いしだ会計の日記

西三河の開業税理士の日記です。

2021年11月

お医者さんもインボイス対応するのでしょうか

インボイスが始まったら、お医者さんたちはどうすんだろ。
医療に関する研修を聞いていて、ふと思いました。

普通は保健医療がほとんどだけど、企業の健康診断や
インフルエンザの予防接種とか消費税の対象となるものもある。
普通に会社なら、インボイス欲しいといわれるはず。

美容整形や歯科矯正がメインのようなところなら
ともかく、普通は免税事業者だと思う。

皆さん出せないと、突っぱねるのか、それとも利用者(患者さん)の
こと考えてインボイス発行事業者を選択するのか。

どうなんだろ。

市街化調整区域に所在する地積規模の大きな宅地

地積規模の大きな宅地の評価

広大地の評価がなくなって、新たに定められたのが地積規模の大きな宅地の評価。
これにより、マンション適地だ、潰れ地がでるでないの押し問答がなくなって
評価がすごく楽になりました。

そして市街化調整区域については、都市計画法34条の第10号、11号の
規定により宅地開発が可能な場合を除いて適用できない。
そういった理解でいましたが、どうもそうでないらしいことを教えてもらいました。

こちら表面的には形式基準、つまり10号11号に限ってとのことという理解で
いましたし、公式にそうだといっている税理士、会計事務所もあります。

が、それ以外の12号14号といった、10号11号のような地域指定でなく
個別指定であっても、宅地分譲可能ということであれば、できるのではないかと
いうことで、実際それによる申告で通っていることもあるとのことです。

そのこと聞いて、またもやググってみると、確かに可能だと
うたっている専門家の方もいるようです。
逆に言えば10号11号であっても、建物の制限がかけられることもあるので
住宅以外が指定されたら、宅地分譲不可なのでできないことになる。

うーむ、簡単になったと思ったのですが、意外や意外落とし穴が
あったのです。

ワタシの事務所のある市では、しばらく前に確認したところでは10号
11号に該当する地域は「ない」ということを確認しています。
が、それだけではだめだということになる。

12号については事務所の市では、研究所、工場だけなので
可能性としては13号(通常の都市計画法34条の場合は14号)の
既存宅ということになるのですが、当然各市町村や都道府県に
よっても扱いが違うので、調査は必要ということになる。

さらに情報によると、当初申告ではOKをもらったが、更正の請求では
形式基準ではねられたといった、これまた悩ましいことを教えてもらった。

誰か国税と戦ってもらい、確定情報をゲットしてください。

何のことはない、不動産価格下がっていなかった

昨日に続いて不動産で気になったこと。

不動産に関して、興味深い解説が金曜の日経のFTでありました。
富の不動産偏在 成長阻む。ラナ・フォルーハーさんの記事。

世界のGDPの60%を占める10か国を調べたところ、
家計、政府、銀行、非金融企業が保有するの正味財産の
3分の2がなんと不動産とのこと。

そして2000年の150兆ドルの正味財産が2020年に
500兆ドルになりその増加の4分の3は不動産価格の上昇に伴うもの。

マッキンゼーグローバル研究所が発表したものとのことですが、
この記事を読んで、へーっと驚くこととともに、世界中の名だたる
都市の住宅価格が、異常ともいえる高騰について納得した次第。

また低金利は企業の設備投資に結び付かず、それは不動産価格を
押し上げる原動力となり、結果バブルとなった。
この指摘も、その通りだなと思います。

おそらくリーマンショック以後、低金利でじゃぶじゃぶになったお金が
不動産に向かい、今回のコロナで膨らみに膨らんだ中央銀行のバランスシートの
お金は、株や仮想資産などにも向かいましたが、結果的に世界中の
不動産価格を押し上げる結果になった。

集計対象の10か国の住宅価格は、この20年で3倍になったとか。
平均で3倍ということは、あがるところはトンでもないあがり方だろうなと。

日本に住んでいて、さらに税理士のような仕事をしていると
バブル崩壊後、少子高齢化も進むことから、土地の価格は必ず下がる、
その前提で仕事やアドバイスをしながら仕事をしています(した)。
しかし必ずしもそうではないらしい、そんなことを最近は感じてます。

コロナで下がった首都圏の不動産は、いまやそれ以前より価格が
上がってしまっているものも少なくない。
また地方圏の中核市などでは、過疎化による人口集中により、
むしろ値段があがってしまっているところもある。

当然ながら使い勝手がよく、利便性の高い不動産は、どこまで行っても
希少性が高く、そう簡単に供給さえるものではない。
そこへ金余りが重なれば、あがるのは当然でしょう。

この金余りによる不動産バブル、本来投資されるべき生産性向上の
ための投資資金も食ってしまうことに問題がある。

ようはインフラや設備投資、知的財産などに投資されなければ所得は伸びず
ますまず貧富の格差は開いていくこととなり、ますます家も手に入らない。
そして不動産は、加速度的にマネーゲーム化していく。

もう4,5年ほど前のある投資勉強会に参加した時のこと。
そのときのセミナー講師にこんな質問をしました。
不動産リート、いや首都圏の不動産価格はまだあがりますか?

講師の人は「首都圏の不動産はあきらかにバブル」
といった答えでした。

ただワタシは、まだあがりますか?
これが聞きたかったのですが、うまく伝わらなかったようです。

そしてその買おうと思っていたリートは、半年ほどであっという間に
2倍の値段になってしまいました。

不動産の値段は、実需だけで決まるわけではない。
そしてそのことは、過去の経験則や知識では分からないので、
専門家の知見というのも、あまり役に立たないらしいです。

ナノイー搭載 大型加湿器

を買いました、42畳までいける。
うちのような豪邸でも大丈夫。

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地方公共団体と不動産開発

先日見た、ボストン市庁舎
このドキュメンタリーの最初の方に、ボストンの財政に
ついての解説の場面がありました。

所得に対する課税権を持たないボストンの収入の実に7割が
固定資産に対する税収で、それ以外は州や国からの補助金とのこと。
この説明を聞いた後なぜボストン市という地方公共団体が、
住宅供給や不動産開発に力を入れていることが理解しやすくなる。

税収増に関してできることとして、不動産の価値をあげる
すなわち住宅の供給を増やし、店舗や工場を誘致し、学校を充実させる
それにより人が増えれば、それによりまた不動産の価値が上がる。

このドキュメンタリーを見た後で、一部条件は違うにしろ
日本でも市町村の多くの活動が、不動産に関するもので
あることの理由も分かります。
日本でも市町村の税収等の半分は固定資産税だからです。

市町村に対して、固定資産、すなわち不動産に対する課税権を与える
理由もそういったところにあるのだろうと思います。
地元住民の生活を充実さるためのインセンティブを税制により与える。
そうすることにより住民の不動産(資産)の価値も上り、
市の税収確保にもつながる。

固定資産税の据え置きが、ああくまでもコロナによる一時的なもので
あることを、自治省が強くいうことも理解できます。

自分たちの自主財源たる固定資産税につて、企業(経産省)の理屈で
あーだこーだいうんじゃない。
こういったことなのだと思います。

それにしても税というものは、いろいろ深く考察されて制度設計されている。
あらためて思いました。
それとやっぱり不動産だよなと。
仮想空間には、生身の人間は住めませんもんね。

配線とコンセント

事務所のパソコンを2画面対応に変更したことは
しばらく前にブログにも書きました。
時代の流れや、仕事のやり方をどう変えていくかを考えると
そのこと自体は、まあそうかなと。

しかし困ったのが、配線の多さとコンセント。

画面が増えれば、それだけ電源をとるところが増え、あちこちに
とぐろを巻いたような状態になってます。
コンセントも分岐にまた分岐を差すような形になってます。

その見苦しいことだけが、ひどく心残り。
そしてコンセントは、いつ何かの拍子に抜けてしまうことも考えられる。

この記憶媒体、いきなりコンセント抜けても大丈夫なのか?
それも心配。

パソコンやサーバーの入れ替えを何度かやりましたが、
その都度思います。もっとスマートにできないの?

画面や接続機器は増えれば、ますますそういったニーズは
増えてきそうです。
機械だけ設置して終わりではセンス無さすぎ。

ベンダーが頼りで、ベンダーがネック

お客さんのところの顧問の社労士さんに、eLTAXへの対応への確認。

使ってるシステムからのCSV書き出しと、eLTAXへの読込できる
ことは確認済みですとのこと。
ただ〇人とかの、他のベンダーソフトへの読込は、それぞれなので
こちらでは確認がとれません。もっともな話でしょう。

e−taxもeLTAXも、突き詰めていえば申告書提出用の
ワープロソフト。なので税金の計算や検算など、ベンダーソフトに
頼らないと仕事にならない。

けど困ったことに、このベンダーに頼らないと何ともならない
これが電子手続きの拡張性や利便性を邪魔してしまう。

ベンダーの至れり尽くせりは、そのソフトに丸乗りしているときは
実にありがたいもの。ところが乗り換えたり、データを移動させようと
するととたんにネックとなってくる。
それを前提として作られていないから。

当然ながら、お客さんのところの会計も給与計算、社会保険の諸手続き
それぞれ使っているソフトは違います。
で、せっかくペーパレスで普段はやっているのに、なぜかこれだけは
紙にしなけりゃいけないという場面が出てきてしまう。

データはデータのままで処理したい。
しかし結局データをアナログ(紙)に変換し、それをまたデータに
直すという、めんどくさい作業が発生してしまう。

しかもそれが半端ない量だったりすると、深い深いため息が。

あー、いやだ。
何とかしてくれ。

あー、いやだ。
何とかしてくれ。

食わず嫌いなしにやってみるべし電子

今年は給与支払報告書の提出をすべてeLTAXにて行う予定。

こちらでやる分については〇法陣で行うからもちろん問題なし。
あとは会社で年調をするところを、何とかなだめすかして
やらせるための下準備。

マイナンバーカード取得しましたか?

いや、これからとろうと思ってまして・・

もー、電子署名はうちでするから、eLTAXでしましょうよ。
いや絶対にやるの!わかった。

人というのは、なぜにこういった新しいものに対して拒絶反応を
しめすのだろうか。どのみちやらなけりゃいけないことなのに。

後輩と話していたら、従業員から年末調整の資料ですが
データ提出じゃなんでダメなんですと言われたとか。
進んでいる人は、まったくもって進んでる。

ある会計事務所がお客さんから「センセうちの会社も
電子納税したいんですけど」と」お願いされた。
大事なことだから納付書で行きましょう(←やり方を知らないとはいわない)。

もう、この手の話は、そこいらじゅうで聞くようになりました。
食わず嫌いで逃げ回っていると、いつか逃げ切れない日がやってくる。

やってみれば慣れて、脳にも新しい領域が出来上がり
対応できるようになりますってば。

ボストン市庁舎



ボストン市庁舎

ドキュメンタリーの巨匠、フレデリック・ワイズマンの最新作。

市役所の仕事というのは、こんなに沢山のことをするのだと
それの確認をするだけでも見る価値あります、ボストン市庁舎。
そして民主主義を考えるのに、とてもいい教材だと思います。

トランプさんの登場で、壊れてしまったと思ったアメリカの
健全な思想がちゃんと残っていて、息づいていることを感じさせて
もらえる。

それにしてもアメリカ人というのは、とにかく語りたがる人たちと
いうのも良く分かります。スピーチは短い方がよいという
日本人とは全く真逆。議論で成り立つ多民族国家ということなのでしょう。

休憩を入れて5時間、さすがに間延びするところはありますが
最後の方は、まるで自らがボストンの市民になって市政に
参加しているような気分になってくる。

映画を見ていると、何となくいつもワタシが見る映画と
タイプが違ったお客さんがずいぶん来ているなと。

市役所割?
そうか公務員の皆さんが沢山来ているのね。
皆さん学んで、市政にフィードバックしてくださいませ。

名ばかり監査役に一石

日経新聞に出てました、名ばかり監査役に一石。
こちらもしばらく前に税理士会のオンライン研修で三木センセイが
触れていたものの解説記事。

ようは監査役が、経理担当者の不正経理を見逃したので
任務懈怠で損害賠償金を払えというもの。

この監査役はすでに45年務めたベテランで、監査については
会計限定となっていたが、不正を働いた経理担当の偽造残高証明書を
見抜けず、会社に2億3500万円の損害を与えた。

偽造された残高証明を見抜いて、積極的に不正を発見するべし
という考え方をとるのか、そこまでは求めないという立場をとるのか。
最高裁は、差戻しということなので、おそらくもう少し頑張って
追及するべしということなのでしょう。

この判決が出て、おそらく日本中の監査役についている人たちが
「ひょっとしてオレ大丈夫か?」とビクッとしたことは間違いない。
そういえば見せてもらった残証、コピーだった気がするぞ・・

監査役というものは、いまでも単なる名誉職、形式的な役職というところが
どこかある。それに対して一石が投じられた。

そしてこの記事が、やや踏み込み不足だと思うのが
監査役の責任が、業務監査にも及ぶのか会計限定だけなのか。
そして会計限定ということであっても、残高証明書の真贋の判定に
ついてもそうなのか、こういったことについて触れてないことです。

そもそも会計限定責任でいう「会計」とはどこの範囲までを含むのか。
この辺りの議論については、いままであまり聞いたことありません。
ということで、これを契機に議論が深まることを期待です。

最近ある会社の監査役を変わってもらいました。奥さんに。
ただいきなり業務監査までというのは、全然かかわったことが
ないのにかわいそうと、会計限定としてもらうことにした。

もちろんそんなので役目が果たせるかという突っ込みは置いといて
この「名ばかり監査役」むしろ普通だと思います。

pipitLINQ(ピピットリンク)

pipitLINQ

これですかね、10月より稼働している、行政からの預貯金照会の
デジタルサービス。ピピットリンク。

以前は、行政(国税)が必要に応じて預貯金の紹介をするときは
文書、すなわち郵送によることが多かった。
それがネットで問い合わせが簡単にできるようになる。

銀行側の方も、実際すごい事務負担だったらしく、これを入れれば
その照会事務から解放されるというわけです。

提供されるのはデータでしょうから、KSKシステムにそのまま
取り込んだりもできるのでしょう。
将来的にはIAに取り込んで、分析、抽出なども
行われる可能性も高い。

マイナンバーと預貯金の紐づけに気を取られている間に、
包囲網は着々と狭まっているのでした。

2万もらえると、マイナンバーカードの
問い合わせが増えているとか。
のんきでいいな。

元国税調査官というブランド

ワタシが会計事務所という業界に入ったとき、元国税調査官という
ブランドは輝きがありました。
いうなれば水戸黄門の印籠のような(この表現がすでに古さを表している)。

国税にいて、外部の人間のあずかり知らない、秘伝のようなものを
叩き込まれ、ワタシのような試験組は、たんに机上のお勉強はできても
税務の現場では役に立たない。

ゆえに開業すると「税務調査に強い」「税務署との交渉の長けている」
税理士としてありがたがられ、試験組の税理士からも一目置かれる
そんなところもありました。

しかし時代の流れてともに、その威光もだんだんと勢いを失って
いまどき在職時の肩書を、これ見よがしにするタイプに税理士さんは
少なくなってきています。

もちろんいまだにいないことはありませんが、少なくともその
ブランドイメージは相当に劣化しているのは間違いない。
となると、むしろ国税の組織の中での自分の役職に相当こだわりがあったのか
そんなことも感じたりします。

元国税調査官、そして最後の肩書を経歴の最後にこれ見よがしに書く。
又は紹介のキャッチコピーに載せる、名刺にも載せる。
こういった税理士の人たちは、どういったことを考えているのでしょうか。

経歴というものは消えないが、それでも元ト〇タ自動車総務部係長
とか、〇〇信用金庫 本社融資審査担当 こういった過去の経歴を
いまの名刺に載せたり、自己紹介の一番上にもってくるのは普通はしない。
そりゃそうです、だから?といわれてしまいます。

退官まで満了しました。
いまやそれくらいの意味しかないんじゃないでしょうかね。

e-taxに始まって、電子帳簿、電子納税、税務調査すら
オンラインで済ましてしまう。
調査先の選定もAIが決めて、調査官はデータを
コンピューターに読み込ませるのがお仕事になる。
そんな時代がすぐそこに。

えーと、何がいいたいかというと、ますます国税OBの肩書は
意味をなさなくなる。それがいいたいのです。

文字が見えない(読めないではない)

近視、乱視に、老眼が進んで最近小さな文字が読めない。
もちろん今に始まったことではありませんが、年々それを実感をする。

読めないというよりも、見えない。
そしてさらに最近は自分の書いた字が読めない(見えない)。

自分で字を書きながら、黒っぽい、うにゃうにゃした塊に
見えてきて、文字の判別がつきにくくなった。

たとえば愛知県の蟹江町の「蟹」という文字を書いていると、
角と虫はいいけれど、それ以外はただ単に線が重なったうにゃうにゃ。
自分のなぞった線が正しいのかどうかも分からない。

離れて確認し正しいかどうかを判断し、ただ離れたままだと書きづらいので
近づく。そうすると今度はペン先の動きが見えない。

書くため近づいて、確認するため遠ざかり、近づいて、離れてを繰り返し
そうこうしているうちに、自分が何の作業をやっていたのか失念してしまう。
オレの目的はなんだ・・

これ皆さん、歳を重ねると通る道なのだろうか。

住宅ローン控除0.7%へ、だそうです

会計検査院に指摘されていた、住宅ローン控除の逆ザヤについて
報道によれば、令和4年の税制改正で手が付けられるとか。

ようするにもともとは利子補給の制度のはずが、低金利のために払っている
利息より、所得税(住民税)の減る金額の方が大きい。
これを会計検査院が問題視したというわけです。

一応国土交通省のもくろみでは、年末の借入残高の1%を
0.7%に引き下げるというものですが、財務省の方は実際の
支払利息を上限にする案を主張とか。

いったいどちらが採用されるのか。
とりあえず自民党税調の会長さんは、必ず手を付けると
インタビューではいっていますけど。

ワタシの個人的感想としては、それくらい別にいいんじゃないと思います。
10万円を景気よくばらまくのに比べれば、目くじら立てるほどのこと
ではない気がする。

家なんてものは、日本では消耗品の一種です。
利息で多少儲かっても、肝心の家が値下がりしてそんなものは
どこかへ吹き飛んで終わりでしょう。

家を建てる行為は、ある意味、ほぼ確実に減価する投資をして
景気浮揚に貢献してくれているわけで、それくらい大目に見ればいいのです。

というわけで、個人的な予想。
わーわー騒ぎになって1%が存続となる。
期間は10年。

さあ、どんなもんでしょ。

スマホとパソコンのペアリング

e−Taxソフト(WEB)とスマートフォンと連携し
マイナンバーカードを使えるようになりました。


へーでした。

すでにe−Tax、スマホでパソコンに表示されるバーコードを読込み
ペアリングして、マイナンバーカードの電子署名が簡単にできるように
なってました。シラナンダ。

確か令和2年の確定申告真っ盛りのころは、スマホからパソコンへ
マイナンバーカードの情報を飛ばすのはブルーツゥースしかダメだった
覚えがあります。

これなら楽ちん。
しかし、どんどん進んでます。

インボイス難民(の予備軍)

以前、仕事をしたことのある方からの紹介で消費税に
ついての相談がありました。
売上が1千万超えたら消費税の申告が必要なのかというもの。

一人親方の個人事業ということで、超えたらすぐに売上の10%の
納税が必要なのか。ちなみに売り上げが1千万円超えそうなのは
来年だとか。

もちろん個人なので、すぐということでなく、翌々年であること
また売上の10%そのままを納付するわけではないことなどを
説明し、実際に超えてから考えればいいでしょう。
みたいな回答をしておきました。

本当ならばインボイスの話だとか、1千万円売上がいっていなくとも
課税事業者を選択する必要があるかもしれない、ということも伝えておきたい
のですが、ただでさえ話がとっちからっているのでやめておきました。

多くの零細事業者の消費税の理解などこんなものです。
儲けに対して課税される所得税や法人税のように、儲かったら払う
でなく、負担するのは最終消費者で、事業者はそれを預かるだけなどと
いう話をいくら説明しても頭には入らない。

そして2年後に予定されているインボイスの導入について、最大のネックに
なるのが、こういった層の人たちになるのも明らか。

今現在の帳簿方式の延長線上の消費税ですら「分からない」
それが新たにインボイスという証明書方式に変わります、などと説明しても
頭が?マークで一杯になってしまうことでしょう。

税務署はどう考えているのでしょうか。
税理士や経理の専門要員がいるような会社を、いくら相手にしていても
しょうがないように思います。
カバーすべきはこういったインボイス難民予定者だと思うのですが。

それとも税務署はそういったインボイス難民が来たら、
税理士の名簿を指さして、こちらへどうぞとやるのかしら。

オンライン研修のレジュメ

いまや研修のほぼ100%が、オンラインの研修となりました。
コロナが蔓延して、集合型のものは消滅してしまった。
これはこれでありがたい。

移動がないし、いつでも、どこでも受講ができる。
分からなけば、戻して視聴すればいいし、何度聞いてもよい。

この便利なオンラインの研修で、唯一困るパターン。
レジュメをいちいち紙で印刷しないといけないやつ。

いまやレジュメは、画面で見れるようにするのが常識でしょう。
そうでなければオンラインの意味がない。
あくまでも印刷するとしたら、手元の資料として残すためのもの。

延々と、おっさんの顔だけを映すものは、どれだけ内容が
素晴らしくも見る気が起きない。

署名用パスワードを確認しておきましょう

今年から給与支払報告書の提出を、基本eLTAXでやって
もらうことにしました。

そのために、年末調整を自社でやってもらうところについては
マイナンバーカードの取得をお願いしています。

今日行ったお客さんについては、社長も事務員さんも取得。
いまのところ給与支払報告書については、社長のマイナンバーカードの
署名による予定だとか。

社長のマイナンバーカードはいいのですけど。
署名用のパスワード、大丈夫ですよね。

存外無造作に設定して、失念してしまう方
結構いるんですけど。

そうか!
確認してませんでした。

公的個人認証サービスポータルサイト

皆さん、利用者パスワード4桁を覚えていて、
署名に必要な長ったらしい方を忘れてしまう。

以前は市町村の担当者が、どうせ使わないからといった
形でアドバイスしてしまっていたこともあった。
いまはそれはないでしょうが、どうも電子署名するイメージまでは
至らない人も多いようです。

マイナンバーカードで、電子申告等しようと考えている人は
いま一度確認しておきましょう。
申告のときにあわてないように。

SAKE DIPLOMAを2度受けて思ったこと

2日に合格者名簿に名前をみつけ、10日の水曜日に合格通知が届き
SAKE DIPLOMAの受験が終了しました。

足掛け1年半、DIPLOMの受験を経験してこんなこと感じました。

1次試験は、おそらく基本を抑えれば合格できるでしょう。
暗記はソムリエ、エキスパートよりずっと少ないので、その点は楽。

ただし造りの部分はすごく大事です。
なぜなら香りや、味わいの判別のためには造りが分かっていないと
ティスティングができないから。
このことについては、2度目の受験の時につくづく感じました。

それとワインの受験を済ましてからくる人は、頭の切り替えが必要。
ワインの場合、外観からの情報と、香り味わいにズレが生ずることはまずない。
赤、白、色が濃い、薄い、熟成している、若い。
これでかなりのことが分かるのがワイン。

ところが日本酒の場合、熟成させたものを除くと、ほとんど
無色か淡い色の白ワインレベルの色調となる。
これがまた微妙で、このレベルの色調をそもそも見極めるのも一苦労。

さらにその、薄い色調と、香りや味わいが、普通にズレていたりする。
無色に近いのに、なぜか熟成香がしたり、原料香がふんだんにしたりする。

ろ過をかけたり、特殊な上槽をしていたりしていたり、
特徴のある酵母を使っていたり、その都度、あれっ!といった
ことが起こってくる。で、頭がパニックになる。

ただその中で合否を分けるポイントとして思ったのは。

生酛系と速醸酛の違いの判別。
吟醸香のカプロン酸と酢酸イソアミルの判別。
お米では山田錦と五百万石。
ここは最低限何とか判別できるようにはしたいところ。

最大の難関は、アルコール添加酒の判別。
今回ワタシも間違えたこちらは、最後の最後までこれといった判別方法は
見つかりませんでした。

ただアプローチの仕方として個人的に考えたこと。
添加されるアルコールは、ほぼ純粋なエチルアルコールであること。
つまり本来は、匂いも味もないはずだという前提に立つことにしました。
ないはずのものを探すのだから、見つからないのが普通でしょう。

アルコール添加酒は青竹、新緑の香りの特徴があるとされますが、
そもそも香りなどないので、むしろ直接的にアルコール感があるのか、
ないのかの方が分かりやすい気がします。
なのでグリーンの香りを探すのではなく、アルコールを積極的に探す。

次に味わい。こちらも同じで、もともと味などない。
したがって味わいで探すのではなく、お水の硬いニュアンスがあるとき
アルコール添加を想定し、香りに戻って石灰をマークし、アル添を
前提として判定をするようにしました。

最後に、舌の上に乗せた後のキレを注意して感じる。
純米系の日本酒は、辛口、キレがあるタイプでもお米のふくらみが残る。
それに対して、アル添の場合は大吟醸タイプでふくよかであっても
舌にのせたときに、すっとキレる印象があるように思います。
あくまでもワタシ個人のセンサーによるところではありますが。

ワタシ自身いろいろな、プロのテイスター、また講師の人たちのアル添酒の判別を
注意して聞いてましたが、どうも専門家でも、これといった共通化、普遍化できる
方法はないと考えるにいたりました。

つまり、いまのところそれぞれ個人の舌や鼻のセンサー、またはお米や
醸造方法からの推理に頼るしかないのだと思います。
あとは今年のように、多くの人が間違えれば、致命傷とならないですむ。
ようするに運頼みだということです。

それと焼酎、泡盛。
これはいろんな種類のものを、とにかくいろんなものを飲み比べることでしょう。

麦でも米でも、これ麦なの?ホント米なの?といったものが
本当にたくさんあります。これは芋でも一緒です。
普通に、スーパー、コンビニに置いてあるものは、やはりくせがないものが多い。
それだけで練習してしまうと、少し外れたらお手上げになる。

ただ訓練を続けていると、くせのあるものであっても、芋やお米の特徴を
引っ張り出されるようになれるはずです。
もっともせいぜい半年程度でそのレベルになるのは難しい。
ゆえに数をこなすしかない。

といった具合です。
レベルの低いDIPLOMA受験生ではありましたが、
来年以降受ける方たちのご参考になれば。

合格通知と認定料の催促

IMG_2112



































水曜日にソムリエ協会から送られてきた、SAKE DIPLOMAの合格通知。
そして認定料の催促も。

バッジをもらい合格者を名乗るには、別途お金がかかる。

儲けてやがるな、ソムリエ協会。
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