血のジレンマ―サンデーサイレンスの憂鬱
吉沢 譲治 (著)
週刊ダイヤモンドの山崎元さんの
連載を読んで知りました。
サラブレットの血統評論家、吉沢譲治さんの
新しい本です。
このサラブレットの血統というものは、
とても面白い歴史をもっています。
山崎元さんがとりあげるくらいだから、たんなる
馬好き、ギャンブル好きだでなく、経営や経済にも
つながる部分があるのです。
サラブレットの歴史というのは、革命的な
種馬の歴史といってもいい。
革命的な(ようするに子供がバカみたいに走る)
種牡馬が生まれると、サラブレットの世界は、
その種牡馬の血をもつ子が大量に生まれて、
莫大な富をもたらす。
しかしその革命性により、その血をもつ子供ばかり
となり、爆発的な隆盛をおさめた後、まるで幻の
ように没落していくことになるのです。
日本でその革命的な成功をおさめたのが、
サンデーサイレンス。
確かにすごかった、母親が2流、3流の血統でも
バンバン走る。しかもその子供たちがみな優秀な
種馬となり、母親となり、これがまた優秀な子供を
次々に増やしていく。
かくして日本で生産されるサラブレットのかなりの
割合が、サンデーサイレンスの血をもった
馬たちに覆い尽くされることとなったのです。
ただ多いつくされるとともに、今度はサンデーサイレンスの
血の飽和状態にぶつかることとなります。
あまりに血の近い近親交配は、生物学的に
危ないことは素人にもわかります。
つまり子孫がある血統一色に塗りつぶされると、
かけあわせることができる血統の馬は限られてくる。
またそこに他の血脈が入りこんでくる原因にもなる。
かくして一世を風靡しながら、爆発的な成功をおさめた
種牡馬の血がうそのように衰退していくことに
なるのです。
なんかこれって、歴史の世界、ビジネスの世界、
あらゆるところに見つけることができる
世界観だと思いません?
爆発的、革命的な成功、誰もがその没落なんて
想像もしないときに、没落の原因はそんな時に
あっても、イヤむしろ成功しているがゆえに
進行しているのです。
祇園精舎の鐘の音、諸行無常の響きあり、
沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす 。
おごれる人も久しからず 、ただ春の世の夢のごとし
たけき者も遂には滅びぬ 偏に風の前の塵に同じ 。
・・・・この世界観と同じなのです。
2つ前のブログに書いたような、成功した経営者が
そこらじゅうに子種をばら撒くとのとはわけが違う(当たり前)。
何しろ子種そのものが、打ち出の小槌なのです
そしてこのことからくる学び。
今年の出資馬は、非サンデー系だ!
↑
学んだのはコレかい・・
吉沢 譲治 (著)
週刊ダイヤモンドの山崎元さんの
連載を読んで知りました。
サラブレットの血統評論家、吉沢譲治さんの
新しい本です。
このサラブレットの血統というものは、
とても面白い歴史をもっています。
山崎元さんがとりあげるくらいだから、たんなる
馬好き、ギャンブル好きだでなく、経営や経済にも
つながる部分があるのです。
サラブレットの歴史というのは、革命的な
種馬の歴史といってもいい。
革命的な(ようするに子供がバカみたいに走る)
種牡馬が生まれると、サラブレットの世界は、
その種牡馬の血をもつ子が大量に生まれて、
莫大な富をもたらす。
しかしその革命性により、その血をもつ子供ばかり
となり、爆発的な隆盛をおさめた後、まるで幻の
ように没落していくことになるのです。
日本でその革命的な成功をおさめたのが、
サンデーサイレンス。
確かにすごかった、母親が2流、3流の血統でも
バンバン走る。しかもその子供たちがみな優秀な
種馬となり、母親となり、これがまた優秀な子供を
次々に増やしていく。
かくして日本で生産されるサラブレットのかなりの
割合が、サンデーサイレンスの血をもった
馬たちに覆い尽くされることとなったのです。
ただ多いつくされるとともに、今度はサンデーサイレンスの
血の飽和状態にぶつかることとなります。
あまりに血の近い近親交配は、生物学的に
危ないことは素人にもわかります。
つまり子孫がある血統一色に塗りつぶされると、
かけあわせることができる血統の馬は限られてくる。
またそこに他の血脈が入りこんでくる原因にもなる。
かくして一世を風靡しながら、爆発的な成功をおさめた
種牡馬の血がうそのように衰退していくことに
なるのです。
なんかこれって、歴史の世界、ビジネスの世界、
あらゆるところに見つけることができる
世界観だと思いません?
爆発的、革命的な成功、誰もがその没落なんて
想像もしないときに、没落の原因はそんな時に
あっても、イヤむしろ成功しているがゆえに
進行しているのです。
祇園精舎の鐘の音、諸行無常の響きあり、
沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす 。
おごれる人も久しからず 、ただ春の世の夢のごとし
たけき者も遂には滅びぬ 偏に風の前の塵に同じ 。
・・・・この世界観と同じなのです。
2つ前のブログに書いたような、成功した経営者が
そこらじゅうに子種をばら撒くとのとはわけが違う(当たり前)。
何しろ子種そのものが、打ち出の小槌なのです
そしてこのことからくる学び。
今年の出資馬は、非サンデー系だ!
↑
学んだのはコレかい・・