いしだ会計の日記 : 2013年01月

2013年01月

2013年01月31日18:13

カテゴリ: 経営

感情の問題、勘定の問題

中小零細企業の場合、親族でメンツが
固まっているのはよくある話。

そこで問題になってくるのが「感情と勘定」。

やはり血のつながったものどうし、
勘定より感情が勝ってしまうのです。

しかし中小零細といえども、ビジネス
なのだから勘定はとっても大事。
それなくして事業は成り立たない。

かくして勘定と感情がせめぎ合い、
事業の問題なのか、愛情の問題なのかが
分からなくなってしまうのです。

身内の問題（多くの場合は子供）を感じてる
社長に聞いてみると、多くの場合、感情に
起因することは理解している。

ところが、どう対応していいのかが
分からない。

仕事なんだから！
といって動かそうと思っても、
感情で反撃されると、もうお手上げ。

テメこのやろと、こちらも荒ぶる
感情を押さえられなくなるのです。

そして、なんだあのやろ、親を親とも
思わないで好き勝手いいやがって。

とか。

オレは兄貴だぞ、いつもオレばっか
貧乏くじ、子供のころから、ずーっとだ。

みたいな、仕事のことなのか、親子兄弟
ゲンカだか分からない終わり方と
なってしまうのです。

これに対する処方箋。

・・ありません。

よって受入つつ
精進しましょう（チャンチャン）。

2013年01月30日16:00

カテゴリ: その他

黄金の騎士カレー

名古屋の仕事のついでに、クリムト展を
見てきました。

グスタフ・クリムトといえば世紀末
ウィーンを代表する有名な画家。

鑑賞ガイドの手前にあるのが、
『黄金の騎士』といった作品をモチーフに
してつくったカレー。

その有名な画家の作品とカレーが
なぜ結びつくのか私のような素人には
理解できない。

が、ポストカードやアートライブラリーの
ようなオシャレなものより、食い意地が
勝ったのでありました。

2013年01月29日20:14

カテゴリ: その他

ヴェルデッキオ

毎度おなじみ、相談後食事に誘われ、
その時御馳走になったワインの残り。

ウマニ・ロンキ社のカサル・ディ・セッラ・ヴェル
ディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ・
クラシッコ・スーペリオーレ 2011

とかいう、長い名前のワイン。

ブドウ品種は、ヴェルディッキオ100%。

お魚にもあう白ワイン。

これがすごく美味かった。

調べてみたら、リズナーブルな
ワインですが、評価極めて高し。

こう書いときゃ、誰かくれ・・

2013年01月29日15:02

カテゴリ: 税務

確定申告の手引き

税務署でもらった確定申告の手引。

確定申告書と同封、郵送されるものと
一緒です。

私の場合、確定申告書Ｂ用と、
（今回もらい忘れましたが）
譲渡所得の申告のしかた
の２つを、もっぱらいまの時期
持ち歩いています。

税務署の確定申告用のパンフレットは、
よくできていて、申告書作成には実に
使い勝手がいい。

特殊なことでなけれれば、通常はこの
２つだけで足りてしまうのです。

そのうち税理士も不用な時代がやって
くるのだろうなぁ。

2013年01月28日19:53

カテゴリ: 税務

法定調書の提出が終わると

年末調整事務も一段落し、あとは法定調書の
提出で終わりです。

ということで、これから所得税の
確定申告がスタートです。

ぼつぼつ「いつくるの？」の電話も
入り始めました。

私の事務所の確定申告に
対する基本スタンスというと・・

自分の申告ぐらい、
自分でやれ（オイ！）。

2013年01月27日21:20

カテゴリ: 映画

フラッシュバックメモリーズ　３Ｄ

２００９年１１月２６日、ディジュリドゥ奏者の
ＧＯＭＡさんは首都高速で追突事故にあいました。

それにより過去のほとんどの記憶を無くし、
また新たな記憶を維持することが困難な、
軽度外傷性脳損傷と診断されました。

ＧＯＭＯさんのアーチストとしての歴史や、
その記憶障害という困難な状況から、立ち直って
いく姿をとらえたドキュメンタリー映画。

記憶と３Ｄ。過去の映像、ライブ映像、
日記がシンクロして、とても斬新な映画と
なっています。

自分が何者であるかといった深遠な問い、
ライブパフォーマンスの素晴らしさ。
エンターテイメントと哲学との見事な融合。

そして記憶を失ってしまうかもしれない
未来の自分への希望を込めた手紙でもあるのです、
この映画は。

うーん、１月で、早くも今年のベストかも。

フラッシュバックメモリー　３Ｄ

2013年01月27日11:22

カテゴリ: 映画

キネマ旬ベストテン２０１２

去年のキネ旬のベストテンって
どうだったんだろ？

と思って検索してみたら、すでに出てました。

２０１２年第８６回ベスト・テン

概ね順当なところですかね。

ただ園子温監督作品では、「ヒミズ」は入って
いないんだぁ。「希望の国」よりこちらの方が
いい出来だと思うんだけど。

ちなみに外国映画は全部見ています。
日本映画は５、７、８位以外を見ています。

しばらく前、去年見た映画の
ベストテンアンケートが来ましたが、２０１２年の
公開年度でいえば、私が１位に選んだのは外国映画
「ル・アーヴルの靴みがき」日本映画「ヒミズ」。

しかし映画ってホント、マニアのものに
なりましたね。

外国映画の「ニーチェの馬」、「別離」なんて
見た人が日本中にどれほどいるのか。

日本映画だって、大ヒット映画といわれる
ものはベストテンにはひとつも入っていない。

映画マニア＝絶滅種ということ
なのですね。

2013年01月26日11:16

カテゴリ: FP

ＡＴＭを消費行動から考える

私のお客さんのコンビニオーナーによると
店内のＡＴＭでお金を引き出す人は、
まず間違いなく買い物をしていく。

それも２万円引き出して、すぐに２、３千円
使うような人も結構いるとか。

買い物をガマンしてお店を出るといった
タイプはあまりいない。コンビニの
お客さんとしては、超優良なお客さんなのです。

このての話で思い出すのがこちら。

銀行？それともコンビニ？

もはや若い世代で、銀行のＡＴＭを利用するのは
少数派のよう。生活の中のインフラとして
コンビニのＡＴＭは機能しているのです。

しかし私が思うのは、
手持ちのお金がない→引き出す→すぐに買い物
この消費行動の人に果たしてお金が残るのだろうか？
といったことなのです。

とにかく便利になりました。
ことお金を使うことに関しては、一昔を考えれば
隔世の感があります。

年中無休２４時間稼動のＡＴＭ。ネットでの
買い物にはクレジットが当たり前。
電子マネーに、Suica、ICOKA。

手元にお金がなくとも、いくらでも
買い物が出来てしまう。

これっていいことなんですよね？
少なくとも世の中の過少消費解消には
貢献していますもんね。

そういえばＡＴＭで最近目に
焼きついているのがこの光景。

去年暮、中山競馬場へいったときの
場内ＡＴＭへの長蛇の列。

まだ前半のレースが終わったばかり
なのに、もうスッテンテンの人がこんなに
大量にいるんだ・・

2013年01月25日18:20

カテゴリ: FP

お金に関するある法則

お金がない人の特徴。

ＡＴＭの引出手数料をあまり気にしない。

なぜなのかよくわからないけれど、
同じ日に２回も３回もお金をおろす。

そして○ブン銀行の
ヘビーユーザーである。

2013年01月24日16:44

カテゴリ: FP

足りてる？修繕積立金

去年の１２月、じゃんけんで負け、住んでいる
マンションの管理組合の理事長となりました。

先日、初めての理事会が開かれ、理事長の
引き継ぎも行われました。理事長の概ねの仕事は、
印鑑の管理と管理費等の決済の承認。

もっと大変なのかと思ってましたが、いまの
ところそれほどのことはないのかなと。

第２１期の理事会で、これからもっぱら話し合う
案件は、エントランスの施錠解除のシステム交換、
水道管のサビ取りのためのイオン洗浄について。

とくに施錠解除システムの交換については、
まるまる交換すると、相当な費用負担。

第２回目の大規模修繕の時期も迫っていて、
大盤振る舞いすると、修繕積立金が不足して
しまう恐れがあります。

よって全部交換するのか、それとも部分交換に
するのか、それか壊れるまで放置しておく、
どういった選択をするのかがとても重要なのです。

こういった議案がでていることもあって、
最近気になるのが、マンションの修繕積立金の
毎月の積立額。

以前にも紹介したことがありますが、国土交通省から
マンションの修繕積立金に関するガイドライン
といったものがでています。

この中の参考数値として

➢新築マンションの修繕積立金の当初設定額
：平均7,006円/月（平均95.4円/㎡・月）
（平成21年首都圏新築マンション契約者動向調査（リクルート））

➢修繕工事の実施時に、修繕積立金のみでは足りず、
一時金の徴収や金融機関からの借り入れを行った
マンションの割合：約21％
（平成20年度マンション総合調査（国土交通省））

こんなようなものがでています。

私の住んでるマンションが月額１万円。
６５㎡ほどの広さなので、上記の平均値よりは
積立額は大きい。

しかしそれでも不足気味であることを考えると、
上記の平均値程度ではまるで足らない可能性が
高いと思うのです。

なので修繕工事のときにお金が足らない
管理組合が２１％もあるのでしょう。

マンションの老朽化が本格的に進むであろう
これから、ますます修繕積立金が不足する
管理組合が増えていくことでしょう。

そんなようなこと考えると、最近の新築マンションの
修繕積立金の設定額を見るについて、
これで長期的に足りるのか？と思うことも
少なくないのです。

当初負担が少なくて喜んでると、あとで
身動きとれないことになるのではと。

それと最近こんなことも考えます。

マンションの耐用年数が５０年とすると、
私の住んでるマンションの残存使用期間は
あと３０年。

３０年後、普通に生きて生活してると、
建て替え時期に重なってくる。

しかしマンションを壊して建て替える
といったことは、極めて困難といわれています。

入居者それぞれのふところ事情や価値観が
バラバラだからです。

そうするとその建て替え騒動のさなかに
人生の晩節を迎えるのは、とっても
つらいかも。

などといったことを考えるのです。

うーむ、いま新築に住み変えれば、
耐用年数来る前に、死んでるか
老人ホーム行きは確実になっているので
建て替え騒動から逃れれるかも。

2013年01月23日10:48

カテゴリ: 社会保険労務士

社会保障給付の最下層

一昨日のブログで書いた、社会保障給付に
おける（低レベルの）身分制度。

生活保護給付者＞介護職員

この図式より実はもっと低い経済的
身分が存在します。

それは何かというと障害者。

介護保険制度を一時期、障害者福祉制度と
合体させるといった提案が、しばらく前に
されました。

それが実現しなかった最大の理由は、
障害者福祉に対するあまりにも
低すぎる給付なのです。

一緒になれば、ただでさえ低い介護職の賃金が
障害者福祉に引っ張られる形で、さらに
下がってしまうのは確実。

ゆえにとん挫したのです。

障害者福祉に係わるお仕事の中身を
聞くと、そのあまりの貧乏ぶりに、
涙なしに聞くことはできません。

現代日本にまだこんな生活、社会が
あったのかって驚くぐらい。

あまりに情報発信が少なすぎて、ほとんどの
人に知られていないのです。

そして残念なことに、その障害者福祉に
係わっている人の多くが、もはやあきらめて
しまっている。

医療年金だけじゃありませんよ、
社会保障というものは。

本来こういった日の当たらない事実を、
丹念に拾って広く周知させるのが新聞の役目。

軽減税率にしてくれと騒ぐ前に、
もっとやることがあるだろうが。

新聞の軽減税率、反対だ、反対！

大衆週刊誌と大差ない内容なんだから、
社会保障給付の財源の一部ぐらい、
ちゃんと読者に負担してもらえ。

2013年01月21日11:12

カテゴリ: 経済

単純化した議論は相手の思うつぼ

ここにも小さな政府の弊害が

しばらく前に書いた、生活介護減額に
関するブログ。

もともと日本は先進国の中で、ＧＤＰに
比べてきわめて小さい社会保障制度しかもって
いないのです。

その前提を理解して、生活保護は
論じられなければならないのです。

ただそうはいっても、介護関係のお仕事
やっている人と話してると、今回程度の
減額はやむをえないのかなと思ってしまいます。

介護施設に入って生活保護を受けているお年寄りに、
それなりの生活介護給付が行われているにも
かかわらず、低賃金で働いてる職員を間近で
見ているから。

きわめて労働条件、とくに賃金面では
恵まれないのが、介護職というお仕事なのです。

結局のところ、介護制度、生活保護という
社会保障給付においても、一種の（低レベルな）
身分制度が存在するということなのです。

これは最初のところに引っ張ってきたブログや、
こちらのブログの内容につまるところ行きつく。

何のことはない大きな政府が必要だった

もっと社会保障費に振り分けなさい。
そのためには、もともと少ない租税負担、
社会保険料負担をあげていくしかないのです。

これが日経新聞あたりを読んでると、
ひたすら削る、効率化するといった
記述しか出てこない。

大企業の御用新聞だから仕方が
ないのでしょうが。

もともとが租税負担、社会保険料負担が
少ないんだということをよーく理解して
これらの新聞を読まれることお勧めします。

そして（特に日経新聞が）最近何かと
話題になる法人税負担率の国際比較。

これだって税負担だけをとりだして議論される
ことがほとんどなのですが、社会保険料負担や
その他の公的コストを含めて議論しなければならない。

どーも私があっちこちで見聞きする情報では、
企業の社会保険料負担、日本以外の先進国では
もっと過重負担らしい・・

2013年01月20日10:54

カテゴリ: 起業支援

永遠の起業予備軍

昨日はドリームゲートのキックオフ大会
というものに参加してきました。

何を話して何を決めるんだろうかなと思って
眺めてたら、名古屋で２～１２月行なう
チャレンジゲート中部の担当講師を
決める集まりでした。

どんなことやるんだろ、誰になるのかな
みたいな感じで見ていたら、細かいこと抜きで
どんどん担当月が決まっていきます。

私も、えーと、じゃ７～９月のどれか。
んじゃ、８月ね（８月９日）と決まりました。

起業家、起業家予備軍を想定して話したことは
私自身はいままで１回もない。

うーん、我ながら大丈夫かいな。

起業考えてる人って、興味はそもそもなんなんだろ。
いまからネタを考えないとなぁ。
他の人のセミナーも研究もしないと。

このあとせっかくのなので、どんな人がコンサルやってる
のか興味があったので、懇親会にも参加。

大阪の基礎研修のあとの懇親会参加でも思ったのですが、
やっぱり起業支援を考えてる人には、起業家と同じ
ようなノリの人が多い。

黙々と孤独に勉強をするタイプの人は、
起業家支援には向かないのでしょう。

少し気になったのが、こういった起業セミナーに
参加してる人の気質。

他のコンサルの話を聞いていると、万年起業予備軍が
かなりいるのではないかということ。

起業を実際にする人は、私の過去の経験則では、いい悪いは
別として、頭より体が先に動くタイプがほとんどでした。

夢見る起業家、永遠の起業予備軍は、頭は知識で満タン、
しかし一生行動を起こすことはありません。

ドリームゲート会員にこういった人がかなり
含まれているのではないかと。

どうなんだろ。
まっやってみるしかないか。

2013年01月19日11:04

カテゴリ: その他

酔いざましには社長の電話

昨日の晩のこと、自宅に帰り、晩酌やって
ほろ酔い気分のところへ携帯へ電話。

おいおい、銀行に渡す試算表、データ入れて
つくってるんだけど、１２月分えらい利益でてるん
だけどどうなってるんだ。

どうなってるんだっていわれたって・・

えーと、えーと、在庫の処理やってないんじゃない。

在庫を売上原価、仕入に振り替えてないとか。

なに、それはどうすればいいんだ。
どの科目をいじれば。

在庫の科目あるでしょ、預金から支払った
左官屋さんとか、基礎屋さんとか、引渡し
まだだから、この科目にしといてねって
いったやつ。

おお、あれか、あれをどうすればいいの。

えーと、元帳だして、残高が０になるように
相手科目を工事原価に振り替えてもらえれば。

仕訳帳だと在庫を向かって右側、工事原価を
左側に、同じ金額を入れてね。同じ額ね。

やったぞ、やってみた・・

なるほど、なんとなくらしい数字、お終いの
利益の額、○○○万円になったぞ。

なるほどなぁ。

印刷はどうすんだ、印刷は。

なになに・・

ほうほう・・

ありがとー

そうだ、念のためＦＡＸしとくので
見といてちょーだいね。

・・酔いがすっかり
さめたのでした。

2013年01月18日18:18

カテゴリ: 相続

税制が介護制度利用のネック

平成２５年の税制改正で相続税の
基礎控除の現行制度の引き下げ。
これはほぼ確定でしょう。

２、３日前の新聞報道によると、相続税の課税対象が
拡充されると、都市部の地価が高いところだと、
自宅への相続税が重くなりすぎてしまうので、
小規模宅地等の評価減の拡充が検討されているとか。

この小規模宅地等の評価減というのは、亡くなった方の
居住していた宅地については、２４０㎡までの面積に
ついて、一定の相続人が相続した場合は、その価格を
８０％デスカウントしてもらえるというもの。

そのデスカウント率なのか、面積の拡充なのかは
いまのところハッキリしませんが、とにかく
自宅の相続をしやすくするというのが目的。

こういった話を聞くと思いだすのがこちら。

老人ホームへの入所により空家となっていた
建物の敷地についての小規模宅地等の特例

ようするにこの特例を受けるにあたっては、
亡くなった方の死亡直前まで、居住の用に
供されているかどうかが必要だから。

生活の本拠がすでに住んでた家から、
老人ホーム等に移ってしまっていると判定されると、
アウトとなってしまうのです。

実際、最近相談を受ける相続案件では、
う～ん、これ小規模宅地の評価減大丈夫かしら
ってことが増えてきました。

しかし税制が、介護制度の利用の妨げになるって
ことは、いかがなもんかなぁ。
こんなことを思っていました（←最近社会
保障の専門家的発想で物事を考えてる）。

そんなことを思っていたら、厚生労働から
しばらく前にこんな要望書が出ていたのですね。

平成２４年度厚生労働省税制改正に関する要望

この中の「相続税の小規模宅地等の特例の
老人ホーム入居時の取扱いの明確化」

ようするに特別養護老人ホーム入居がセーフなら、
介護付きの老人ホームもセーフにして
くれてもいんじゃないの。

介護しにくいから介護付きの施設に
入るのであって、健康になったら自宅に戻ると
いうのが介護制度の精神にも合致してる。

私なんかが思うのは、上記のデスカウント率の
アップ、面積の拡充より、こっちの方が
よっぽど大事かと。

１００か０かの違いですからね。

税制が介護制度の利用をためらわせること
のが、よっぽど問題だと思うのです。

2013年01月17日09:22

カテゴリ: 経済

ここにも小さな政府の弊害が

厚労省、１３年度に生活保護減額　１４％高い支給事例も

　生活保護の支給水準引き下げについて検証するため開かれた、
社会保障審議会の生活保護基準部会＝１６日午後１時、東京・霞が関

　厚生労働省は１６日、２０１３年度から生活保護の
支給水準を引き下げる方向で与党と本格調整に入った。
社会保障審議会の生活保護基準部会が同日、現在の支給水準（基準額）と
、低所得者の一般的な生活費を比較検証した報告書を公表。
夫婦と子ども２人の４人世帯では生活費が支給を１４・２％下回り、
必要以上に高くなっている支給の見直しが必要と判断した。

　ただ受給者の多数を占める６０歳以上では生活費が支給を上回り、
単身の場合は４・５％、夫婦では１・６％の開きがあった。
報告書は「基準見直しが及ぼす影響も慎重に配慮すべきだ」として、
一律減額にならないよう高齢者などへの配慮を求めた。

生活保護費支給減額の見直しが、
行なわれるらしいです。

ただ基本的な認識として、日本の生活保護費に
係わる支出の対ＧＤＰ比は極めて低いのが専門家の
間の基本認識となっています。

制度設計が同一でないので、単純比較できないの
ですが、イギリス、フランス等の先進国といわれる
国では、対ＧＤＰ比で２～４％程度。

それに対して日本では少し古い数字ですが０．３％程度。

現在ではもう少し増え、０．６～０．７％程度だと
推定されます。しかし繰り返しますが
単純比較できないものの、現在でも『桁が』
違っているのです。

またその支給に対して、厳しい資産や収入、身辺
調査が行なわれるのも特徴的で、本来受給資格がある
母集団の２割程度しか受けていないといわれています。

ようするに全体の金額も受けている人数も
極めて小さいのです。

沢山もらってけしからん、働かないのは
けしからん、という前に考えないといけない
ことがあるのですね。

2013年01月16日18:29

カテゴリ: 経済

何のことはない大きな政府が必要だった

なぜＧＤＰの２倍にも公債の残高が
達するのか。

ようするに必要とされる支出に税収が
追いつかないから、借金するしか方法がない。

つまり大きな政府が必要にもかかわらず、
小さな政府を志向し、結果として借金が残った。

構造改革、無駄の削減、埋蔵金の発掘、いくら
やってみても、この国が必要とすることを行なう
にはもはや全然お金が足らないのはあきらか。

税金と社会保険料の負担が、あらゆる指標で
先進国中最低レベルの事実がそれを物語っています。
一般会計がどうの、特別会計がどうのという
レベルではないのです。

景気をよくすれば税収が増え、状況は好転する。

無駄遣いを減らせば、いくらでも財源は
ひねり出せる。

これらは、負担を先送りするために
つくられた幻想に過ぎなかった。

残された道は唯一つ。

それなりの便益を受けつつ生活し、後世の
子供たちのことを、真剣に考えるならば、
キチンと負担すべきものは負担しなさい。

こういったことです。

ただし断っておきますが、直ちに日本が
破綻するなんていってるわけではありません。

が、私がこの税務の業界に入ってから２０年、
ほとんどの時期で負担が減り続け(＆債務は増え続け）
ている事実にいまさらながら驚くのです。

2013年01月15日12:17

カテゴリ: その他

便利は人を賢くしてくれるわけではない

このエクセルの計算式に入ってる
０．４とか０．５ってどういった
根拠で決まっているのです？

えーと、えーと、何だったっけ・・

仕訳のもととなった数字はどうやって
集計しました。

それはですね、この表で計算して
ですね・・

アレ、このフォルダじゃないな。

こっちかな・・これじゃない。

アレっ、アレっ。

じーっ（←フォルダが見つかるのを
待ってる私）。

パソコン、とくにエクセルで表を
つくるのが得意な人によくあるパターン。

表や計算式はキレイかつマニアックに
つくってあるのだけど、あまり役に
たってはいない。

さらにいえば、表が不必要に増殖して
管理にむしろ手間がかかったり、頼りすぎで
仕事に支障がでてしまったり。

優先順位は、パソコン、お仕事？

2013年01月13日13:01

カテゴリ: 経済

根拠も示さず、不安を煽る人間の話を聞いてはいけない

ということですね。

まあ、このての話があまりに多すぎ。

たとえば国家破綻する、国債は紙切れになる。

これを主張する人は、自分の財産を国外に
逃がしている証明書を提示してほしい。

またはいざというときに、どう逃げ切るかを
示さなければならない。

公的年金はもらえない、または著しく減額され、
支給開始年齢はどんどん延ばされる。

こういった主張をする人は、少なくとも
厚生労働省の年金局のＨＰくらいは読み込んで
ものをいってもらいたい。

どういった制度になっていて、どんな議論が
行なわれているかも知らないのに独断推論で
ものをいわないでもらいたい。

当たり前。

自助努力だということで、私的年金や保険で
対応することを、社会保障制度に優先して
勧める人は、その制度がどれほど公的な制度に
勝っているのか証明してほしい。

普通に考えれば、国家破綻や社会保障制度が
崩壊する事態になれば、銀行も保険会社も
みんな潰れてる。

株式市場も債権市場も崩壊して、もはや
市場の機能自体が消失していると思われる
けど、それに耐えれる事実を証明しないで
適当な自説を述べる人間は、たんなる無責任。

多くの日本人は、日本で生まれ、日本で暮らし、
日本で死んでいく。

低成長の日本で暮すのだから、外国の成長を
取り込むような投資戦略はありでしょう。

でも日本で暮す以上、現行の制度を土台に
ライフプランニングを考えるのは当たり前。

というか冷静に考えれば、それしか多くの
日本人に選択肢はないのです。

日本で、便益を受けるだけ受け、それを
ただ批判するだけならアホでもできる。
しかしそれでは人として、間違っている。

いい加減な発言で、人の人生を狂わせる
可能性を考えないとしたら、それもまた
人として間違っている。

2013年01月12日11:24

カテゴリ: その他

現代の名言

ＮＩＫＫＥＩプラス１に、現在の名言の
ランキングがでてました。

その中でとくに気に入ったのが、落ち込んだときに
元気になるという、作家伊集院静さんの言葉。

人はそれぞれ事情をかかえ、平然と生きている

そう、そうだよなぁ。

この平然というのが、カックイイ。