いしだ会計の日記

西三河の開業税理士の日記です。

2020年06月

これもバブルだったんだろうと

住宅ローン不安という新聞記事を読んで思います。

そういえば、よー貸しとったよなと。

与信属性が低い(つまり低所得な)人に、引っ越し費用
仲介費用込みで融資する。
頭金2割必要といった時代はどこへやら。

アベノミクス以後でしょうか、これだけ属性の低い人に
住宅ローンをバカバカだしたのは、初めて見た気がします。

また大企業の勤め人のように、与信属性が高い人、こちらは
購入する住宅の金額も、ローンの額もパンパンに膨らませる。

いくら年収が高いとはいえ、そんなに借りて返せるの?
他人事とはいえは、見ているこちらが心配に。

バブルでした間違いなく、住宅市場も。

アパートほど目立ちはしませんでしたが、
ハウスメーカー、住宅ローン会社も、
一種の高揚感に包まれてました。

それがコロナの影響でとどめを刺されジエンド。

バブルというのは、終わって初めてバブルと分かる。
そんな言葉もありますが、私はそう思わない。

もー、何度も見てますから。

コロナによる随時改定の特例

新型コロナウイルス感染症の影響に伴う休業で著しく報酬が下がった
場合における標準報酬月額の特例改定のご案内


これですね26日にでたという、コロナにともなう随時改定の特例。

社会保険の随時改定というのは、報酬月額の2等級以上の
変動が3カ月継続して、4カ月目に変更というのが原則的な手続き。

それがコロナにともなう休業により、変動(下がった場合)が
あったときは1月の変動で、2カ月目から下げることが
できることとなりました。

令和2年4月から7月までの報酬となってますが、手続きは
令和3年1月までとなっていますので、後出しじゃんけんでもOK。

ファイルダウンロード 新規ウインドウで開きます。「リーフレット(標準報酬月額の特例改定について)」(PDF 1,312KB)

詳しくはこちら。

ただ社長は対象にはなっていないようです。。

100万円を10万とか、一杯いると思うのですが・・

一般論はもういいので、私の老後のお金「答え」をください!

一般論はもういいので、私の老後のお金「答え」をください!
一般論はもういいので、私の老後のお金「答え」をください!

社会保険労務士の井戸三枝さんの
女性の老後資金に関する本。

主に公的年金の話になるのですが、
本のタイトルが、どストレート、この方が読者に対して
訴求力があるのでしょうね。

かなり細かい職業別、世代別のシュミレーションがされて
いて、探せば自分に合った提案が見つかる
可能性は高いと思います。

また女性を意識したからでしょう、イラストもカラフルで
見やすい。老後資金を考えるとっかかりとしてはいいかも。

ただ私がこの本買った最大の理由は、最後の対談に
権丈センセが出てたことです。

この本をきっかけに公的年金などの社会保障に
興味をもったならば、少し背伸びして、こちらなど
読んでみることをおススメします。


私はあなたのニグロではない



私はあなたのニグロではない

アメリカの人種差別。
根深いものとは、もちろん知ってますが、いかに自分が知った気に
なっていただけということを感じます。この映画を見てしまうと。

時々ニュースで流れる、黒人に対する凄惨な事件の根に
あるのは無関心と無知であることからくる恐怖。
ただ多くの白人は、その存在を認めない。

毎度アメリカで起こっている、黒人と白人の論争が
常に平行線をたどっているのはそれが理由でしょう。

キング牧師やマルコムXが殺害されて半世紀。
ボールドウィンが亡くなってからも30年以上が過ぎた。
でも根本的な問題は何も変わっていない。

というか、かの国のトップを見ていると、
むしろ悪化しているようにも思えます。

ファクタリングって、許可不要なんだ

売掛債権を買い取って、現金化する事業のことをファクタリング
(債権譲渡)というのですが、これって規制対象業種ではない。

今日の新聞読んでいたら、出ていたのですが
貸金業法や利息制限法の規制対象外ということを
初めて知りました。

規制対象業種でないので、手数料についての規制もなく
また債権担保融資とも似て非なるもので、その点でもリスクの
負担でトラブルが起きやすい。

それらの問題がこのコロナ騒ぎで表面化した。
そういったことです。

このファクタリングで思い出すのが、レセプト債

医療機関の診療報酬というのは、原則2カ月遅れ
その間の運転資金をつなぐために、診療報酬未収金を
買い取ってもらい、それを債権としてまとめ販売する。

このときも2カ月後にほぼ確実に入ってくる診療報酬を
8掛けで売るという、意味不明な現象に驚いた。
そうしないと運転資金が回らない?分かんねぇよ。

結論、運転資金は月商の2カ月以上、できれば
3か月は持ちましょう。

でないと、もしもの時は貧困ビジネスに食いものにされる。

十四代

IMG_1384カウンターでランチ食べてたら
見つけました、十四代。

高級な日本酒の酒蔵として
有名な高木酒造のお酒です。

箱とはいえ目にしたのは
初めて。

この純米大吟醸も2万円以上は
します。

もちろんこれより高級なものが
沢山ある。

誰か、私に飲ませてください。

仕事と紐づいた在留資格

在留資格一覧表

この人の在留資格、やってる仕事とあってないんじゃない?
これ日本で働く外国人にはよくある話。

当初日本に来日するための在留資格をとる。
そしてめでたく在留資格がとれて、日本で働ける。

当然当初は、その在留資格にあった仕事をするのだけど
そのうちに転職して、次にする仕事は前とは違う。
で、まずくない、となるのです。

外国人関係のお仕事やっている人ならば、おそらく
あるあるでしょう。

これ起こるのは、社長さんたちが、在留資格のことを
よく知らないからです。

在留カードもっていれば、とりあえず問題ない、
そしてその資格が、何ができて、何ができないなどとは考えない。

さらにその外国人も、来るのに一生懸命で、
日本の在留資格がどういったものか理解しないままやってくる。

そして誰かに指摘されるまで、そのまんま・・

高齢化、少子化にともなって、日本も外国の人に助けてもらわないと
だんだんと立ちいかなくなっていく。
ならば最低限度の在留資格や租税条約などの知識は必要です。

いまはコロナで人の行き来は止まってますが
どのみち助けてもらわないといけない事実はなくならない。

新型コロナから、発生主義と現金主義を考える

銀行から電話があって、昨年の決算書の事業概況報告書の
月別売上について聞きたいとのこと。

最後の月の売上がすごく多いのですけれど。
その売上についての問合せ。
ようは売上が一定割合以上下がれば有利に融資が受けられる。
それの確認です。

うーん、売掛金の洗替ですね、その数字が出た理由は。
少なくとも説明することは可能ですけど。
元帳も渡しているので、確認もできるはずです。

といった話で終わりました。

新型コロナ騒ぎで、さまざまな救済策が講じられ、
その基準となるのが売上減の指標です。

ところがその売上というのが、発生主義なのか現金主義なのか
ハッキリしていない。

持続化給付金については、申告書に添付された月別売上を基準に
考えているようなので、とにかく帳簿上で月別売上と認識したものを
使いなさいということのよう。

発生主義、現金主義ではなくて「前年の帳簿主義」
そう考えればいいでしょう。ところがそれに対比する売上は
台帳ということなので、それらと平仄をあわせる必要なし。

私が、こりゃ不正されても分からんじゃないかというのは
これが理由です。

それに対して上記の問合せ、融資について。
これについても、どうも話を聞いていると「売上」という言葉は
決まっていても、それの基準というのはファジーみたいです。

ただ銀行は試算表と決算書しか見ていないし、またそれしか
見ることはできない。ゆえに目で確認できる数字をもとに
判定する以外方法がありません。

となれば、こちらも持続化給付金と同じく「前年の帳簿主義」と
考えざるをえない。こちらもある意味、恣意的に対比月の数字を
作ることは可能でしょう。

普段会計データを入力し、試算表を作成、そして決算で一定の
処理を行って決算書を作成する。
これについて何気にやってますが、今回のようなことがあると考える。

割り切りの制度とはいえ、やはり平仄をあわせないと気持ち悪い。
少なくとも私については。

他の皆さんはどうなのか。
お金がもらえて、有利にお金が借りられれば、それでいい?


追記
このブログ書いた後で新聞読んでたら、大企業、国際会計一本に
トヨタもIFRSへ移行 などという記事が目に留まる。
この落差は何なんだ。。

法定相続情報一覧図の様式・記載例

法定相続相続情報制度が始まって約3年。

途中で一部記載事項の改正があってから、相続税の申告
にも使えるようになりました。

もちろん実際に添付して使うこともありますが、私自身が
作成して法務局にもって行ったことはまだありません。

ということで、今回は試しに自分で作成したものを添付して
申告してみようかなと。

法定相続情報証明制度の具体的な手続について

手続き自体はそれほど面倒ではない。

主な法定相続情報一覧図の様式及び記載例

ただこちらの書式、記載例、思いほか充実している。
これは知らなかった。

これならもっと利用しない手はないか。

お客さんの相続手続きが楽になって、相続税申告の
添付書類のコピー枚数も相当減らせる。

つまり地球にもやさしい。

清酒の地理的表示「三重」の指定

清酒の地理的表示「三重」の指定

SAKE DIPLOMAの勉強をやっていると、こんなことに
目が行きます。

ひょっとすると、今年の試験に出題されるか?


頼られるけど、好かれはしない

仕方がないけど、税理士という職業はそんなもの。

もちろん、誰からも好かれ、頼りにされるような方もいるので
しょうが、私の周りでは見たことない。

一応、センセと持ち上げてはくれる。

センセ、さすが。

センセ、頼りになる。

心がこもっているかはともかく、持ち上げては。

ただこれはいえる、センセといわれる人種は
たいてい、一緒にいても楽しくない。緊張を強いるから。

最近思うのが、そもそも好かれることは期待してない。
ならば、こちらが好きかどうかこそが重要。

人間歳くってくると、肉体だけでなく、
精神的なスタミナもなくなってくる。

イヤなものはイヤ。
好かれなくともよい、ただしキライなことはやりたくない。

こんな勝手なこといえるのも、自営だからこそか。
私にはサラリーマンは、絶対に務まらない。

だから独立したんだけど。

微生物の仕事

2、3日前たまたま見たBSの日本食のドキュメンタリー、
その中で日本酒の酒蔵がありました。

私自身が今年は日本酒(SAKE DIPLOMA)を勉強して
いるので興味深く見ることができました。

麹というカビの一種、酵母、乳酸菌、硝酸還元菌
それらを利用して、お米から酒を醸す。

その酒蔵は、麹は自家製、それ以外の菌はすべて蔵つきのもの。
麹や酵母など、買うことなく、すべて自己調達です

美しいです、微生物がする仕事というのは。
そしてそれに対する畏敬の念がいい。

日本酒というのは、微生物の芸術ではないかと
そんなことも見てて感じました。

微生物には善玉菌も、悪玉菌もない。
それぞれが役割を果たして支えあっている。

これ、その酒蔵のHPにありましたが
確かにその通りだなと。

人は自分たちの都合にあわせて、善玉、悪玉と
勝手にいい悪いを決めている。自然にはそんなものはない。
ただ黙々と自らの役割を果たしているだけ。

忘れてしまいがちな、この事実にもっと着目するべきかと。
過剰なまでの清潔さにこだわる、いまだからこそ。

ところで、今年は酒米が余って大変らしいです。
多分、ワイン用のぶどうも。

自然への畏怖を念頭に、いっぱい消費しなければ。

持続化給付金の青色申告、白色申告

持続化給付金(個人事業)の前年同月50%減の比較対象は

青色申告は実際の対象月との比較で考える。

この場合に売上は、青色決算書の月別売上を用いること。
発生主義、現金主義は関係ありません。

白色申告は平均収入、つまり売上を12月で割った数字を
比較対象として考える。

ただし青色申告であっても、白色の手続きを選択することは可。
また青色であっても、月別売上の確認ができない場合は、
白色申告と同じ手続きとなります。

なので記入漏れがあったり、農業所得のように月別の記載が
ない場合、自動的に白色申告と同様の手続きとなる。

この辺りの考え方は、個人はおそらく白色申告による
手続きを原則とし、青色申告が例外的手続きとなっています。
ところが説明では前年同月比50%減が全面的に出てしまってる。

ここで多くの人が勘違いしてしまうのでしょう。

前年同月比50%減なら青色のハズだ、
そして青白申告のはずならば、青白決算書の1ページと
2ページ目の月別の売上があるはずだろとなり
ここで多くの人がフリーズしてしまうのです。

そして平均を使うときは、端数処理のついても配慮しないと
その数字を12倍したときに、年間の収入(売上額)を超えて
しまってエラーとなってしまう。

どうもこんな構造になって、不備申請が山積みとなって
いるようなのです。

こりゃ、会計のことが分からないと、意味が分からんし
そもそもが不親切。

あと売上台帳。

売上台帳ね

2020年の何月、売上なんだよ、私の(事業者の名前)
その月の時系列の金額と合計額。

これが分からないと、売上台帳とはいえない

受取明細や領収書、請求書、メモ書き、集金台帳では
それにはならない。
どうしてもそれを使いたいのなら、追記するしかない。

ふう、しかし思いました。

会計事務所の常識、経理畑の常識は、世間の
常識ではないらしい。当たり前なんだけど。

しばらく前、なんだこのモラルを乱すような金バラマキはと
まともなこと書いてましたが、申請現場ではさらに低次元の
ドタバタをやっていた。

ちょっと悲しい。

持続化給付金、移動式申請サポート

パソコンもネットも使えないし、メールも使えない。
ついでにスマホも使い方が分からない。

かといって申請サポート会場に行くにしても、
何をどうしていいかが分からない。

でも売上は激減りで、何とか100万円もらえないか。

もう、仕方がないということで、モバイルパソコンを
持っていってその場で申請をやりました。
移動式、持続化給付金申請サポート。

スキャナも持って行きましたので、その場ですべて
スキャンして添付して終わり。

手続き自体は簡単なものです。

私の場合は、自分のお客さん以外するつもりはありませんが、
それでも、もう1、2件はこのパターンをするしかない。

パソコン、ネット、スマホ、これらと無縁な人は
世間が考えるよりずっと多いのです。

困ったことに。。

それだけは自分で考えてください

税理士のような仕事をやっていると、さまざまなことを
相談され、質問をされ、教えてくださいといわれます。

それはそれで、頼りにされてるという分けで
ありがたいことではあります。

ただし、我々専門家ができるということは、あくまでも
テクニカルな部分に限って。せいぜいそれにプラスして
モラルに属する部分くらい。

夢や希望、あるべき姿、そういったことについては
自分で考えてもらうしかない。

それらの個人的な感情に属すること、価値観に
属することについては、専門家といえども正解など
出せる分けがない。

ところが人というのは、何かに依存して生きている。
それは経営者といえども同じです。

そのとき、ある意味中小企業にもっとも身近な
税理士という存在は依存するにはうってつけ。

だから、そこは自分で考えて!
私は、残念ながら、貴方にはなれないんだから!

自分の望みや夢を考えることを放棄したら、ビジネスやってる
意味ないと思うんですが、世間はそういったことでもないらしい。

オレには、分からん。

モラルハザード誘発装置

お客さんのところで、銀行さんにこんなこといわれたんだけど。
というようなこといわれて、ロクな話だったことありません。
ここのところ最近。

もちろん、もとからそうだったんじゃないかと
いう意見もありますが、それ以上にオイオイオイと
いうことは増えた、間違いなく。

昔は高学歴のエリートがなる職業だったら、それなりの
矜持があったのか。それとも給料がよかったので、
リスクを取る必要がなかったのか。

そちらは分かりませんが、とにかくモラルは下がった。

そして困ったことに、知的レベルも下がった。

金貸しはいまの半分もあれば十分だと思う。
そうすれば行われる悪さも半分になる。

にわかテイクアウト

する飲食店が増えました。
これ仕方がないところがあるのですが、利用して感じる問題が。

それは持って帰って食べると、美味しくない。
ようは店内飲食する前提でのものを、そのまま
パッケージに詰めてもダメなのです。

私も思っていたところ、コンビニのお客さんから
指摘されました。

コンビニ弁当などは、時間が経ったらどうか、
レンジが使えない場合、一度凍らせて解凍したらなど
さまざまなことを想定して作られてるとか。

それでいてクオリティがどれくらい保たれているのか。
その評価をしないで、店に並べることはしない。

それに比べると、にわかにテイクアウト始めたところの多くは、
店舗で作りたてを食べるのとは違うということを考えていない。
ゆえに、美味しくない、となってしまう。

それともう一つ気が付いたこと。

テイクアウトで美味しくないところは、もともとが
そんなに美味しくない。

ようは顧客目線でやっているかどうかということでしょう。
ノウハウだけの問題ではないと思う。

インボイスまであと3年と3カ月

消費税のインボイス制度が始まってしまうと、事業者を相手に
商品、サービス提供している場合については、免税制度の
恩恵を受けることは実質的に難しくなります。

インボイスナンバーもらうために、課税事業者に
ならざるをえない。そうしないと普通の(消費税の)課税事業者との
取引はできなくなる可能性が大。

あと3年3カ月。

せっかくなので、その免税の恩恵を取りに行くため
個人事業者の法人成り、または個人事業者の次世代への
事業承継をと考えてました。

しかしこのコロナのドタバタで、それどころでは
ない雰囲気にもなってきました。

ただやはり将来的に、法人成り、個人事業の交代を
考えているのなら、とりに行きたい。

となるとあと3年ちょっと、目一杯とりにいくのなら
そろそろ計画、実行しないと間に合わないです。

ということで、そろそろ重い腰をあげないと。。

消費はそう簡単には戻らない

愛知県の休業要請が明けてから約3週間。
その間に映画を見に行ったのは3回。

毎回、入り口で体温を測られながら、
ガラガラの観客席で見ています。

私のように、見たい映画があれば、東京だろうが
大阪だろうが見に行くタイプの映画好き、それですら
あきらかにモチベーションが落ちてます。

一度冷や水をかけられて、下がったマインドというのは
そう簡単には戻らない。

これは外食でも一緒です。
一度ついたテイクアウトの習慣を、実店舗に引っ張って
来るのは並大抵のことではない。

しかしそれでも、お客さんも戻りの早いお店もある。

それはもともと特徴があって、ファンが付いているような
お店です。そういったお店の場合、お客さんの方が
再開を待ち望んでた。

私がここのところ見に行っている映画館も、やめてもらっては
困ると思うところばかり。自分のライフスタイルの一部。

頑張ってください!応援しています!

言葉はいいので、実際に行って、買って、利用し、
お金を落としてあげてください。

応援の気持ち、言葉だけでは食えません。


株高と格差 根は同じ

昨日の日経 英フィナンシャルタイムズの論説を翻訳したもの。

株高の恩恵を多大に受ける富裕層、その恩恵とは無縁の労働者階級
恩恵はあってもせいぜい年金でアクセスする程度の中間層。

この図式を見てしまうと、いまのアメリカの政治的不安の根底には、
もてるものともたざるものの格差への不満がくすぶっていると
考えるのが自然。そんな内容です。

コロナで経済的に大損害を被ったアメリカが、あっという間に
もとの水準に株価が戻りつつあることの驚き。

私自身はiDeCoや自分のいくらかの株式保有で、恩恵を
受けてはいるのですが、それでも複雑な感情をもってしまいます。

いまアメリカで行われている、破格の大盤振る舞いは、
まるで社会主義国家かと思うほどですが、それでいて株価も高い。
どうにも理解しかねるのです。

もともと個人の自助独立の意識の高いアメリカのような国での
金をまくような対策、結果その金は、大企業に富裕層に、吸い上げられる
ということを見越してのことなのか。

それに比べ遅々として進まない日本の経済対策、真面目がゆえに
正しくやろうとすると、どうしてもスピードは遅くなる。
その間にもつぶれていく個人や企業や。

しかし企業については、私も仕事で関わっているので分かりますが
100万、200万もらって息つかなければならないレベルでは
先行きはかなりあやしい。

それでも萎んだ信用を、これ以上縮めないためにも、
穴が開いたバケツに水を注ぎ続けねばならない。
効果の検証など、やっているヒマはないのでしょう。

日本は私が知らない間に、ずいぶんと貧しくなりました。
私たちの世代の前は、一億総中流などという言葉もあった。
そんな夢のような時代は遥かむかし。

そのうちに日本も、政治の動きとなって出てくるのか。

やっぱり見れるうちに、見ておいたいいですよこちら。

21世紀の資本

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