いしだ会計の日記

西三河の開業税理士の日記です。

2022年02月

サクサク読み込ませて預金は終了

年一の個人事業のお客さん、お父さんが高齢なので息子へ
事業主が今年から交代となりました。
アマログ仕様のデータをせっせと入力していたのですが、
息子さんはITにもそこそこ強い。

預金はネットバンクで、1年分をExcelでデータとっておいてと
頼んでおきました。そちらをCSVに変換して、データを読込3分、
読み込んだデータの修正に10分、計13分で預金入力終了。

しまったと思ったのが、これなら現金出納簿もお願いして
おけばよかったかなと。
現金出納簿も読込可能なら、すべてあわせても30分で入力終了。

あとは決算修正を入力したり、修正追加したりしても
1時間もあれば決算作業は終わりでしょう。

しかしまあ、あの預金入力作業は何だったんだろうと。
とにかく楽になった。現金出納簿のExcel化で、
来年はさらに楽させてもらえそう。

あとはこのやり方をどうやって他の客さんにもやってもらうか。
どうやって広めていくのか。そちらの方が難題。
便利や楽を知ってしまうと、それとの落差がかえって苦しい。

ようするにネットの名前と合言葉

お客さんに電子での手続きを説明する最近のパターン。

アカウント、ID、識別番号いい方は色々ですが、これは
ネットサービスを受けるための、名前と考えればいい。
顔が見えないので、個人を特定するためのに必要だから。

まあ、名前だと単純すぎるので、預金の口座番号かな、
銀行は、名前と口座番号で本人特定してます。

これで本人らしいというのは分かるのだけど、それでも弱い
なので本人しか知らない「合言葉」つまりパスワードで確認する。

名前+合言葉、これで一応本人らしいということは確認できた。
でも、例えば税金の申告や、代金の支払いみたいな大事なことは
さらにプラスアルファで、安全を確保し、意思確認をするようにしてる。

それが登録された電子証明書、つまり登録された印鑑を使う
又は本人しか分からない、1回こっきりの合言葉(使いすてパスワード、
トークン)を使う、こんな感じになってます。

銀行なんかはこの3つ目などは、証明書とトークンの
合わせ技でがっちりやってます。

名前、合言葉、登録印鑑、1回だけの合言葉、ほぼすべての
ネットサービスはこの構造になっている。
これ意識するだけでも、忘れたり勘違いしにくくなる。

ときどきこの入口のところの名前が、メールアドレスや電話番号、
会員番号といったルールが決まっている場合がある。
これも気を付けておくといいでしょう。

名前(口座番号)、合言葉、登録印鑑、1回こっきりの合言葉
これですよ、これ。

ふう、アナログ人間をネット仕様に変えるにもテクニックが必要。
もちろん自分自身にも。

お客さんの高齢化問題

最近、家の中の整理を始めたんです。
まあ遺品の処分ですわ。

ボク認知症って診断されちゃったんです。

開業してすでに20年。
その間に青年だったお客さんは中年のオヤジになり、中年だった人は
初老となって、初老だった人は後期高齢者となりました。
天国にお旅立ちになった人もちらほらと。

必然的に自分の年齢も上がるとともに、上記のような話を
出先で聞かされることも増えた。
とくに今のような所得税の確定申告の時期は。

しんみりしても仕方がないので、とりあえず元気なうちは
美味しいもの食べて、できれば旅行にでもいって、楽しいことしようと
いう話をして帰ってきます。

どのみち先々はみな死んでしまう。
いま若かろうと年寄りだろうと。

とはいいつつも、どうやって人生の出口戦略を考えるのか
それについても、重要になってくるなと。
そんなことを思う、確定申告の今日この頃。

天国に旅立たれたお客さんの中には、確定申告が終わって
帰るときに、ああ、これでお会いするの最後かなという人もいました。

さようなら。

そう、本当の意味でのさようなら。。

e-taxというワープロソフト

昨年に続き、商工会議所でのe-taxの代理送信作業。

昨年は納税者のデータを書き出しして、税理士のデータに
組み込んででの提出でしたが、今年は納税者の委任税理士欄に
税理士の識別番号、名前に商工会議所を入力、そして提出時に納税者の
識別番号を税理士のものに書き直して提出という方法で行いました。

こういった方法でもできるんだ。
切り出しの作業がない分、こちらの方がスピーディ。
しかし普段税理士用のベンダーソフトを使っている身としては
非常に手間、めんどくさい。

何しろ国税提供のe-taxソフトは、たんなるワープロソフト。
いちいち一つずつ入力しなければならず、作業性が極めて悪い。
それでいて提出読込のときには、数字がずれているとエラー表示。
エラーが探せるのなら、なぜ転記機能がないのかが不思議。

それにしても商工会議所、ずっとこのやり方でやるのだろうか
極めて効率が悪いと思う。
税理士用の電子申告ソフトを買っておいて、確定申告時に派遣を
うければもっと楽に作業が進められる。

税理士法に抵触するのでしょうか、そういったやり方は。
税理士が代理送信するのだから、関係ないと思うのですけれど。

ダメ出しがお仕事ともいえる

センセこの修繕費の領収書ですが、経費で落とせます?

どこの修繕です。

家のですけど・・

それはダメですよね。

そうですよね、そりゃそうだ。

所得税の申告作業において、よくある会話。

たとえば無料税務相談所などのパブリックな場所では、
納税者の皆さんそれほど無理な注文は出してこない。
ハナからダメといわれるようなものを持ってくることは、ほぼない。

ところが納税者と税理士、一対一の場面のような、パーソナルな
場面となると、条件は多少違ってくる。
我がままや甘えといったところが、出てきてしまう。

当然多くの税理士は、そこをぐっとこらえてダメ出しをする。
慰めを入れたり、税金の高さに共感をしたりのテクは入れますが
やはり線引きすべきところは線引きする。

極論すると、個人の税金については、それが仕事ともいえる。
それくらい泥臭い、人間臭い、それがお仕事なのです。
決して難しいこと知っているとか、税金減らす裏ワザを知っているとか
いうことが仕事ではない。

毎年個人の所得税のお仕事やっていて思う。
今年は何か変わったことありましたか?お仕事頑張りましたね。
それはダメです、使う言葉なんてそれくらいです。
そしてそれで充分。

えっ、説明責任も重要でしょうって。
そんなことありません、まかせた、で終わりです9割がたは。
そして、それでいいのだ。

退職所得の扱いが所得税と住民税とで違う

今週号の税務通信をつらつら読んでいて目についた。

配偶者控除、配偶者特別控除の適用に関する所得の範囲が
所得税と住民税で違う。

退職所得を合計所得に、
所得税は含める、住民税は含めない。

げげ。なぜに?

問題になるのは退職し、その年にどこかへ就職。
年末調整について合計所得1000万円以上となった場合に
配偶者控除、配偶者特別控除をうけることなく
給与支払報告書を市町村の提出。

そのままだと適用受けることができない所得が、住民税の範囲に
含まれない退職所得によるものか判別ができない。
よって住民税で受けることができる配偶者控除等が
外されてしまうということです。

それを防ぐためには、住民税の申告がいるとか。
そうなると退職所得を含めた所得税の申告をしておくのも
有効ということになるのでしょう。

しかしまあ、なぜ改正して手当てしておかなかったのか。
配当等と同じく、合わせる形で次の改正に入ってくるのでしょう。

医療費通知書の電子発行

昨日、無料税務相談をやっていたらこんな相談者が。

医療費の通知書を電子発行してもらう手続きが,知らない間に
とられてしまい、マイナポータルにデータとして放り込まれた。
そしてそれをe-taxに取り込んだが、中身も分からず、数字も合わない。
どうしたものかといった内容。

で、結局漏れはないはずと、現物の領収書をもとに計算して
申告しました。それが一番無難です。

ひょっとすると目視で中身や数字を確認することが可能なのかも
しれませんが、なんとも不親切と思います。
そしてこういった「被害者」は日本全国に相当いるのではないか
そんなことも思いました。

今現在、届いている通知は、その所属する医療保険にもよるので
しょうが、おそらく年末までの分まで含まれていないでしょう。
つまり不足分の月のところを追加しなければならない。
そして保険の対象外となる部分についても加える必要がある。

政府が肝いりで進めている、電子手続きによる利便性の向上など
せいぜいこんなもの。将来的にはどうだか分かりませんが、
一般国民の混乱や経済的犠牲など考えずに推し進めている。

さあこれからさらにどんなドタバタが起こるのか。
いっそのこと楽しみでもある。

節税に対する執念には感心

たとえばワタシ自身、医者にほとんど行かないことがあるからでしょうが
医療費の領収書は、通常すぐに捨ててしまいます。
ひょっとして10万円いくかいかないかなどということは考えない。

そもそも仕事でめんどくさい医療費の集計をやっている身としては
プライベートでまでやりたくない。なので即、ゴミ箱へ。

しかし社会一般においては、ワタシのような人間は少数派の
ようで、皆さん実にマメにとってある。
全然10万円に届かなくても、念のためとっておいて、
念のため会計事務所や無料税務相談に持ってくる。

これは経費に関する領収書などもそうで、これは無理っぽいかも
みたいなものも、100円、200円といった単位のものまで
マメに集めて持参する。
認めてもらえるかもしれないという、淡い期待を抱きつつ。

・・・燃やしたい。

申告不要制度は、そもそも利便性が目的のはず

今年所得税の相談を受けていて増えたこと。
申告不要の配当について、所得税で申告したら国税のシステムで
住民税について聞いてきた。これって何です?

いままで市役所に申し出しない限りは、所得税、住民税どちらも
同じ申告方法を選択していたのが、システム的(申告書でも)住民税は
申告しないことが選択できるようになった。

が、そんなことは普通の人には分からない。
そもそも泣き別れできるなんてこと自体、ほとんどの人は知らない。
それがいきなり知らされて、頭に?が浮かんでくる。

これが説明するのが難しい。
総合、分離、申告不要、さらに配当控除、住民税の配当割など
説明している方でも、頭が混乱してくるくらいだから、
一般の人の頭にすんなり入るわけもなし。

これ令和4年の税制改正で、いいとこどりができなくなる。
それでも令和6年の住民税(令和5年の所得税分)からなので
もう1年は付き合わないと。

母親(後期高齢者)の証券口座、片方黒字で片方赤字。
申告して所得税減らそうと思うのですがいかがでしょうか。

年金収入があるので扶養にはならないのですけど。
申告したら所得税は得かなと。

えーと、止めといた方がいいと思いますよこれくらいなら。
まずは年金で受けてる寡婦控除が受けれなくなりますし
これだけ所得でてしまうと医療費3割負担になってしまいます。
保険料もあがる。

源泉ありの申告不要の制度というのは、税金さえ払えばその所得はなかった
ものとしてくれるのが最大のメリット。
多少の税金の損得で、そのメリットを放棄するのはどうなんだろうかと。

申告しないということで、手間も省けるし。
税理士、税務署的にはこれが一番か・・

静かに応援してください

仕事のために有料道路を走っていると
「不要不急の外出は控えてください」との表示。

ふむ、言わんとすることは分かるのだが、外出しないと、
この道路走らないと、このメッセージは見ることができない。

つまり外出して初めてこのメッセージは伝わる。
1回目の不要不急の外出はいいのだろうな。

ここのところめずらしく税理士会に出席しているのだが、
咳、発熱があった場合は来るなといわれている。
体調不良の場合も来るなと。

で、倫理研修があるから、無料税務相談があるから必ず出席してください。
送られてくる案内を見て、じっと考え込む。
行った方がいいんだろうな。多分。

ワタシの趣味である〇〇。
とりあえず入場はでき開催はしている。
しかし応援はお静かにと。

静かに応援。
応援するなということなのだろうか。騒ぐなならばまだ分かるのだが
騒がない、声を出さないで応援する、そんなテクニックは持ち合わせない。
普通の人は。

この手の話は、もうそこいらじゅうで起こっていて、
ワタシの頭脳もフリーズすることが増えた。
そもそも国や社会がしたいことがいま一つ分からない。

ワタシはどうすればいいのでしょうか。

モバイルパソコンの欠点

バッテリーの容量が小さい。
もちろんものによるのだろうが。
携帯性を重視したので、そこまで気が回らなかった。

相談の合間に仕事してたら、電源切れで強制終了。
存外すぐに切れてしまう。

皆さんどうしているのだろか。
予備は重たいし。

季節は移ろう

IMG_2281




























確定申告に追われまくっていても、季節は移ろう。

ああ、春になっているのだ、お客さん先でこういったものを
見るとそれを意識する。

今日は心なしか暖かい。
来週から本格的に無料相談だ。

お雛さまを見て、しばし気持ちの骨休め。

簿外管理から管理通帳へ移動させる

個人の青色決算書のバランスシートに関するいい加減さは、
昨日のブログに書いた通りです。それでも問題になることは今のところない。
もっとも、今年の申告書Bの事業所得や不動産所得について
帳簿の保存の状況に区分欄というものが設けられています。

優良な電子帳簿1、一般的な会計ソフトを使って保存している場合2、
仕訳帳・総勘定元帳を手書きで保存3,簡易帳簿4,適当5といった記入を
するのですが、まさか5は入力できないでしょう。

少なくとも青色で65万円控除受けてる人が、ワタシのところはソフトも
使わず適当です。などと入力するには相当に勇気がいるでしょう。
ワタシが税務署員ならば、5と書いているところへ行って65万ダメと否認して
税金とるかもしれない。

ところで簿外資産が多くなる個人のバランスシートのうちにある事業外の
通帳にこちらが知りたい情報が多く含まれている場合が少なくない。
特に税金関係の引き落としなど。

事業税の支払いや、所得税、消費税の納税などがそう。
あとは医療保険や介護保険の保険料の普通徴収についての支払いなど。
こういったものは、簿外の通帳からこちらが管理している通帳へ
つまりバランスシートに計上している通帳へ移動してもらう方がいいでしょう。
実際ワタシはそうしてます。

その方が拾い漏れや、資料不足を補ってもらえる可能性が高いです。
この辺りは法人と違って、個人の申告をする上でのテクニック。
通帳全部載せてしまえばいいのですが、それはそれでめんどくさい。
なので必要なものだけ移動、これがベターだと思います。

もっとも毎度の申告のとき、お願いすればよかったと思いつつ
繁忙期過ぎると忘れてしまうことも多いですけど。

これ租税公課から、事業税が漏れてますよ。
支払いの通知書が8月末、11月末のがあるのに元帳見ると抜けてます。

ええっ!
この方家賃が入る通帳以外に、税金用の通帳があって・・
確かに支払いありますね。

簿外の通帳からの経費の転機漏れですね。
個人はよくあります。
できれば必要なもの、管理したいものは、バランスシートに
載ってる通帳にした方がいいですよ。

てなやり取りがあって思い出しました。

株式譲渡で基礎控除消滅

こっちの証券会社赤字なので、もう一方の証券会社の株式譲渡の
譲渡益と通算すれば得するな。

あれ、基礎控除が消滅してる。
げげ、そうかこの所得も基礎控除48万使えるかどうかの
判定の基礎に入ってしまうのね。

そういえば退職所得も。
なので退職所得も、国税申告推奨しているのか。
配偶者の控除などすぐに消滅です。

もー、あちこちに地雷。
いろんなパターンで入力して、どれが得か判定するしかない。
少なくとも、ソフト使わないと計算は無理だ。

65万円控除の前提であるバランスシート

白色申告のように青色申告をする

しばらく前に書いた、個人の青色申告の決算書作成の考え方。
もちろん、いまだこのスタンスについての変更はありません。

ただ最近気になるのが、バランスシートの作成について。
個人などは、ある意味簿外のものの方が多いのが普通でしょう。
つまり計上するのは事業用だけでよいのだから当然そうなる。

これを皆さん簿記で学習した、正規の簿記のルールで作成しようと
するから無理が出てくる。
そして他の人の作った決算書のBSを見ると、こりゃなんだみたいな
ものが計上され、しかもその数字があってない。

時々思うのが、これBS作成する意味があるのかと感じるものも少なくない。
思うに課税庁側も、それほど正確性は当てにしていないのでは
ないかと最近は思ってます。

せいぜい複式簿記で作成されているらしい、そうするとPL作れば
自動的にBSでもできちゃう、それくらいにしか見ていなのではないかなと思う。
事細かな明細を作成する会社の決算書とは全然違う。

その、このBS大丈夫かみたいな決算書ついた個人の申告書でも
ダメだし食らったなどとは聞いたことない。
とりあえず付いてれば、数字があってなくてもOKのよう。

むしろ個人的に興味があるのは、どこまで無茶苦茶だと
ダメといわれるのか。
手で集計され作成された、数字がまるで違ってるバランスシートを
見る機会があるとなんでもありではないか、そんな気もしてしまう。

おしゃべり大好き

いまの時期にある意味一番困ったお客さん。
おしゃべり大好きな人。

おお、もうこんな時間だ!
しまった。

楽しく話すのはいいけれど、その間確定申告の作業は止まったまま。
センセいまとっても忙しいでしょうと、気を使ってくれますけど。

もっとも、これが楽しみでこの仕事をしているということもある。
それに年に一度の確定申告の時期、あちらさんも
話す気満々で待っている人もいる。

饅頭やケーキまで準備して待っている。

つくづく我々のお仕事は、カウンセラーか占い師、
又はたまにやってくる、税金に詳しい茶飲み友達。

共感はしても親身になりすぎない、いうのは簡単なのですけれど。

共感は必要だが親身になりすぎてはいけない

所得税の申告をし始めると思います、あまりに親身になりすぎてはいけない。
身動きがとれなくなってしまう可能性があるから。

人間臭ささの極地である所得税の確定申告、これは税金を専門とする
専門職であるとともに、どこか、カウンセラーや占い師みたいな
お仕事でもある。

ようは経済合理性などより、おそらく大切なことが何かあって
それは専門職としての知識よりも場合によっては上位にくる。
これは相続税申告などでもいえるのですが、一生に一度か二度のイベントと
毎年の繰り返しでは、またずいぶんと違ってくる。
そんなことも感じます。

人は感情の生き物であって、共感する、いや共感してしまう
精神構造をほぼ確実にすべての人が持っている。
ただこれが一番最初に書いたように、身動きがとれない、
またはトラブルを引き起こしてしまう原因でもある。

ドライで行き過ぎるのも問題だけれど、ウェットすぎるのもまた問題。
アナタの問題に感情が動かされることはあるけれど
それはアナタの問題であって、ワタシの問題ではありません。
この視点を頭の片隅にもっておくことです。

AIならばそもそも感情はないけれど、人間にはみな等しく
搭載している機能。ただしそれはマイナスに働くこともある。

この仕事を始めたときの自分へ、アドバイスしたい。
もっとも意味が分からない可能性は大ですけれど。

久々にe-Gav使ってみて思いました

社会保険や雇用保険の手続きにe-Gav使った方が楽だし
そうあるべきと、自社で手続きとっているところには勧めてました。
ところが人数が多いところだと、一概にはそうはいえない
今日お客さんのところの作業を見ていて思いました。

ベンダーのソフトを使っていないので、事業所の登録に関するところ以外は
一から手入力、こりゃ人数多いとかなわんなぁと。
ほとんど手書きで作成するのと同じです、こうなってしまうと。

ハローワークでプレプリントした書式をそのまま使えば
少なくとも名前や被保険者番号など、分かっていることについては
印字された状態になってます。
その分を書かないだけでも楽はできる。

また社労士が提出するのと違って、賃金台帳や勤怠、
退職に難する同意書などもいちいち添付資料で張り付ける
必要のあって、これもかなり面倒な作業です。

脇で作業を見ていたのですが、見ている方もへとへとになる。
これなら大量の書類、資料を抱え窓口に行って、ハローワークの
職員にチェックしてもらい、その場で補正や追加資料の確認をした方が
楽かもしれない。

その会社、社会保険、雇用保険の手続きをやっていた従業員が
辞めてしまってのSOS。ひょっとして応援必要かもと思って
仕事ぶりを見ていたのですが、出てきた結論は専用のソフトを
入れさせないとまずいということでした。

e-taxやeLTAX,e-Gav、電子で手続きするとなると必須のこれらの
仕組みは、ベンダーのサポートがないと、かえって手間が煩雑になる。
あらためてそんなことを思ったのでありました。

データマイニングと税務調査

データマイニングとは、データを整理集計してそこから新たな
知識や発見を得ること。ということだそうです。
そこで頭に浮かんだのが、新たな電子帳簿保存法。

帳簿も証票類も、データで保存して紙に出力しないこと。
そして検索の機能を合わせて持っていることも、電子帳簿保存の
要件とされています。

今現在、紙をめくりながら行われている税務調査も、
おそらく劇的に変わってくるものと思われる。
その時の考え方が上記のデータマイニング。

検索から集計、分析 → 知識・発見(課税漏れ)

これ考えたらすごいことだと思います。
ベテランの調査官の思考過程をディープラーニングさせた
AIに、税務調査で回収したデータを読み込ませる。

高速でデータ集計されて、そこからさまざまな課税漏れや
間違いに関するデータマイニングが行われる。
おそらく人間の調査官の何千倍、何万倍も頭の回転が速い。

ポイントは、データをデータのまま読み込ませること。
紙データからの変換の作業がないので、膨大な処理と分析が可能。
しかも人間では不可能な全データの集計と分析ができる。
つまり丸裸。

先日久々に受けた3日の税務調査。
請求書や在庫票から、ひとつひとつレポート用紙に転記して
集計する調査官を見ながら思いました。

何というアナログな、牧歌的な。
そして、眠い眠い、退屈な・・

収容で基礎控除が消滅

収容による5000万円控除の譲渡の計算をしていて、
税額が0になるはずが納税が発生。

はて?なぜだろうかと申告書をチェックししていたら、
基礎控除48万円が消滅していました。
そうか基礎控除の適用の可否判定の所得は、特別控除前の金額なのね。

配偶者控除や扶養控除の判定をするときは、注意するのだけれど
まさか基礎控除が、消えてしまうとは思っておらず、一瞬驚いてしまう。

基礎控除の消滅ということは、パート収入100万円でも課税されて
しまう可能性が出てくる。
そうか土地区画整理組合が、とにかく申告ちゃんとやってくれと
うるさかったのは、それも理由と思われる。

もともと事業所得や給料をいっぱいもらっている人たちは、
なんか理不尽と思いつつも基礎控除の0には慣れてきていましたが
こんなところに落とし穴が。

ちなみに1000万円超の配偶者控除の不適用についても特別控除前
寡婦控除やひとり親などの所得もそうで、もうあちこちに地雷が埋まった
状態になってます。

そしてつぶやく、もう手で計算するのは無理だなと。
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

記事検索
Archives
  • ライブドアブログ