じわじわ上映館が増え、ヒットしているようです最強のふたり。
正直のこの手の「いい話」は苦手なのですが、
どんなものかと見てきました。
さすがじわじわヒットするだけあって、
いい映画です。これからも口コミでまだまだ
観客動員は増えていくでしょう。
全身麻痺の大富豪と、スラム街の住む
黒人青年の友情の物語。
スラム街に住む黒人青年ドリスは、介護の経験も
無ければ知識もない、そしてその雇い主であり、
介護されるフィリップに対してあらゆることに関して
容赦がない。
おそらく障害者の介護やケアを専門としてる
人が見たら、眉をしかめるようなことや
言葉を平気で投げかける。
冷静に見たら、とんでもないアンちゃん
なのですドリスは。
しかし同情され、建前ばかり話す周囲にうんざり
していたフィリップには、一人の人間として、
体当たりで接してくれるドリスと深い友情に結ばれ、
また生きる喜び見出していくのです。
これ実話をもとにしているとのこと。
ある程度美談にデフォルメしていることでしょうが、
やはりいまの障害者福祉については
考えこんでしまうのです。
腫れ物に触るような扱いで、肉体的には
長生きできてもそれが幸せなのか。
傷つくのを怖がっているのは、実は
介護される方ではなくて、介護する側では
ないのか。
障害者を本当の障害者にしてしまって
いるのは、誰なんだろうと。