのです。


とくに不安を煽る(信者集める)のが
うまいなぁ、と感心するのは○井総研。

何しろ一番偉い人は、すでに
人間界の人ではないですもんね。



年末調整がよくわかるページ

平成21年分 年末調整がよくわかるページ


国税庁のHPですが、ホントよくできてる。

年末調整の本なんか、買わなくても
よかったなぁ。

鶏を殺す

日航の経営問題が、マスメディアに
取り上げられない日はありません。

そしてその中で、企業年金についても
必ず触れられる。

この企業年金という仕組み、とても
不思議な制度で、現行の制度だと、
原則会社が潰れないと支給を減額することが
できません(一定の同意を取り付ける方法も
ありますが、ほとんど不可能)。

ようは支給できない事実が、経済的にも
確定した段階で、やっと減額(支給停止)
できるのです。

つまり鶏が死んで、卵を生めない状態に
なって、やっと卵を渡し続けなくても
よくなるのです。


これに近いのが日本の解雇についてで、
原則として、会社が潰れると、やっと
おおぴらに従業員のクビきりができる。

上記の鶏の話と同じ、会社が潰れて、
雇えなくなったときに、初めて解雇が
できるのです。


かなり以前のブログにも書きました。
日本の労働法制については、借地借家法と
同じで構造です。

悪い大家(経営者)が、
力の弱い借家人(従業員)をいじめるため、
借家人側に強大な権力をもたせた。

それがどういう現象を生んだかというと、
土地(住居)を一度貸すと返ってこなくなる。

戻ってこなくなるのなら、いっそのこと
貸さないことにしよう。こういった地主、
大家が戦後になって増えたのです。

戦前はかなりの数があった、一軒家の貸家、
これが戦後はほとんどなくなりました。
この現象が意味するところは、上記のとおり
貸したら返ってこなくなるから貸さない。
こういったことなのです。

貸す、雇う。
これどちらも民法上は、信頼関係に
基づく契約であって、債権なのです。

でも日本では、完全に物権化してしまっている。
つまり私有財産権が原則の日本では、
国家でさえもおいそれとは手が出せない。
それくらい強力な権利なのです。


私が大きな会社の経営者ならば、
日本じゃ人は雇わない。
外国行って、外国人を雇います。


金髪がいいか、黒髪がいいか。
ラテン系がいいか、北欧系がいいか。
でもアジア系の親近感も捨てがたいなぁ
(すでにブログと関係ない妄想状態)。

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