いしだ会計の日記

西三河の開業税理士の日記です。

2017年11月

やり過ぎかやり過ぎでないか、これを判断するのが専門家のお仕事

相続税軽減の特例措置 適用条件を厳格化へ 政府

一般社団法人の税逃れ防止 自民、所得税改革で一致

一部で騒ぎになっていますが、相続税のいわゆる
「家なき子」の小規模宅地等の80%減額、
一般社団を使った過剰な相続税対策について網が
かけられることになりました。

こういった話が出てくると毎度思うのですが、いちいち
税制改正で手当てをしなければならないくらい
使われているんだって驚き。

もちろん「字面」の文理解釈から、可能であっても
納税者に勧めるか勧めないかというのは、また
別のことです。

そう考えると、なんだろお客さんの財産を使って
「実験」をしつつ、商売までやっている人たちが
いっぱいいるんですね。

これまたすごい。

ブログに何度か書いていますが、税法というのは
条文をそのまま読んで、そのまま実務に適用するのは
正しいやり方ではない。

どういった目的でその税法がつくられて、何を
守らせようというのかを考えないといけない。

ところが最近は、専門家も税務署さえも「字面」で
ものごとを考え処理するようになってきている。

で、しょうがないからいちいち法律に書かなくては
いけなくなって、しかも書いた法律は、こう考えるんだよ
と説明しなくてはいけなくなった。

そしてその説明にも、別途解説を付けて
さらにその解説にも注釈をつける。

つまり人がだんだんと、〇カになっているのです。
専門家も税務署員も例外なく。

多分私もですけれど。

公益法人の(儲からない)お仕事拡大中

先日お客さんから連絡があって、やっと社会福祉法人の
設立にOKが出たと連絡ありました。

わけの分からん、市の福祉課とのやり取りで
こちらにもとばっちりが回ってきましたが、とりあえず
やれやれです。

もっとも来月のは設立のための評議会や理事会が
待ち構え、それはそれでやることが増えるという
意味でもある。こちらもやれやれ。

最近、税理士会も社会福祉法人を含めた
非営利型の法人についての研修が増えました。

社会福祉法人、公益社団、公益財団、NPO法人など。

これらの非営利型の法人については、法人税の申告は
あまり関係ない。なので税理士のクライアントとしては
あまりターゲットとされてませんでした。

しかしガバナンスや情報公開について、国や世間が
うるさくなってきたので、誰かが会計監査しなければ
ならなくなった。

会計監査といえば、本来は公認会計士ということなのですが、
会計士だけでは面倒が見切れない。

それに公開会社のIFRSへの移行や、国際会計基準の
導入のサポートなどでてんてこ舞い。
だからそんな、小さくて、めんどくさい仕事などやっておれない。

で、お鉢が税理士に回ってきたというわけなのです。

ところがこの公益法人が採用するべき会計というのが
問題で、一般の簿記会計や財務諸表論のような
収益という概念が存在しない。

一取引二仕訳などといった、そりゃなんやねん、
みたいな仕組みなどもあって、おおよそ一般には
なじみのない記帳システムとなっていて、決算書の仕様や
必要となる明細書も違ってます。

必然的に、それを前提とした勉強をやっていなければ
仕事にならないし、チェックもできません。

会計士の監査ならば、ダメ〜、違ってる〜、とだけ
やっていればいいのですが、中小零細のパートナーとして
やってる税理士の場合は、そういうわけにはいきません。

会計システムの導入から、サポート。
場合によっては記帳代行、決算書作成のお手伝いなども
やらないわけにはいかない。

自分がぜんぜん知らないにも関わらず

つらい。。

しかし税理士の皆さん!

苦手な仕事、やったことない仕事から
逃げてばかりいては仕事無くなっちゃいますよ〜



節税屋が増殖した影響がこんなところにも

第6項の意味するところと、そこから派生する雑感

しばらく前に書いたブログ。

税法の隙間をつくような節税や租税回避を目的する
専門家や、コンサルタントが増えたため、税務署として
ウルトラCを使わざるをえなくなった。

そしてそのウルトラCにも限界があるので、条文や
通達に、ずらずらっと書かざるをえなくなった。

それで、節税屋や上げ足取りのコンサルタントを
封ずるのが目的です。

しかしそのずらずらっと書いたことで、上げ足取りを
する又は「趣旨から逸脱」した課税を行う税務署員も
併せて増殖中。

あのね。とか、これの目的分かってる?
みたいなことをいうのですが、

書いてある、

審議がいいって言ったもん。

といった反論が返ってくると、とにかく疲れる。

私の勉強した、美しい税法の理論、倫理観や道徳性を
重んじ、小さなミスや、人間性を否定しない。
これはどこへいってしまったのか。

去年、その理屈はおかしいだろ!というわけの分からない
統括官がやってきたときは、ほとほと疲れた。

間に入っておろおろしている、初心者マークの調査官が
かわいそうになって、お客さんにOKをもらいましたが、
いまだにもやもやとした気分だけが残ってる。

つくづく税務署員というのは、調査理論は知ってても
税務理論はまったく知らない。

私がこの世界に入ったころの調査官というものは、
税法は知らなくても「常識」はよく理解していた。

なので「会話」で、何とか折り合いがつくことが
ほとんどでした。

が。

世知辛い世の中になったのは、税務調査の現場も
そうなのでしょう。

ただスケールが相当小さくなったのも
間違いがない。

ただいま電話が大変混みあっています

事務所移転に伴う手続きをやっとこさ
開始しました。

そして・・

ただいま電話が大変混みあっています。
しばらくお待ちになるか、しばらく待ってから
おかけ直しください。

どこへかけても・・だ!
しばらく待ってからだと、絶対つながるんかい!

さらに頭にくるのが、営業譲渡されての
モノだから当初の契約は分かりかねる。

とか。

一括で費用は引落はされてますが、○○○の解約は
こちらではできませんので、別途やっていただく
必要があります。

などといった、利用者無視、なんじゃその対応は
みたいななのばかり。

ふぅ。

釣った魚には餌はやらない。
じゃないですが、サービス止める利用者は
客じゃない。なんでしょうかね。

私などは、長いご利用ありがとうございました。
お困りのことがあれば、何なりとお申し出ください。

これが人としての筋ではないかと
思うのですが。

月曜日から、血圧あがるう。

二日酔いの日曜日

昨日は、先週の日曜日にいいことあったので
私のおごりの飲み会でした。

普段からも飲むのですが、調子に乗って
さすがに飲み過ぎました。

車で送ってもらって、途中からの記憶がない。

しかし記憶がなくても、ちゃんと家に帰って
ベットで寝ている。

人間の能力は偉大だ。

さらに買った覚えがないのに、〇〇新聞の
日曜版がちゃんと手元にある。

人間の習慣というのは、オソロシイ。。

あと一月

今日も午後から出勤して、お仕事。
いまの事務所も、あとひと月ほど

新しい事務所は一応12月初旬には引渡し。

19日にはNTTが、ネットの回線をつなぎにやって
来ますので、それまでにはパソコンや複合機を
移動して設置しなければ。

来週には有線やセキュリティ、駐車場の解約の
手続きを開始です。

新しい事務所の駐車場の申し込みや、
その他もろもろも。

恒例の年末の作業と重なって、ぎゅうぎゅう。

そしてなんか分けわからんお願いや、
来年の確定申告がらみの相談等もあって
もう一つ、ぎゅうぎゅう。

さらに先日の日曜日に、いいことがあって、
そちらの予定も、追加でぎゅうぎゅう。

感慨なんて感じてる暇はなし。

人生は短い。


税務署員=せこい というイメージが染みつかなければいいが

ほったらかしになっていた先月の税務調査(通常
税務調査は終わってからやたら長い)について
連絡があって、最終の話し合いの連絡が入りました。

おそらく、またいじましい話が出てくることが
予想されます。

税務署さんとしては、法人税の修正申告、
消費税の修正申告、そしてできれば印紙税の
間違いを見つけて、それらをまとめて課税したい。

これに源泉所得税の間違いなどを指摘する
ことが加わってくる。

ようするに、重加もムリ、金額もムリな場合には
税目と件数で得点を稼ごうとする行動様式と
なっていると思われます。

で、出てくる話が、

そんな細かい金額まで修正するんかい!

費用対効果を考えたらどう、おたくらの人件費
税理士のところの手間を。

などという話が出てくるのです。

先日の調査でも、ようそんな印紙の貼り忘れを
見つけよったな、てな具合に200円の印紙の貼り漏れで
過怠税600円をもっていきました。

今回については、やけに細かい(それも会社に計上すべき
モノかどうか分からない)雑収入の計上漏れをいってくる。

おそらく僅少といえども、消費税の修正実績が
欲しいのではと推察される。

ごねてみようといまのところ思ってますが、
そもそも金額が、オレが代わりに払うわ!
といいたいような程度だと、ごねるにも力が入らない。

・・とほほ、まあいいわ。
というような結果になる気がします。

とほほ、と。

租税立法者の皆さま、税務執行の管理者の皆さま
会計検査院の皆さま、以前あったはずの少額不追及の
考え方は、どこへ行ってしまったのでしょうか。

おせーて。

扶養控除申告書等の記載例

平成30年分給与所得者の扶養控除等申告書の記載例

平成29年分給与所得者の保険料控除申告書兼給与所得者の配偶者特別控除申告書

年末調整を行うために、扶養控除申告書等の配布物と
一緒に、こちらの記載例も併せて配布しました。

参考になるだろうと思って。
しかし失敗しました。

よくよく考えてみれば当たり前。
この記入例を見て書けるできる人ならば、そもそも
記入例などなくても作成できてしまうでしょう。

そしてそういった人は概ね会計事務所勤務などの
専門家、又は会社の総務の人間だったりする。

こちらを配るとすれば、会社の総務か経理の
回収する側の人間だけにしておいた方が無難です。

ちなみに直接従業員に配ったところは、皆が
フリーズ状態になったことはいうまでありません。

我々があたり前に仕事している世界の言葉は
多くの日本人にとっては、外国語と同じなのです。

ネットの活用

めずらしくここのところ10月、11月と2件続けて
税務委調査を受けました。

そちらについては多少のミスはあるものの
大きな増差は出ないでしょう。

しかし調査官の話を聞きながら思ったのは、
けっこうネットを活用しているなぁ。

取引先の企業を調べたり、グーグルで地図や
お店を調べたりしているようなのです。

また調査先の会社のHPを、うちの会社のHP
そんなこと書いてあったっけ?
ぐらい読み込んでもいる。

まー、マメだなぁ、と思いつつ、税務署の調査手法も
ネット時代においては変わってきている
のでしょう。

年配の調査官と話しつつ、この年代の人たちも
ここまでネットで調べいるんだ、といった新鮮な驚きも。

ようするに会社や個人も、自分のHPやブログ
SNSなどは、税務署にも見られているといった
前提でいた方がいいということです。

いうまでもなく、オレこんな具合にうまいことやってんだぜ・・
みたいなことは書かないことね。

ついでにいえば立ち会う税理士のHPやブログ
なども確認ぐらいはしていると思った方がいい。

怒らせたら、実名書いて、写真載せちゃうぞ。

だんだん気がなくなるマイナンバー

雇用保険の手続き、別にマイナンバーが
なくても受け付けてもらえる。

税務申告、給与支払報告書へのマイナンバー
記載なくとも、文句言われたことはない。

社会保険の手続きでは、そもそもマイナンバーの
記載自体が不要。

もちろん、声をかけて提出又は回収してもらって
いますが、昨年の今頃のように、シャカリキに
なっては集めていない。

まあ、なるべく提出し、回収しましょう。
という具合に、大分ダラダラになっています。

これ読んでる皆さまはいかがでしょう?

いま一つ力が入らない。。



京都のお土産

DSC_0793

そうだ京都へ行こう

といったキャッチコピーがありました。

そうだ!というわけではなく、
予定通り京都へ。

もちろんお寺や紅葉には全く興味なし。

湯豆腐や懐石料理なども、私には不要。

行くのは一か所、そして直行直帰。

そしてお土産は・・

どじょう

税務に係るお仕事をしていると、よく出てくるのが
不動産、それも土地に関すること。

そして最近の話題としは、土壌汚染の問題は
避けては通れない。

時価算定するとき、どう反映させるか。
相続の土地の評価について、土壌汚染地に
ついてはどうするのか。

fish_dojou

しかし上記の話題が出てくる
たびに頭に浮かぶのがこちら、
本物のどじょう。

あー、どじょうの柳川鍋が食いたい。

どじょう汚染の汚いイメージとは
裏腹に、食欲が増進してしまうワタクシ。

毎年恒例、外国人の年末調整

外国人の年末調整については、このブログでも
繰り返し書いていますが、

出生証明、婚姻証明などの親族関係証明。

アンド

生活費を送金した、送金証明などが
必要となってきます。

そういった説明をしつつ、いまだ扶養控除申告書等の
提出がない従業員への催促をお願い。

そして最後に、社長へ

とにかく、できる範囲内で頑張りましょう

・・できる範囲内でね。

めちゃくちゃなのが、出てくるからなぁ。。

理不尽耐性、不条理体制

一昨日だったか、日経のスポーツに関する
コラムで為末さんが書いてました。

理不尽耐性、不条理体制。
読んでいてなるほどなぁと強く思いました。

理不尽耐性とは、チームが勝利するために
自分の方針や考えたたと違ったことを受けれる力。

チーム競技でなく、個人競技でも理不尽な先輩の
要求に応えたたりすることも含まれるでしょう。

ようするに意に沿わないことに対して、
一応何か意義を見出して、我慢する力です。

ちなみに私には決定的に欠けている。
だからこそ独立した。

それに対して不条理耐性というのは、
自分の責任に属さない不条理な出来事で
夢や希望が打ち砕かれてしまうこと。

最近では既存のルールが通用しなくてきている、
つまり不確定要素の影響が大きな社会では
むしろこちらの耐性が強い方が、成功しやすいとか。

ようするに不条理を受け入れて、臨機応変に
対応できるからなのでしょう。

このコラムを読んで思いました。

どちらも低い人はどうすればいいのでしょう。

私が理不尽耐性に弱いのは書いた通り間違いない。

そして独立してみて分かったのが、不条理なことへの
耐性も極めて低い。

世界を理詰めで認識したい人間には
自営業の世界は謎が多過ぎる。

私はどうしたらいいのでしょう?

西三河地方における不動産業界のヒエラルキー

第1順位  地主(大家)

第2順位  管理会社

第3順位  仲介業者

第4順位  施工業者

第5順位  借主

こういった力関係になっているようです。

よって 「入居者募集」の募集看板は

正確には 「入りたければどうぞ」

と読みかえられた方がいいでしょう。
事務所や店舗を探されている方は。

ところで、本日
工事の見積もりは契約前に行うべし
このときの敷引の精算金が戻ってきました。

昨日、精算計算書は1月前にもらっているのに
いつ返してくれるんだ!とFAX送ったところ、
さっそく翌日振り込まれた。

最下層の身分者は、黙っていては
ダメなのです。

ひつじのショーン

DSC_0790 を思い出す。
もこもこの体と
真っ黒けの顔。

ショーンは男の子ですが、
この仔は多分、女の子。

0では賃貸借とはいわんだろ、〇〇円だとどうなのだろうか

許認可の関係で、土地と建物に賃借権の登記を
やってくれといわれた。

そんなもの意味があるのかと思いつつ、
決裁権限をもつ相手方の顔色もうかがう必要も
あって、まあ、しょうがないか。

しかしその登記の原因証書たる、賃貸借契約書を
見せてもらうと、賃料設定が0円。

0円じゃ賃貸借じゃなくて、使用貸借じゃないか。
こんなもの登記できるのかと、念のために司法書士に
聞いてみる。

登記できません。

そりゃそうだよな。

賃借権の登記はの絶対的記載事項として
「賃料」は必要で、0では登記所が受取らない。

そりゃそうだ。

仕方がないので、賃料を〇〇円と設定し、
かたちの上で賃貸借として提出。

この〇〇円が、はたして賃貸借になるのか
どうかは、ともかく。

そんなドタバタがあったのが、ほんの数日前のこと。
その記憶も冷めやらぬうちに、研修CDを聞いていたら
土地使用借権なる言葉が出てきた。

そういやそんな権利関係もあったなぁと思い出す。

土地使用借権というのは、地代の支払いの伴わない
建物のための土地のタダ借りのこと。

普通タダ借りは使用貸借ということになり、
出てけ!といわれたらそれに従うのが民法上の決まり。

ところが建物建てて土地を占有しているわけだから
出てけといって、直ぐに出ていけるわけもなく。

で、何となく苦し紛れに出てきた理屈。

通常、出てけ(立ち退け)、出ていかん、と争ういに
なったときに、表立って出てくる理屈で、裁判所が
その都度、うーん、あんたの勝ち。又は負け。

てな具合に使い分けしています。

私の経験則上は、実務でめったに出てはこない
のですが、例えば、家の敷地を月5千円とか1万円とかで
借りている場合に、これに該当するといえる。

賃料が低すぎて、賃貸借とはいいずらい。

もっとも借りてるのが他人の場合、大抵の税理士は
えーい、借地権引いとけ。とやっているとは思いますけど。

ですよね?

誰か同意して。

正しいこと、真実というものは

ときに、いや、普通に退屈でつまらないもの。

これ、マジで。

仕事、人生、資産運用、その他もろもろ。

だから人は意味もなく、ロマンを探す。

そんなもの、すぐに見つかるはずもないのに。

ということで、まずはリアリズムから始めましょ。

それからロマンです。

ロマンだけで、事業がやっていけるほど
世の中は甘くはない。

いや、マジで。


ゴッホ〜最後の手紙〜



ゴッホ〜最期の手紙〜

ゴッホの油絵が動く映画、ゴッホ最後の手紙を
見てきました。

行く前は、下絵を使ってのCGかと思って
ましたが、全編、画家による手作業。すごい。
1時間36分で、62,450枚だそうです。

内容はゴッホがテオに宛てて書いた最後の
手紙から、ゴッホの自殺の真実、また芸術家の
真実の姿を浮かびあがらせるというもの。

ミステリーの要素もあり、芸術家の生涯について
考えさせる要素もあり、物語としても
よくできています。

ただ、やはりゴッホの生涯を、ゴッホのタッチで
描くというダイナミズム、これが最大の見どころ
でしょう。

星月夜などの名画が、ところどころに再現され
ゴッホファンならば見逃すことはできない。

もちろん映画ファンにも。


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